俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋の雨

2007年09月30日 | 俳句

『この頃は 休みとなれば 秋の雨』
(このごろは やすみとなれば あきのあめ)

『用済みの 案山子に似たり 我がパソコン』
(ようずみの かかしににたり わがぱそこん)

『硬直の 続くパソコン 虫の息』
(こうちょくの つづくぱそこん むしのいき)

『曼珠沙華 茜の色を 吸い込んで』
(まんじゅしゃげ あかねのいろを すいこんで)

『秋月も 雲に隠れて ダイエット』
(あきづきも くもにかくれて だいえっと)

『同窓の 連絡ありて 良夜かな』
(どうそうの れんらくありて りょうやかな)
 
『我が家には まだ新米の 届かざり』
(わがやには まだしんまいの とどかざり)

『我が方に 飛行機飛び来て 秋の雨』
(わがほうに ひこうきとびきて あきのあめ)

祖父が軍鶏の闘鶏が好きだった。
『負けて来し 軍鶏の顔 秋の夢』
(まけてきし しゃものかお あきのゆめ)

祖母を思い出して。
『秋暁や リヤカーから見る 祖母の背を』
(しゅうぎょうや りやかーからみる そぼのせを)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋遅草

2007年09月29日 | 俳句

『背の汗 生駒の風に 吊し柿』
(せなのあせ いこまのかぜに つるしがき)

『秋愁い 親の判らぬ 母娘あり』
(あきうれい おやのわからぬ おやこあり)

『力士並み 次は外人 秋の陣』
(りきしなみ つぎはがいじん あきのじん)

『白ブーツ 秋の流行か 三人目』
(しろぶーつ あきのはやりか さんにんめ)

『懐かしき 恩師に会えり 秋の夕』
(なつかしき おんしにあえり あきのゆう)

『眉寄せて 漫画読む女 秋愁い』
(まゆよせて まんがよむひと あきうれい)

『秋雨か ベルトに傘の 背の高き』
(あきさめか べるとにかさの せのたかき)

『人はみな 皆それぞれに 秋の有り』
(ひとはみな みなそれぞれに あきのあり)

『暮泥む プラットホームに 秋の虫』
(くれなずむ ぷらっとほーむに あきのむし)

『秋灯す 蛍光灯の 眩しさよ』
(あきともす けいこうとうの まぶしさよ)

『満員の 新快速の 秋遅草』
(まんいんの しんかいそくの あきちぐさ)
                  秋遅草=萩
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

星月夜

2007年09月28日 | 俳句

『鶏頭の 仏前にあり 他知らず』
(けいとうの ぶつぜんにあり ほかしらず)

『灯火親し 天眼鏡を 手離せず』
(とうかしたし てんがんきょうを てばなせず)

『またもある 萩散る前に 逢えずとも』
(またもある はぎちるまえに あえずとも)

『星月夜 近くて遠き 加賀の国』
(ほしづきよ ちかくてとおき かがのくに)

『堪えれども なお恋しかり 女郎花』
(たえれども なおこいしかり おみなえし)

『振り分けの 髪に差したる 彼岸花』
(ふりわけの かみにさしたる ひがんばな)

『秋桜は 夕暮れの風に 身を任せ』
(こすもすは ゆうぐれのかぜに みをまかせ)

『秋夕陽 西方浄土 また近し』
(あきゆうひ さいほうじょうど またちかし)

『雲の上 輝く陽あり 秋夕べ』
(くものうえ かがやくひあり あきゆうべ)

『萩の露 月は照るらし 風も吹く』
(はぎのつゆ つきはてるらし かぜもふく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

萩の露

2007年09月27日 | 俳句

『渋滞の 満員バスの 秋旱』
(じゅうたいの まんいんばすの あきひでり)

『肘を持つ 仕草に見惚れ 秋麗』
(ひじをもつ しぐさにみとれ あきうらら)

