俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

10/14  弘法さん

2006年10月14日 | 俳句

『弘法さん 紅葉に囲まれ 立ち説法』
(こうぼうさん もみじにかこまれ たちせっぽう)

〔山の辺の道、長岳寺の弘法大師立像の近くで、紅葉が咲いている。
 大師がもみじに説法をしているように見える。〕




『拝みましょ ぼけよけ地蔵 冬近し』
(おがみましょ ぼけよけじぞう ふゆちかし)

〔山の辺の道、長岳寺。〕




『人麻呂の 歌碑に集うや 藁塚よ』
(ひとまろの かひにつどうや わらづかよ)

〔山の辺の道の中間くらいに、柿本人麻呂の歌碑がある。
 その裏の田の藁塚が、子供のように騒いでいるように見えた。〕




『風の神 いたずら過ぎて 稲穂舞う』
(かぜのかみ いたずらすぎて いなほまう)

〔風で稲穂が舞い上がった。
まるで、風の神がいたずらでもしているかのように。〕




『すすき穂も 明日香においでと 手招きす』
(すすきほも あすかにおいでと てまねきす)

〔すすき穂は、おじぎをしていたり、おいでおいでをしていたり。
 忙しい。〕




『甘橿の もみじ葉漂う 飛鳥川』
(あまがしの もみじばただよう あすかがわ)

〔飛鳥川に紅葉が流れる。
 甘橿の丘から舞い降りた紅葉だ。〕




『利き酒に 酔いて徘徊 明日香路』
(ききざけに よいてはいかい あすかみち)

〔新酒のシーズン。利き酒のシーズンです。〕




『石庭の 陽射しまろやか 秋踊る』
(せきていの ひざしまろやか あきおどる)

〔秋の陽射しは、まろやかだ。踊り出したくなる。〕


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする