俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

汗疣(あせも)

2012年07月31日 | 俳句

侘び寂びも 四季の移ろい 夏芝居
(わびさびも しきのうつろい なつしばい)
14359 【季語】 夏 【季節】 三夏


羽抜け軍鶏 闘鶏の負け 身で示し
(はぬけしゃも とうけいのまけ みでしめし)
14360 【季語】 羽抜鶏 【季節】 晩夏


両腕の 汗疣も 峠越えてきて
(りょううでの あせもも とうげこえてきて)
14361 【季語】 汗疣 【季節】 三夏



極暑

2012年07月28日 | 俳句

夏眠とは 仮眠にあらず 永眠か
(かみんとは かみんにあらず えいみんか)
14356 【季語】 夏 【季節】 三夏
とにかく暑い、眠い。


蒸し暑し 釜茹での如 逃げ場なし
(むしあつし かまゆでのごと にげばなし)
14357 【季語】 蒸し暑し 【季節】 晩夏


異常が 通常となる 極暑なり
(いじょうが つうじょうとなる ごくしょなり)
14358 【季語】 極暑 【季節】 晩夏
「異常なる 通常の世界」という題で、講演したことがある。
異常が続けば通常となる。
異常とか想定外で済ませる馬鹿ばかり。



土用鰻

2012年07月27日 | 俳句

鰻重は 土用の丑に 欲しきもの
(うなじゅうは どようのうしに ほしきもの)
14354 【季語】 土用 【季節】 晩夏


欲しくとも 土用鰻は 肩すかし
(ほしくとも どよううなぎは かたすかし)
14355 【季語】 土用鰻 【季節】 晩夏



蝉時雨

2012年07月25日 | 俳句

屋の周り 少なき木々に 蝉時雨
(やのまわり すくなききぎに せみしぐれ)
14350 【季語】 蝉時雨 【季節】 晩夏


もう起きた 声を下とせよ わしわしよ
(もうおきた こえをおとせよ わしわしよ)
14351 【季語】 わしわし(蝉) 【季節】 晩夏
わしわし=熊蝉


今昼も 出るか好物 冷し麦
(こんひるも でるかこうぶつ ひやしむぎ)
14352 【季語】 冷し麦 【季節】 三夏


大暑なる サドルは焼けて 浮き漕ぎに
(たいしょなる さどるはやけて うきこぎに)
14353 【季語】 大暑 【季節】 晩夏



雷鳴

2012年07月24日 | 俳句

窓の外 夏の気配に 出る気失せ
(まどのそと なつのけはいに でるきうせ)
14348 【季語】 夏 【季節】 三夏


雷鳴の 遠くありても 身構えて
(らいめいの とおくありても みがまえて)
14349 【季語】 雷鳴 【季節】 三夏



冷や麦

2012年07月20日 | 俳句

暗天に 雷ごろごろ どしゃ降りに
(あんてんに かみなりごろごろ どしゃぶりに)
14342 【季語】 雷 【季節】 三夏


梅雨明けに 晩夏なれども 雨ばかり
(つゆあけに ばんかなれども あめばかり)
14343 【季語】 晩夏 【季節】 晩夏


雨雲の 灰色世界 未だ梅雨
(あまぐもの はいいろせかい いまだつゆ)
14344 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


昼餉には 冷や麦だけで 事足りる
(ひるげには ひやむぎだけで ことたりる)
14345 【季語】 冷や麦 【季節】 三夏


肱尖る モデルの産毛 汗まみれ
(ひじとがる もでるのうぶげ あせまみれ)
14346 【季語】 汗 【季節】 三夏


足指の 捻挫の痕の 目立つ夏
(あしゆびの ねんざのあとの めだつなつ)
14347 【季語】 夏 【季節】 三夏



わしわし(熊蝉)