『臍出して 前に立つ女 秋衣』
(へそだして まえにたつひと あきごろも)

『女の娘 三人座れば 合歓の実よ』
(おんなのこ さんにんすわれば ねむのみよ)

『秋暑し 耳輪指輪の 太きほど』
(あきあつし みみわゆびわの ふときほど)

『横は好き 前は今一 秋女』
(よこはよき まえはいまいち あきおんな)

『秋晴や 疲れの目立つ 一両目』
(あきばれや つかれのめだつ いちりょうめ)



『秋風の 吹かば満足 止まば暑っ』
(あきかぜの ふかばまんぞく やまばあつっ)

『見つめれば 夕映えの色 秋の色』
(みつめれば ゆうばえのいろ あきのいろ)

『仏前の 下がりの菓子に 秋心』
(ぶつぜんの さがりのかしに あきごころ)

『露の身に 老いたる体 威張る腹』
(つゆのみに おいたるからだ いばるはら)

『名月を 盗ってやりたき 妹遠し』
(めいげつを とってやりたき いもとおし)

『名月を 過ぎて満足 望月に』
(めいげつを すぎてまんぞく もちづきに)

『月光に 照らされ映える 弧木あり』
(げっこうに てらされはえる こぼくあり)

『月影に 入りて見んとや 心の月』
(つきかげに いりてみんとや しんのつき)

『揺すられて こぼれこぼれし 萩の露』
(ゆすられて こぼれこぼれし はぎのつゆ)

『萩の露 全部集めて 夢一杯』
(はぎのつゆ ぜんぶあつめて ゆめいっぱい)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋心

2007年09月26日 | 俳句

電車の中の通勤風景を詠みました。(特に女性)

『秋の朝 足組む女に 泣きボクロ』
(あきのあさ あしくむひとに なきぼくろ)

『足の甲 腫らせし女に 秋愁い』
(あしのこう はらせしひとに あきうれい)

『西日射す 窓に飛び交う 外国語』
(にしびさす まどにとびかう がいこくご)

『放出も 鴫野も読めぬ 東西線』
(はなてんも しぎのもよめぬ とうざいせん)

『マニキュアに 手足の違い 秋の顔』
(まにきゅあに てあしのちがい あきのかお)

『前の席 指輪の有無に 秋旱』
(まえのせき ゆびわのうむに あきひでり)

『んなーあほな 繁昌亭の 秋女』
(んなーあほな はんじょうていの あきおんな)

『鼻擦る 二の腕太き 秋日和』
(はなこする にのうでふとき あきびより)

『胸元の 弾ける張りや 木の実独楽』
(むなもとの はじけるはりや このみごま)

『若侍 桔梗の如き 凛々しさよ』
(わかざむらい ききょうのごとき りりしさよ)



『秋の空 雨雲千切れ 彷徨ぬ』
(あきのそら あまぐもちぎれ さまよいぬ)

『黄色増す 黄昏時の 秋模様』
(きいろます たそがれどきの あきもよう)

『秋心 瞳の下の 泪かな』
(あきごころ ひとみのしたの なみだかな)

『なぜ啼くや 七つになりし 秋鴉』
(なぜなくや ななつになりし あきがらす)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鰯雲

2007年09月25日 | 俳句

『鰯雲 回転寿司へ 誘いし』
(いわしぐも かいてんずしへ いざないし)

『華もなく 嫌われもせぬ 芒かな』
(はなもなく きらわれもせぬ すすきかな)

『川下り 北山杉や 秋の天』
(かわくだり きたやますぎや あきのてん)

『ああ野分 しなやかな竹も 折れるほど』
(ああのわき しなやかなたけも おれるほど)

『にわか雨 激しく長く 秋深し』
(にわかあめ はげしくながく あきふかし)

『安普請 天下の秋を 知らずして』
(やすぶしん てんかのあきを しらずして)

