秋近き 気象予報は あたりなし
(あきちかき きしょうよほうは あたりなし)
16133 【季語】 秋近し 【季節】 晩夏
木々の影 それぞれの色 秋めきぬ
(きぎのかげ それぞれのいろ あきめきぬ)
16134 【季語】 秋めく 【季節】 初秋
秋蝉の 声も聞こえず 朝寝坊
(あきせみの こえもきこえず あさねぼう)
16135 【季語】 秋蝉 【季節】 初秋
秋扇 出して仕舞いて 忙しなし
(あきおうぎ だしてしまいて せわしなし)
16136 【季語】 秋扇 【季節】 初秋
撫子も 淑やかならぬ 今風は
(なでしこも しとやかならぬ いまふうは)
16137 【季語】 撫子 【季節】 晩夏
夕焼けも 満月もみな 後回し
(ゆうやけも まんげつもみな あとまわし)
16121 【季語】 夕焼け 【季節】 晩夏
熊蝉の 朝の目覚まし 遠のきて
(くませみの あさのめざまし とおのきて)
16122 【季語】 熊蝉 【季節】 晩夏
底清水 思いの外の 垂れ流し
(そこしみず おもいのほかの たれながし)
16123 【季語】 底清水 【季節】 三夏
涼しさは 心の内の 見えどころ
(すずしさは こころのうちの みえどころ)
16124 【季語】 涼し 【季節】 三夏
涼風を 風流とみる 涼しさよ
(すずかぜを ふうりゅうとみる すずしさよ)
16125 【季語】 涼し 【季節】 三夏
炎昼や 天の怒りの 落とし所
(えんちゅうや てんのいかりの おとしどこ)
16126 【季語】 炎昼 【季節】 晩夏
ベランダは 夏の嚔の 聞き所
(べらんだは なつのくしゃみの ききところ)
16127 【季語】 夏 【季節】 三夏
目覚ましは 嫁の小言や 今朝の秋
(めざましは よめのこごとや けさのあき)
16128 【季語】 秋 【季節】 三秋
食べ頃の 嫁と異なる 桃の味
(たべごろの よめとことなる もものあじ)
16129 【季語】 桃 【季節】 初秋
止まりどこ 判る歳なり しおとんぼ
(とまりどこ わかるとしなり しおとんぼ)
16130 【季語】 しおとんぼ 【季節】 三秋
塩蜻蛉=塩辛蜻蛉
流れ星 写真で見るに 如くはなし
(ながれぼし しゃしんでみるに しくはなし)
16131 【季語】 流れ星 【季節】 三秋
窓明かり 眩しさつのり 秋暑し
(まどあかり まぶしさつのり あきあつし)
16132 【季語】 秋暑し 【季節】 初秋
風に乗り 影を引き連れ 川鵜来る
(かぜにのり かげをひきつれ かわうくる)
16115 【季語】 川鵜 【季節】 三夏
熊蝉や 音も姿も 凄まじき
(くませみや おともすがたも すさまじき)
16116 【季語】 熊蝉 【季節】 晩夏
下流へと 夏鴨の軍団 進軍す
(かりゅうへと かものぐんだん しんぐんす)
16117 【季語】 夏鴨 【季節】 三夏
夏鴨=軽鴨
岩の上 天に向かいて 亀祈り
(いわのうえ てんにむかいて かめいのり)
16118 【季語】 亀 【季節】 三夏
軽鴨の 母は強きぞ たじろがず
(かるがもの はははつよきぞ たじろがず)
16119 【季語】 軽鴨 【季節】 三夏
青鷺や ひとり好みは 我に似し
(あおさぎや ひとりこのみは われににし)
16120 【季語】 青鷺 【季節】 三夏
軽鴨も 幼児教育 盛んなり
(かるがもも ようじきょういく さかんなり)
16103 【季語】 軽鴨 【季節】 三夏
村雨や ひさしを借りて 雨宿り
(むらさめや ひさしをかりて あまやどり)
16104 【季語】 村雨 【季節】 三夏
村雨=にわか雨
村雨に 鷺もたじたじ 立ちつくし
(むらさめに さぎもたじたじ たちつくし)
16105 【季語】 村雨 【季節】 三夏
夕焼けも 数刻経てば 朝焼けに
(ゆうやけも すうこくたてば あさやけに)
16106 【季語】 夕焼け 【季節】 晩夏
腹減りて 冷蔵庫漁り 暑気払い
(はらへりて れいぞうこあさり しょきばらい)
16107 【季語】 暑気払い 【季節】 晩夏
撮影に 散歩に出れば 村雨に
(さつえいに さんぽにでれば むらさめに)
16108 【季語】 村雨 【季節】 三夏
炎昼や 鯨幕見れば 尚のこと
(えんちゅうや くじらまくみれば なおのこと)
16109 【季語】 炎昼 【季節】 晩夏
短パンが 似合い始めし 酷暑かな
(たんぱんが にあいはじめし こくしょかな)
16110 【季語】 酷暑 【季節】 晩夏
扇風機 カーテン揺らして いるばかり
(せんぷうき かーてんゆらして いるばかり)
16111 【季語】 扇風機 【季節】 三夏
熊蝉の 勢い続く まだ続く
(くませみの いきおいつづく まだつづく)
16112 【季語】 熊蝉 【季節】 晩夏
緑陰や 袋小路の 道なるか
(りょくいんや ふくろこうじの みちなるか)
16113 【季語】 緑陰 【季節】 三夏
夏休み 十日過ぎても 閑かなり
(なつやすみ とおかすぎても しずかなり)
16114 【季語】 夏休み 【季節】 晩夏