2012年07月18日 | 俳句

わしわしと 目覚まし鳴りて 暑い朝
(わしわしと めざましなりて あついあさ)
14339 【季語】 蝉 【季節】 晩夏
わしわし=熊蝉


梅雨明けと 聞いても眉に 唾を付け
(つゆあけと きいてもまゆに つばをつけ)
14340 【季語】 梅雨明け 【季節】 晩夏


炎昼や 節電協力 死の誘い
(えんちゅうや せつでんきょうりょく しのさそい)
14341 【季語】 炎昼 【季節】 晩夏
節電に協力して、死に至る。



団扇

2012年07月16日 | 俳句

耳障り ジェットの音に 夏旱
(みみざわり じぇっとのおとに なつひでり)
14336 【季語】 夏旱 【季節】 三夏


右マウス 左団扇の 我がくらし
(みぎまうすひだりうちわのわがくらし)
14337 【季語】 団扇 【季節】 三夏


雲白く 空澄み渡る 夏の空
(くもしろく そらすみわたる なつのそら)
14338 【季語】 夏 【季節】 三夏



2012年07月14日 | 俳句

下駄履いて 浴衣に団扇 蛍狩り
(げたはいて ゆかたにうちわ ほたるがり)
14329 【季語】 蛍狩り 【季節】 仲夏


年経れど 虹を掴むは 難しき
(としふれど にじをつかむは むずかしき)
14330 【季語】 虹 【季節】 三夏


近づくも 掴めぬ虹の 出入り口
(ちかづくも つかめぬにじの でいりぐち)
14331 【季語】 虹 【季節】 三夏


噴水に 見つけてうれし 虹の橋
(ふんすいに みつけてうれし にじのはし)
14332 【季語】 虹 【季節】 三夏


洪水に 山崩れでも 虹の句や
(こうずいに やまくずれでも にじのくや)
14333 【季語】 虹 【季節】 三夏


前線は 東西長く 豪雨長し
(ぜんせんは とうざいながく あめながし)
14334 【季語】 (梅雨)前線 【季節】 仲夏


亀の背中 苔寄生させ 甲羅干し
(かめのせな こけきせいさせ こうらぼし)
14335 【季語】 亀 【季節】 三夏



汗疣(あせも)

2012年07月13日 | 俳句

汗だくで 汗かく夢見て 汗疣掻く
(あせだくで あせかくゆめみて あせもかく)
14324 【季語】 汗疣 【季節】 三夏
汗疣、汗疹(あせも)=汗が出たあと、急にできる斑点


目覚め良き 汗疣の痒さ また今日も
(めざめよき あせものかゆさ またきょうも)
14325 【季語】 汗疣 【季節】 三夏


心臓の 裏の背中に 汗の山
(しんぞうの うらのせなかに あせのやま)
14326 【季語】 汗 【季節】 三夏


金曜の 十三日 汗疣掻く
(きんようの じゅうさんにち あせもかく)
14327 【季語】 汗疣 【季節】 三夏


願わくば 汗かかざりし 昔欲し
(ねがわくば あせかかざりし むかしほし)
14328 【季語】 汗 【季節】 三夏



ごあいさつ

2012年07月13日 | ごあいさつ

 おはようございます。

 俺流俳句「いちらく いちらく」をご覧頂き有難うございます。
創句 一万句を超えた辺りから、休句の日が増え、長い期間続いたことも
何回もありましたが、見捨てずにご覧頂きありがとうございます。

 今日から、あたらしいフォーマットで紹介していますが、ここに至るまで
かなりの試行錯誤を繰り返しました。

 結論から言いますと、句、読み、創句No.、季語、季節、備考蘭(必要による)
に纏め、創句から掲句までの時間を短縮する方法を開発(?)しました。

 創句は、ともかくとして、季語、季節を同時に紹介することは、調査に時間を
取る上、季節の不一致、季重ね等の自分の未熟さを同時に公開することになり、
決心がなかなかつきませんでした。

 掲句に関しては、EXCELでデータ管理しておりましたが、パソコンのトラブルで
三千句ほどのデータが消失しました。

 ブログには、掲句内容は残っていますので、ブログからEXCELにデータを再
インプットしている途中です。

 新しいフォーマットで、過去にさかのぼってのブログを修正・変更を徐々に
やっていこうと思っています。

 今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
                               千秀

七夕

2012年07月07日 | 俳句

七夕と 言われて気付き バタバタと
(たなばたと いわれてきづき ばたばたと)
14318 【季語】 七夕 【季節】 初秋


夏椿 風雨に負けず 咲き続け
(なつつばき ふううにまけず さきつづけ)
14319 【季語】 夏椿 【季節】 晩夏


前線も 傘マークも消え 空は青
(ぜんせんも かさまーくもきえ そらはあお)
14320 【季語】 〔梅雨)前線 【季節】 仲夏


出来るより やること多く 梅雨籠もる
(できるより やることおおく つゆこもる)
14321 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


てぬぐいを 頭に巻いて 夕涼み
(てぬぐいを あたまにまいて ゆうすずみ)
14322 【季語】 夕涼み 【季節】 晩夏



夏帽子

2012年07月04日 | 俳句

朝焼けの 一瞬見えるも 今だ梅雨
(あさやけの いっしゅんみえるも いまだつゆ)
14313 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


梅雨出水 自然災害と 言うなかれ
(つゆでみず しぜんさいがいと いうなかれ)
14314 【季語】 梅雨出水 【季節】 仲夏


市庁舎の 裏道に咲く 合歓の花
(しちょうしゃの うらみちにさく ねむのはな)
14315 【季語】 合歓の花 【季節】 晩夏


涙目の モデル心配 昼寝覚
(なみだめの もでるしんぱい ひるねざめ)
14316 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


あと一つ 一週間用 夏帽子
(あとひとつ いっしゅうかんよう なつぼうし)
14317 【季語】 夏帽子 【季節】 三夏