『朝顔の 庭垣三面 咲き乱れ』
(あさがおの にわがきさんめん さきみだれ)

『妹はまた ひとりさびしく 椎拾う』
(いもはまた ひとりさびしく しいひろう)

『猫じゃらし じゃらす妹も 遠のきて』
(ねこじゃらし じゃらすいもも とおのきて)

『秋雨や 傘の内より 手を拡げ』
(あきさめや かさのうちより てをひろげ)

『明日香には 万葉の声 秋の声』
(あすかには まんようのこえ あきのこえ)

『耳澄まし 秋声聞かば 心澄む』
(みみすまし しゅうせいきかば こころすむ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

萩風

2007年09月24日 | 俳句

『地下鉄を 出ずれば秋の 生駒かな』
(ちかてつを いずればあきの いこまかな)

『三十度 下らぬ秋の 暑さかな』
(さんじゅうど くだらぬあきの あつさかな)

『秋天の 忌日に合わせ 空曇る』
(しゅうてんの きじつにあわせ そらくもる)

『秋天や 飛行機雲の 空二分す』
(しゅうてんや ひこうきぐもの そらにぶす)

『秋天に 我が世の天下 鳶舞う』
(しゅうてんに わがよのてんか とんびまう)

『蜘蛛の囲を 張られし萩に 主なし』
(くものいを はられしはぎに あるじなし)

『秋日傘 この頃黒き もの多し』
(あきひがさ このごろくろき ものおおし)

『ママチャリは 秋の日傘の 自慢かな』
(ままちゃりは あきのひがさの じまんかな)

『萩風の 吹いて亀石 首を出す』
(はぎかぜの ふいてかめいし くびをだす)

『山の辺の 句碑にしな垂れ 萩咲きぬ』
(やまのべの くひにしなだれ はぎさきぬ)

『どこぞへと 案内するや 彼岸花』
(どこぞへと あんないするや ひがんばな)

『曼珠沙華 いつもの所 いつも咲く』
(まんじゅしゃげ いつものところ いつもさく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天高し

2007年09月23日 | 俳句

『いつも二羽 つがいの鴉 秋の朝』
(いつもにわ つがいのからす あきのあさ)

『やっと来た 暑さまだまだ 秋彼岸』
(やっときた あつさまだまだ あきひがん)

『鐘鳴れば 食いたくなりし 柿ひとつ』
(かねなれば くいたくなりし かきひとつ)

『天高く 仮病宰相 首すぼめ』
(てんたかく けびょうさいそう くびすぼめ)

『我が心 染めゆく露の 一滴』
(わがこころ そめゆくつゆの ひとしずく)

『空見上げ 満たされ行くや 秋の月』
(そらみあげ みたされゆくや あきのつき)

『若杉から 海へと伸びる 秋朝日』
(わかすぎから うみへとのびる あきあさひ)

『夕焼けに 浮かび上がりし 能古の島』
(ゆうやけに うかびあがりし のこのしま)

『娘との 約束の旅 伊勢の秋』
(むすめとの やくそくのたび いせのあき)

『稲架の下 雀のお宿 繁盛す』
(はざのした すずめのおやど はんじょうす)

『孫ビデオ 写らず動かず 秋旱』
(まごびでお うつらずうごかず あきひでり)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の色

2007年09月22日 | 俳句

『親切の タイミングずれ 秋旱』
(しんせつの たいみんぐずれ あきひでり)

『切れる人 そこかしこ居て 秋愁い』
(きれるひと そこかしこいて あきうれい)

『目の前に 松竹梅 秋女』
(めのまえに しょうちくばい あきおんな)

『ビル風に 腕を広げて 秋感ず』
(びるかぜに うでをひろげて あきかんず)

『地下街に 吹き込む風に 秋の色』
(ちかがいに ふきこむかぜに あきのいろ)

『日の落ちて 吹く風やさし 秋の山』
(ひのおちて ふくかぜやさし あきのやま)

