俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

9月30日

2016年09月30日 | 俳句暦


「もみじ」と言えば、
黄葉・紅葉に代表されるように、
夏の青葉から冬の枯葉へと移る途中の
葉の色の変化を表したことばです。

中でも、種々の色に色付き始めた初秋の「うすもみじ」が好きです。
私の俳句には、「うすもみじ」を詠んだ句が多々あります。

地に落ちて 道色付くや 薄紅葉
(ちにおちて みちいろづくや うすもみじ)
17595 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

灯窓 覗いてみれば 薄紅葉
(あかりまど のぞいてみれば うすもみじ)
17571 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋
灯窓=石灯籠など蝋燭を灯す窓。

通り抜け 覗く向うに うすもみじ
(とおりぬけ のぞくむこうに うすもみじ)
S107 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

せつなきや いろははいまだ うすもみじ
(せつなきや いろははいまだ うすもみじ)
S80 【季語】 伊呂波楓 【季節】 仲秋

バイク便 通り抜ければ うすもみじ
(ばいくびん とおりぬければ うすもみじ)
S70 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

濃紅葉の 季節は遅れ 薄紅葉
(こもみじの きせつはおくれ うすもみじ)
15214 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

立山は 薄紅葉から 濃紅葉へ
(たてやまは うすもみじから こもみじへ)
15202 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

小雨降る 古城篠山 薄紅葉
(こさめふる こじょうささやま うすもみじ)
15203 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

薄紅葉 期待を乗せて 川下り
(うすもみじ きたいをのせて かわくだり)
15204 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

雨雫 色鮮やかに 薄紅葉
(あめしずく いろあざやかに うすもみじ)
15207 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

うすもみじ ちらほら見えて 白川郷へ
(うすもみじ ちらほらみえて しらかわへ)
14929 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋

刻々と 深まり行きし うすもみじ
(こくこくと ふかまりゆきし うすもみじ)
14931 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋

薄紅葉 これから色付く 七変化
(うすもみじ これからいろづく しちへんげ)
10992 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

うすもみじ 保津川下りの 両岸に
(うすもみじ ほづがわくだりの りょうぎしに)
10763 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋

宇治の旅 期待半ばの うすもみじ
(うじのたび きたいなかばの うすもみじ)
10764 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋

うすもみじ お池に落ちて さあ大変
(うすもみじ おいけにおちて さあたいへん)
10767 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋

うすもみじ 日に日に紅の 濃ゆくなり
(うすもみじ ひにひにべにの こゆくなり)
10761 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋

水溜り 落ちて色増す 薄紅葉
(みずたまり おちていろます うすもみじ)
10737 【季語】 薄紅葉 【季節】 仲秋

霧掛かる 生駒の山の うすもみじ
(きりかかる いこまのやまの うすもみじ)
10592 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋

早々と 見つけて楽し うすもみじ
(はやばやと みつけてたのし うすもみじ)
10417 【季語】 うすもみじ 【季節】 仲秋

『黄葉も 紅葉なりや うすもみじ』
(こうようも こうようなりや うすもみじ)

『手もみして 見上げる山は 薄もみじ』
(てもみして みあげるやまは うすもみじ)

『薄紅葉 川下る色 薄れけり』
(うすもみじ かわくだるいろ うすれけり)

『薄紅葉 次第に山を 下りてくる』
(うすもみじ しだいにやまを おりてくる)

『川下り 橋の向こうに うすもみじ』
(かわくだり はしのむこうに うすもみじ)

『常緑の 中に沁み込む 薄紅葉』
(じょうりょくの なかにしみこむ うすもみじ)

『秘めている 戀の証や うすもみじ』
(ひめている こいのあかしや うすもみじ)

『薄紅葉 飛鳥の川を 下り来る』
(うすもみじ あすかのかわを くだりくる)

『薄紅葉 これくらいが良し うすもみじ』
(うすもみじ これくらいがよし うすもみじ)

『うすもみじ 赤味を増して 夕紅葉』
(うすもみじ あかみをまして ゆうもみじ)

『薄紅葉 重なりあって 山濃ゆく』
(うすもみじ かさなりあって やまこゆく)

『薄紅葉 湯豆腐欲しき 頃なりき』
(うすもみじ ゆどうふほしき ころなりき)

『川下り うす紅葉より 妹の顔』
(かわくだり うすもみじより いものかお)

『楓の葉 はや色付きて うすもみじ』
(かえでのは はやいろづきて うすもみじ)

『うすもみじ いつ我が色に 染めらるや』
(うすもみじ いつわがいろに そめらるや)

『色付くや 我が色好み うすもみじ』
(いろづくや わがいろごのみ うすもみじ)

『うすもみじ 淡き戀路の 色重ね』  
(うすもみじ あわきこいじの いろかさね)

このブログの名の由来の一句
一楽や ひと葉ひと色 うすもみじ
(いちらくや ひとよひといろ うすもみじ)

39句有りました。Thank You.

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9月29日

2016年09月29日 | 俳句暦


玉響(たまゆら)の時=
ほんのしばらくのとき。
〈万葉集・二三九一〉
「玉響(たまかぎる)きのふの夕見しものを今日の朝(あした)に恋ふべきものか」  

「玉響」を「たまゆらに」とよんだところからできた語で、
玉がゆらぎ触れ合うことのかすかなところから、
「しばし」「かすか」の意味に用いられたそうです。
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9月28日

2016年09月28日 | 俳句暦


朝露に濡れた小さな萩の花を手折ると、
露の一雫が手の平に流れ落ち、
その冷たさと同時に秋を感じます。

心が洗われます。
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9月27日

2016年09月27日 | 俳句暦


秋の夜長は、熱燗より温燗がピッタリです。

嫁が寝入ってしまった夜中に
チビチビと舐めるように飲む酒は、
これまた格別です。
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9月26日

2016年09月26日 | 俳句暦


春夏秋冬では、
春・秋が、
一日では、
朝・夕が
影が細く長くなります。

中でも、秋の夕の影は細く長く、
哀愁を漂わせているように感じます。
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9月25日

2016年09月25日 | 俳句暦


侘び寂び=
「わび」は内面の美しさを見出すことに使用され、
「さび」は外面の美しさを表現するときに使われます。

素材や形状に至るまで、質素でありふれたように見える物の中にも、
美しさを見出すのが「わび」です。

そんな時の経過と共に移りゆく姿や、いつかは消え去ってしまうであろう
劣化が進んだものを美しいと感じる心が「さび」なのです。

俳句でも人や物が劣化し、朽ちていく様を詩として読み上げ、人々の心を魅了したのです。
【ブログ「職人 Times」http://www.shokunin-times.com/cgi-bin/blog/page.cgi?act=page&id=125 より抜粋】
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9月24日

2016年09月24日 | 俳句暦





奈良の「山辺の道」の途中に、柿本人麻呂の歌碑が建立されています。

俳句を始めた頃の写真俳句です。
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9月23日

2016年09月23日 | 俳句暦


曼珠沙華の花名には、別名が多い。
彼岸花・死人花・天蓋花・幽霊花・捨子花などの別名がある。

暗いイメージの名が多い。

昔から墓地の周りに植えられたりしていたことからとか、
この花の持つ神秘的妖しさに由来しているとかの説がある。

この花の燃える炎のようなところが魅力でもある。
(「俳句の花」より抜粋)
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9月22日

2016年09月22日 | 俳句暦


雨が止んで、空が晴れると、吹く風も清かに感じる。
こういった感情も遠い昔になったのか、
大雨、豪雨続きの日本列島である。

ここ数年、天候は異常続きと言われている。

異常が続けば、もう通常と判断して、
早めの避難が大切であると思う。

日本は、災害列島になった、

今後ますます、大きな災害が続くだろう。

せめて、人災は無くして欲しい。
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9月21日

2016年09月21日 | 俳句暦


朝、散歩をしていると、花、草などに露を見かけます。
そして裾を濡らしたりします。

その露をじっと見ていますとその球面に、
周りの景色が取り込まれているように感じます。

それを写真に撮って、拡大して見ると、
その中心に取り込まれている自分を発見します。

あぁ自分が宇宙の中心にいる気分になります。
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9月20日

2016年09月20日 | 俳句暦


奈良・明日香と言えば、甘樫丘。
まさに丘。
頂上に登ると、明日香村や橿原市など一望できる。

その麓に飛鳥川が流れ、
秋になると涼風が川の流れに沿って吹き、
さらに秋が進むと、
風に乗って紅葉が舞い、
川にも紅葉が流れる。
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9月19日

2016年09月19日 | 俳句暦


秋日和と聞けば、涼しい、清々しい感覚が身を包む。
秋の天気は移ろい易い。そうなれば、この俳句のように、
今さえ良けりゃ、今日さえ良けりゃと言った気分になる。

最近、天気予報の当たるか当たらないかの確度を
A,B,Cで提供しているらしい。
来週の確度は、Cが大半らしい。
これが、天気予報の実態らしい。

予報など当たらぬから、信用するなと言ってくれた方がずっといい。

予報が当たらぬなら、自然現象には勝てぬなら、
避難情報をもっと充実させて人身災害を無くして欲しい。
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9月18日

2016年09月18日 | 俳句暦


十数年前、奈良の明日香村の月見の会に参加した。
かがり火の中、エレキギターが演奏され、月見という古代からの風習に、
現代の音楽が見事にマッチングしていた。

今も昔も、月が美しい時期になると月見の会が催されてきたのだろう。
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9月17日

2016年09月17日 | 俳句暦


古本を捲っていると押し花の栞と出会った。
自ら押し花の栞を作ったという確固たる記憶がない。
嫁が作ったのをもらったのか、
友達にもらったのかという記憶も無い。

でも、何故か懐かしい感じがし、
栞が挟まれた頁を読み返すと、
何やら昔に戻ったような、

若返ったような気持ちになった。
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9月16日

2016年09月16日 | 俳句暦


十数年前、奈良明日香村の石舞台を見学していると、
雨に降られて石舞台の下で雨宿りということになった。
石舞台のモニュメントがどういう意味があるのかよく知らないが、

明日香人もこうやって雨宿りしたのだろうか?

雨にも明日香の息吹が残っているようで、、、。
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