灼くほどに 露一雫 喉に欲し
（やくほどに つゆひとしずく のどにほし）
601 【季語】 灼く 【季節】 晩夏
梅雨明けの 報もうらめし 熱帯夜
（つゆあけの ほうもうらめし ねったいや）
602 【季語】 梅雨明け 【季節】 晩夏
灼くほどに 露一雫 喉に欲し
（やくほどに つゆひとしずく のどにほし）
601 【季語】 灼く 【季節】 晩夏
梅雨明けの 報もうらめし 熱帯夜
（つゆあけの ほうもうらめし ねったいや）
602 【季語】 梅雨明け 【季節】 晩夏
朝焼けは 雨のさきがけ 予報官
（あさやけは あめのさきがけ よほうかん）
597 【季語】 朝焼け 【季節】 晩夏
朝焼けに 掠れし虹も 消えにけり
（あさやけに かすれしにじも きえにけり）
598 【季語】 朝焼け 【季節】 晩夏
入道は 育ちざかりや 姿変え
（にゅうどうは そだちざかりや すがたかえ）
599 【季語】 入道雲 【季節】 三夏
朝焼けの 空に感謝 元気の芽
（あさやけの そらにかんしゃ げんきのめ）
593 【季語】 朝焼け 【季節】 晩夏
朝焼けに 月と明星 西の空
（あさやけに つきとみょうじょう にしのそら）
594 【季語】 朝焼け 【季節】 晩夏
陽はのぼり 朝焼け空の 赤味消ゆ
（ひはのぼり あさやけぞらの あかみきゆ）
595 【季語】 朝焼け 【季節】 晩夏
朝焼けの 逆光に負けて 木々黒く
（あさやけの ひかりにまけて きぎくろく）
596 【季語】 朝焼け 【季節】 晩夏
やっと夏 ミンミンワシワシ 大合唱
（やっとなつ みんみんわしわし だいがっしょう）
590 【季語】 夏 【季節】 三夏
蝉時雨 耳栓いるや 今日からは
（せみしぐれ みみせんいるや きょうからは）
591 【季語】 蝉時雨 【季節】 晩夏
蝉の音の トンネル続く 春日道
（せみのねの とんねるつづく かすがみち）
592 【季語】 蝉 【季節】 晩夏
木々倒れ 夏の嵐の 痕無残
（きぎたおれ なつのあらしの きずむざん）
587 【季語】 夏の嵐 【季節】 三夏
夏嵐 痛く響くや 堰の音
（なつあらし いたくひびくや せきのおと）
588 【季語】 夏 【季節】 三夏
堰の音は 天の怒りか 夏重く
（せきのねは てんのいかりか なつおもく）
585 【季語】 夏 【季節】 三夏
梅雨開けず 豪雨豪雨で 句も湿り
（つゆあけず ごううごううで くもしめり）
586 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
蜻蛉の子 離れて飛べや 股ぐらを
（とんぼのこ はなれてとべや またぐらを）
582 【季語】 蜻蛉の子 【季節】 仲夏
玉砂利の 音聞こえぬか 蜻蛉の子
（たまじゃりの おときこえぬか とんぼのこ）
583 【季語】 蜻蛉の子 【季節】 仲夏
夏蜻蛉 ハグロトンボの 尾は青し
（なつとんぼ はぐろとんぼの おはあおし）
584 【季語】 夏蜻蛉 【季節】 三夏
撫子や さびしさまさり 露置くに
（なでしこや さびしさまさり つゆおくに）
580 【季語】 撫子 【季節】 晩夏
長枕 昼寝の夢は 同じかな
（ながまくら ひるねのゆめは おなじかな）
581 【季語】 昼寝 【季節】 三夏
どんよりに どんどん暗き 梅雨心
（どんよりに どんどんくらき つゆごころ）
578 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
今日から 夏休みだと 夢の妹
（きょうから なつやすみだと ゆめのいも）
579 【季語】 夏休み 【季節】 晩夏
向日葵は ブルースカイが 良く似合う
（ひまわりは ぶるーすかいが よくにあう）
575 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏
向日葵は 平身低頭 うなだれて
（ひまわりは へいしんていとう うなだれて）
576 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏
土用入り はや蒲焼の 匂いする
（どよういり はやかばやきの においする）
577 【季語】 土用入り 【季節】 晩夏
夏美人 爪キュア濃ゆく 暑さ増す
（なつびじん つめきゅあこゆく あつさます）
573 【季語】 夏美人 【季節】 三夏
ほつれ髪 えり足ぼくろ 百合の花
（ほつれがみ えりあしぼくろ ゆりのはな）
574 【季語】 百合の花 【季節】 初夏
薄揚羽 まばたきの間に 姿消ゆ
（うすあげは まばたきのまに すがたきゆ）
571 【季語】 薄揚羽 【季節】 三夏
揚羽蝶 戀に酔いてか からみつく
（あげはちょう こいによいてか からみつく）
572 【季語】 揚羽蝶 【季節】 三夏
梅雨と言え いつまで続く 傘マーク
（つゆといえ いつまでつづく かさまーく）
569 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏
梅雨明けは 今日か明日か 明後日か
（つゆあけは きょうかあしたか あさってか）
570 【季語】 梅雨明け 【季節】 晩夏
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