『睦まじい スワット帽夫婦 秋列車』
(むつまじい すわっとぼうふうふ あきれっしゃ)

『右左 同じものなし 露鏡』
(みぎひだり おなじものなし つゆかがみ)

『落着けば 気のみ気のまま 木の実独楽』
(おちつけば きのみきのまま このみごま)

『秋風の 体を抜ける 音聞こゆ』
(あきかぜの からだをぬける おときこゆ)

『手の中に 木の実いっぱい 夢いっぱい』
(てのなかに このみいっぱい ゆめいっぱい)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲雀

2007年09月21日 | 俳句

『顔立ちの 際立ちたるや 花槿』
(かおだちの きわだちたるや はなむくげ)

『鶺鴒や 我にも水を 掛けとくれ』
(せきれいや われにもみずを かけとくれ)

『秋の虫 声を潜めて 啼かずとも』
(あきのむし こえをひそめて なかずとも)

『秋の蝉 道に落ちても まだ啼くや』
(あきのせみ みちにおちても まだなくや)

『昨日今日 餃子にカレー 秋楽し』
(きのうきょう ぎょうざにかれー あきたのし)

『キリギリス 金銀の家 あるでなし』
(きりぎりす きんぎんのいえ あるでなし)

『ハリマオや 昔懐かし 秋の空』
(はりまおや むかしなつかし あきのそら)

『信金の 裏に住み着く 稲雀』
(しんきんの うらにすみつく いなすずめ)

『畦の道 散らば黄の付く 女郎花』
(あぜのみち ちらばきのつく おみなえし)

『月と萩 白露置いて 清かに見ん』
(つきとはぎ しらつゆおいて さやかにみん)

『いつの日か 萩見の君に 会えるやら』
(いつのひか はぎみのきみに あえるやら)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彼岸花 曼珠沙華 天界の花 相思華

2007年09月20日 | 俳句

『女高生 目瞑るしかない 秋の午後』
(じょこうせい めつむるしかない あきのごご)

『鈴虫の チロチロ鳴いて 初音かな』
(すずむしの ちろちろないて はつねかな)

『秋鴉 クワッと啼いて 目の覚むる』
(あきがらす くわっとないて めのさむる)

『二羽三羽 白鶺鴒の 噴水に』
(にわさんわ はくせきれいの ふんすいに)

『秋の空 日に日に西日 早くなり』
(あきのそら ひにひににしび はやくなり)

『眠たさは 今一番なり 秋の午後』
(ねむたさは いまいちばんなり あきのごご)

『秋桜は 空の青さに 導かれ』
(こすもすは そらのあおさに みちびかれ)

『山は山 海は海なり 秋の夕』
(やまはやま うみはうみなり あきのゆう)

『雲掛かる 上弦の月 秋の月』
(くもかかる じょうげんのつき あきのつき)

『彼岸花 田の畦沿いに 燃え盛る』
(ひがんばな たのあぜぞいに もえさかる)

『曼珠沙華 天界の花 相思華』
(まんじゅしゃげ てんかいのはな サンシチヨ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法師蝉

2007年09月19日 | 俳句

『円盤の 隠れていそな 秋の雲』
(えんばんの かくれていそな あきのくも)

『法師蝉 つくづく鳴いて 夏戻る』
(ほうしぜみ つくづくないて なつもどる)

『楓の葉 はや色付きて うすもみじ』
(かえでのは はやいろづきて うすもみじ)

『影長く 太きや秋の 西日かな』
(かげながく ふときやあきの にしびかな)

『老若の 不明の子居て 秋暑し』
(ろうにゃくの ふめいのこいて あきあつし)

『手を繋ぐ 恋人同士か 秋暑し』
(てをつなぐ こいびとどうしか あきあつし)

『ぶり返す 秋の暑さよ 日は高し』
(ぶりかえす あきのあつさよ ひはたかし)

