俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

年の暮

2010年12月31日 | 俳句

年の暮 生まれながらの 友達と
(としのくれ うまれながらの ともだちと)
12869 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


頬をさす 北風も良し 暮れの街
(ほおをさす きたかぜもよし くれのまち)
12870 【季語】 暮れ 【季節】 仲冬


買い出しの 荷物運びや 大晦日
(かいだしの にもつはこびや おおみそか)
12871 【季語】 大晦日 【季節】 仲冬



2010年12月29日 | 俳句

送られし 友よりの餅 句の種に
(おくられし ともよりのもち くのたねに)
12854 【季語】 餅 【季節】 仲冬


まほろばの 香りをのせて 餅届く
(まほろばの かおりをのせて もちとどく)
12855 【季語】 餅 【季節】 仲冬


寒の晴 甘糟の風 明日香風
(かんのはれ あまかすのかぜ あすかかぜ )
12856 【季語】 寒 【季節】 晩冬


雪かもの 予報を聞きて 空を見る
(ゆきかものよほうをききてそらをみる)
12857 【季語】 雪 【季節】 晩冬


結露跡 窓の内外 水溜まり
(けつろあと まどのうちそと みずたまり)
12858 【季語】  - 【季節】 -


窓に射す 冬日まぶしく あたたかく
(まどにさす ふゆびまぶしく あたたかく)
12859 【季語】 冬日 【季節】 三冬


年明けの 鋤焼き予定 なぜ嬉し
(としあけの すきやきよてい なぜうれし)
12860 【季語】 年明く 【季節】 新年


土残る 葱送られて 鍋恋し
(つちのこる ねぎおくられて なべこいし)
12861 【季語】 葱 【季節】 三冬


寒鴉 一羽と見えて つがいらし
(かんがらす いちわとみえて つがいらし)
12862 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬


ゆりかもめ 消すに消せない 想い人
(ゆりかもめ けすにけせない おもいびと)
12863 【季語】 百合鴎 【季節】 三冬


百均の 手袋にさえ ありがたみ
(ひゃっきんの てぶくろにさえ ありがたみ)
12864 【季語】 手袋 【季節】 三冬


数え日に 買い出しに行く 嫁強し
(かぞえびに かいだしにゆく よめつよし)
12865 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


冬ざれて 預金残高 すきま風
(ふゆざれて よきんざんだか すきまかぜ)
12866 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬


松立つる 我がマンションの 新鮮さ
(まつたつる わがまんしょんの しんせんさ)
12867 【季語】 松立てる 【季節】 仲冬


二十八年ぶり 認定トライ 母校熱
(にはちぶり にんていとらい ぼこうねつ)
12868 【季語】 ラグビー 【季節】 三冬



年の暮

2010年12月26日 | 俳句

何もかも 嫁がたよりの 年の暮
(なにもかも よめがたよりの としのくれ)
12842 【季語】 年の瀬 【季節】 仲冬


年の瀬に 何か買わねば 金無くも
(としのせに なにかかわねば かねなくも)
12843 【季語】 年の瀬 【季節】 仲冬


寿司ほどの 馳走で我慢 暮の膳
(すしほどの ちそうでがまん くれのぜん)
12844 【季語】 暮 【季節】 仲冬


明日にも 終わるか嫁の 年用意
(あしたにも おわるかよめの としようい)
12845 【季語】 年用意 【季節】 仲冬


年古れば もういくつより 数へ日か
(としふれば もういくつより かぞへびか)
12846 【季語】 数へ日 【季節】 仲冬


数へ日に 居場所探して 右左
(かぞへびに いばしょさがして みぎひだり)
12847 【季語】 数へ日 【季節】 仲冬


どうしてる 元気賀状の 決め文句
(どうしてる げんきがじょうの きめもんく)
12848 【季語】 年賀状 【季節】 新年


忘年の カラオケ辛く 懐手
(ぼうねんの からおけつらく ふところで)
12849 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬


早々と 注連縄飾る 家もあり
(はやばやと しめなわかざる いえもあり)
12850 【季語】 注連縄 【季節】 新年


古暦 六月のままに 壁にあり
(ふるごよみ むつきのままに かべにあり)
12851 【季語】 古暦 【季節】 仲冬


狼の 遠吠え久し 耳にあり
(おおかみの とおぼえひさし みみにあり)
12852 【季語】 狼 【季節】 三冬


熱燗の 欲しと思えど 声に出ず
(あつかんの ほしとおもえど こえにでず)
12853 【季語】 熱燗 【季節】 三冬




初雪

2010年12月25日 | 俳句

初雪も 粉雪となり 風に舞う
(はつゆきも こなゆきとなり かぜにまう)
12826 【季語】 初雪 【季節】 初冬


粉雪に 師走の街も 寒々と
(こなゆきに しわすのまちも さむざむと)
12827 【季語】 粉雪 【季節】 晩冬


道ばたに 掃き残されし 枯落葉
(みちばたに はきのこされし かれおちば)
12828 【季語】 落葉 【季節】 三冬


老うばかり 辞めて七年 師走街
(おうばかり やめてしちねん しわすがい)
12829 【季語】 師走 【季節】 晩冬


真っ二つ 切り倒されし 銀杏の木
(まっぷたつ きりたおされし いちょうのき)
12830 【季語】 銀杏 【季節】 晩秋


クリスマス 皿に一切れ チキンあり
(くりすます さらにひときれ ちきんあり)
12831 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


もう無きか 忌日の続く 年の暮
(もうなきか きじつのつづく としのくれ)
12832 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


年の瀬に 喪中葉書の 多くあり
(としのせに もちゅうはがきの おおくあり)
12833 【季語】 年の瀬 【季節】 仲冬


駅名聞く 若き女あり 年の暮
(えきなきく わかきひとあり としのくれ)
12834 【季語】 年の暮 【季節】 仲冬


見渡せば 俺もおまえも 浮き寝鳥
(みわたせば おれもおまえも うきねどり)
12835 【季語】 浮き寝鳥 【季節】 三冬



クリスマス・イブ

2010年12月24日 | 俳句
久しぶりの掲句です。



卓に乗る 冬至南瓜 嫁威張る
(たくにのる とうじかぼちゃ よめいばる)
12821 【季語】 冬至南瓜 【季節】 仲冬


冬薔薇 朽ちるものあり 蕾あり
(ふゆそうび くちるものあり つぼみあり)
12822 【季語】 冬薔薇 【季節】 三秋


口に合う おでんのすじの 柔らかさ
(くちにあう おでんのすじの やわらかさ)
12823 【季語】 おでん 【季節】 三冬


仕残しの 多きを悩む 師走かな
(しのこしの おおきをなやむ しわすかな)
12824 【季語】 師走 【季節】 晩冬


極月や イブと重なる 九回忌
(ごくげつや いぶとかさなる きゅうかいき)
12825 【季語】 極月 【季節】 晩冬


安売りを あてがわれての 年の暮れ
(やすうりを あてがわれての としのくれ)
12826 【季語】 年の暮れ 【季節】 仲冬


君居れば 何はなくとも クリスマス
(きみいれば なにはなくとも くりすます)
12827 【季語】 クリスマス 【季節】 仲冬


家毎に イルミを飾る 理由知らず
(いえごとに いるみをかざる わけしらず)
12828 【季語】 - 【季節】 -


イブの日は 大安吉日 婚約日
(いぶのひは たいあんきちじつ こんやくび)
12829 【季語】 イブ 【季節】 仲冬


どう返す 歳暮の山の 疎ましさ
(どうかえす せいぼのやまの うとましさ)
12830 【季語】 歳暮 【季節】 仲冬


政治屋の いまだのさばり 年暮るる
(せいじやの いまだのさばり としくるる)
12831 【季語】 年暮る 【季節】 仲冬



冬ざるる

2010年12月01日 | 俳句

冬ざるる 幼き太子 凛然と
(ふゆざるる おさなきたいし りんぜんと)
12817 【季語】 冬ざるる 【季節】 三冬


うす雲や もみじの薄さこ ころなし
(うすぐもや もみじのうすさ こころなし)
12818 【季語】 もみじ 【季節】 晩秋


垣間見る かえですすきに 秋の息吹
(かいまみる かえですすきに あきのいき)
12819 【季語】 秋 【季節】 三秋


鬼瓦 燃えるもみじに 守られて
(おにがわら もえるもみじに まもられて)
12820 【季語】 もみじ 【季節】 晩秋