俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋暮るる

2013年10月26日 | 俳句

颱風の 逸れて雨音 やさしけり
(たいふうの それてあまおと やさしけり)
16233 【季語】 颱風 【季節】 仲秋


颱風が 逸れて陽気な 己あり
(たいふうが それてようきな おのれあり)
16234 【季語】 颱風 【季節】 仲秋


秋暮るる 恐さを知らぬ 原子力
(あきくれるる こわさをしらぬ げんしりょく)
16235 【季語】 秋暮るる 【季節】 晩秋


落ちている 団栗見れば 妹想う
(おちている どんぐりみれば いもおもう)
16236 【季語】 団栗 【季節】 晩秋


公園は 枝打ちされて 味気なし
(こうえんは えだうちされて あじけなし)
16237 【季語】 枝打ち 【季節】 三冬


爽やかや 生まれながらの 友達は
(さわやかや うまれながらの ともだちは)
16238 【季語】 爽やか 【季節】 三秋


小さい秋 見つける前に 冬支度
(ちいさいあき みつけるまえに ふゆじたく)
16239 【季語】 冬支度 【季節】 晩秋


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曼珠沙華

2013年10月22日 | 写真教室 写真俳句紹介

久しぶりに、掲句します。写真俳句です。

陽当たりの 良きを悟るや 曼珠沙華
(ひあたりの よきをさとるや まんじゅしゃげ)
16208 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋



曼珠沙華 花に囲まれ 満足げ
(まんじゅしゃげ はなにかこまれ まんぞくげ)
16209 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋



鴨四羽 陸に上がりて 不善成す
(かもよんわ おかにあがりて ふぜんなす)
16210 【季語】 鴨 【季節】 三冬


水中を もがき続けて 亀の啼く
(すいちゅうを もがきつづけて かめのなく)
16211 【季語】 亀鳴く 【季節】 三春



蜜の味 気に入り留む 揚羽蝶
(みつのあじ きにいりとどむ あげはちょう)
16212 【季語】 揚羽蝶 【季節】 三夏



颱風下 家を守りし 光あり
(たいふうか いえをまもりし ひかりあり)
16213 【季語】 颱風 【季節】 仲秋


ポツポツと 彼岸花咲く 岸辺かな
(ぽつぽつと ひがんばなさく きしべかな)
16214 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋


見送りも 無視されどうし 曼珠沙華
(みおくりも むしされどうし まんじゅしゃげ)
16215 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


曼珠沙華 団地の庭に 咲き誇り
(まんじゅしゃげ だんちのにわに さきほこり)
16216 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋



青鷺は 独り見つめし 彼の岸を
(あおさぎは ひとりみつめし かのきしを)
16217 【季語】 青鷺 【季節】 三夏
青鷺は羽が灰色。羽が白いのは子鷺。学名?



陸よりも 川で花咲く 捨て子花
(りくよりも かわではなさく すてごはな)
16218 【季語】 捨て子花 【季節】 仲秋
捨て子花=曼珠沙華=彼岸花



身に沁むや 柵中にある 夫婦像
(みにしむや さくちゅうにある めおとぞう)
16219 【季語】 身に沁む 【季節】 三秋



蛙穴に 入りて深まる 恋患い
(かえるあなに いりてふかまる こいわずらい)
16220 【季語】 蛙 【季節】 三春
ちなみに蛙石http://from.yatsu-genjin.jp/suwataisya/zatugaku/kaeru.htm



蓼に露 彼岸花やら 勢揃い
(たでにつゆ ひがんばなやら せいぞろい)
16221 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋



秋翳り 思案投げ首 鳩たむろ
(あきかげり しあんなげくび はとたむろ)
16222 【季語】 秋翳り 【季節】 三秋
秋翳り=秋陰り=秋陰(しゅういん)


モニュメントに 負けじと蔦も スパイラル
(もにゅめんとに まけじとつたも すぱいらる)
16223 【季語】 蔦 【季節】 三秋



羽広げ 挨拶するは ボケ川鵜
(はねひろげ あいさつするは ぼけかわう)
16224 【季語】 川鵜 【季節】 三夏



青鷺は 直立不動 迷いなし
(あおさぎは ちょくりつふどう まよいなし)
16225 【季語】 青鷺 【季節】 三夏


朝顔は 光求めて 網潜り
(あさがおは ひかりもとめて あみくぐり)
16226 【季語】 朝顔 【季節】 初秋


南瓜畑 鴉の案山子 昇天す
(かぼちゃばた からすのかかし しょうてんす)
16227 【季語】 南瓜 【季節】 初秋



飛び姿 川面に映し 鷺逃げる
(とびすがた かわもにうつし さぎにげる)
16228 【季語】 鷺 【季節】 三冬


屋上から 何を見つめる 白鷺よ
(おくじょうから なにをみつめる しらさぎよ)
16229 【季語】 白鷺 【季節】 三夏


彼岸花 苔むす大樹に 寄り添いて
(ひがんばな こけむすたいじゅに よりそいて)
16230 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋


杉三本 剪定されて 冬準備
(すぎさんぼん せんていされて ふゆじゅんび)
16231 【季語】 冬支度 【季節】 晩秋


夫婦して 鯉に聞かせる 恋話
(めおとして こいにきかせる こいばなし)
16232 【季語】 ー 【季節】 ー

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運動会

2013年10月12日 | 俳句

まだまだか 十月に要る 扇風機
(まだまだか じゅうがつにいる せんぷうき)
16196 【季語】 十月 【季節】 晩秋


定めかや 咲いては枯れる 彼岸花
(さだめかや さいてはかれる ひがんばな)
16197 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋


秋晴れや 空あきらかに 遠くなる
(あきばれや そらあきらかに とおくなる)
16198 【季語】 秋晴れ 【季節】 三秋


毎朝の 散歩の供は 草の絮
(まいあさの さんぽのともは くさのわた)
16199 【季語】 草の絮 【季節】 三秋


久方の テレサの唄に 菊香る
(ひさかたの てれさのうたに きくかおる)
16200 【季語】 菊 【季節】 三秋


見つからぬ 小さな秋の あるところ
(みつからぬ ちいさなあきの あるところ)
16201 【季語】 秋 【季節】 三秋


蓑虫や 来年も無事 逢えるかな
(みのむしや らいねんもぶじ あえるかな)
16202 【季語】 蓑虫 【季節】 三秋


凶暴な 暑さが残る 秋半ば
(きょうぼうな あつさがのこる あきなかば)
16203 【季語】 秋 【季節】 三秋


夢の中 欠伸している 秋一夜
(ゆめのなか あくびしている あきいちや)
16204 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋の雲 肩身狭きや 見つからず
(あきのくも かたみせまきや みつからず)
16205 【季語】 秋 【季節】 三秋


半身なる 上弦の月 秋足らず
(はんみなる じょうげんのつき あきたらず)
16206 【季語】 秋 【季節】 三秋


今年また ビデオで見るや 運動会
(ことしまた びでおでみるや うんどうかい)
16207 【季語】 運動会 【季節】 三秋



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赤まんま

2013年10月11日 | 俳句

十月を 聞けど続くは 馬鹿陽気
(じゅうがつを きけどつづくは ばかようき)
16184 【季語】 十月 【季節】 晩秋


言うことを 聞かぬパソコン 秋旱
(いうことを きかぬぱそこん あきひでり)
16185 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋がない 天の雲すら 秋じゃない
(あきがない てんのくもすら あきじゃない)
16186 【季語】 秋 【季節】 三秋


桃吹くや 何故か気になる 誕生日
(ももふくや なぜかきになる たんじょうび)
16187 【季語】 桃吹く 【季節】 仲秋
桃吹く=


風吹いて 薄と判る 白壁は
(かぜふいて すすきとわかる しらかべは)
16188 【季語】 薄 【季節】 三秋


薄原 風に靡くや 逆らうや
(すすきはら ふうになびくや さからうや)
16189 【季語】 薄原 【季節】 三秋


預かりし どんぐりの実も もう七年
(あずかりし どんぐりのみも もうしちねん)
16190 【季語】 どんぐり 【季節】 晩秋


遠くまで 行けば会えるか 秋景色
(とおくまで いけばあえるか あきげしき)
16191 【季語】 秋 【季節】 三秋


植え刈るも 予定のありし 曼珠沙華
(うえかるも よていのありし まんじゅしゃげ)
16192 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


赤まんま もう死にましたと 妹の言い
(あかまんま もうしにましたと いものいい)
16193 【季語】 赤まんま 【季節】 初秋


末枯れや 天に近きが 先に枯れ
(うらがれや てんにちかきが さきにかれ)
16194 【季語】 末枯れ 【季節】 晩秋


長き夜や 寝れず見ている 韓ドラを
(ながきよや ねれずみている かんどらを)
16195 【季語】 長き夜 【季節】 三秋



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秋日和

2013年10月05日 | 俳句

柿喰えば 創句無きをば 想い出し
(かきくえば そうくなきをば おもいだし)
16172 【季語】 柿 【季節】 晩秋


虚空にて ひときわ目立つ 鰯雲
(こくうにて ひときわめだつ いわしぐも)
16173 【季語】 鰯雲 【季節】 三秋


夜長とは 定職なしの 日課かな
(よながとは ていしょくなしの にっかかな)
16174 【季語】 夜長 【季節】 三秋


柿盗人の 昔ありきも 懐かしく
(かきぬすっとの むかしありきも なつかしく)
16175 【季語】 柿 【季節】 晩秋


稲刈りし 田にも緑の 色見つけ
(いねかりし たにもみどりの いろみつけ)
16176 【季語】 稲刈り 【季節】 晩秋


曼珠沙華 撮りし写真の 手につかず
(まんじゅしゃげ とりししゃしんの てにつかず)
16177 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


写俳にも 我才無きや そぞろ寒
(しゃはいにも わがさいなきや そぞろさむ)
16178 【季語】 そぞろ寒 【季節】 仲秋


秋風の 身に沁みて聞く 演歌あり
(あきかぜの みにしみてきく えんかあり)
16179 【季語】 秋風 【季節】 三秋


ご近所の 散歩をつなぐ 曼珠沙華
(ごきんじょの さんぽをつなぐ まんじゅしゃげ)
16180 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


風を呼び 風に吹かれし 猫じゃらし
(かぜをよび かぜにふかれし ねこじゃらし)
16181 【季語】 猫じゃらし 【季節】 三秋


靡いても 元に戻りし 糸芒
(なびいても もとにもどりし いとすすき)
16182 【季語】 糸芒 【季節】 三秋


秋日和 生きる力が 溢れ出し
(あきびより いきるちからが あふれだし)
16183 【季語】 秋日和 【季節】 三秋



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