『車内報 音割れ外れ 秋暑し』
(しゃないほう おとわれはずれ あきあつし)

『居眠りの CatsのTシャツ 秋疲れ』
(いねむりの きゃっつのてぃしゃつ あきづかれ)

『死期迫る 子規の三句や 糸瓜の』
(しきせまる しきのさんくや いとうりの)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋風

2007年09月18日 | 俳句

『ビル風も 秋風と言わば そうかもね』
(びるかぜも あきかぜといわば そうかもね)

『秋風や 今日のお昼は ボンカレー』
(あきかぜや きょうのおひるは ぼんかれー)

『秋風も 一方通行 道路鏡』
(あきかぜも いっぽうつうこう どうろきょう)

『秋の昼 担ぎ手転ぶ 祭りごと』
(あきのひる かつぎてころぶ まつりごと)

『竹の春 長岡京より 嵐山』
(たけのはる ながおかきょうより あらしやま)

『曼珠沙華 点々続く 川の端』
(まんじゅしゃげ てんてんつづく かわのはた)

『朝日射す 空の色にも 秋濃ゆく』
(あさひさす そらのいろにも あきこゆく)

『風に乗る 鳶の舞いに 秋深し』
(かぜにのる とんびのまいに あきふかし)

『稲雀 かすみ網の下 天下なり』
(いなすずめ かすみあみのした てんかなり)

『芋はもう 御免と言いつ 手を伸ばす』
(いもはもう ごめんといいつ てをのばす)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敬老の日

2007年09月17日 | 俳句

『忌日過ぎ 敬老の日や 嫌な日や』
(きじつすぎ けいろうのひや いやなひや)

『敬老も 加齢も嫌い 老人も』
(けいろうも かれいもきらい ろうじんも)

『丘下り コスモス畑 白一輪』
(おかくだり こすもすばたけ しろいちりん)

『秋草の 押し花栞 幾星霜』
(あきくさの おしばなしおり いくせいそう)

『迷い込み 壁の花なる 秋の蚊や』
(まよいこみ かべのはななる あきのかや)

『新涼や 二人で作りし 泥団子』
(しんりょうや ふたりでつくりし どろだんご)

『秋の道 妹と唄いし カントリーロード』
(あきのみち いもとうたいし かんとりーろーど)

『秋興や 小さい秋を 拾い行く』
(しゅうきょうや ちいさいあきを ひろいいく)

『近づけば まだまだ早い 花野かな』
(ちかづけば まだまだはやい はなのかな)

『聞こえ来し 屋外機の音 秋暑し』
(きこえきし おくがいきのおと あきあつし)

『世の中も 三連休 秋忙し』
(よのなかも さんれんきゅう あきせわし)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2007年09月16日 | 俳句

『かぐや行く 萩の一露 探し行く』
(かぐやゆく はぎのひとつゆ さがしゆく)

『我が夢は 妹と飲まんや 菊の酒』
(わがゆめは いもとのまんや きくのさけ)

『眉痒し くしゃみしつつ 秋の夢』
(まゆかゆし くしゃみしつつ あきのゆめ)

『望まねど またぶり返す 暑き秋』
(のぞまねど またぶりかえす あつきあき)

『石舞台 とんぼ返りや 雨宿り』
(いしぶたい とんぼとがえりや あまやどり)

『逸れたとて 野分の雨の 疎ましさ』
(それたとて のわきのあめの うとましさ)

『露帯びし 尾花尾花の お辞儀する』
(つゆおびし おばなおばなの おじぎする)

『草の花 人生いろいろ 咲き乱れ』
(くさのはな じんせいいろいろ さきみだれ)

『長月の 時雨せし世を 雨隠れ』
(ながつきの しぐれせしよを あまがくれ)

『秋の午後 ホームラン出れば 虹も出る』
(あきのごご ほーむらんでれば にじもでる)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする