俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

梅雨

2009年06月30日 | 俳句

腰痛の 痛さに負けて 昼寝覚め
(ようつうの いたさにまけて ひるねさめ)
10084 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


梅雨の雨 ホントにホント 嫌いです
(つゆのあめ ほんとにほんと きらいです)
10085 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


吾子に背子 便りも無くて 梅雨無念
(あこにせこ たよりもなくて つゆむねん)
10086 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


梅雨の雨 バイクの水撥ね 低く聞く
(つゆのあめ ばいくのみずはね ひくくきく)
10087 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


梅雨の雨 創句に困り どしゃ降りに
(つゆのあめ そうくにこまり どしゃぶりに)
10088 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏



梅雨本番

2009年06月29日 | 俳句

梅雨の雨 降られなくても 汗に濡れ
(つゆのあめ ふられなくても あせにぬれ)
10074 【季語】 汗 【季節】 三夏


梅雨らしき 雨となれども 御免なり
(つゆらしき あめとなれども ごめんなり)
10075 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


雨音の 低く聞こえて 梅雨の雨
(あまおとの ひくくきこえて つゆのあめ)
10076 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


焼茄子に 生唐辛子 つゆもあり
(やきなすに なまとうがらし つゆもあり)
10077 【季語】 焼茄子 【季節】 晩夏


平日に 雨降る梅雨の いやらしさ
(へいじつに あめふるつゆの いやらしさ)
10078 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


枯れ際の 紫陽花の色 味な艶
(かれぎわの あじさいのいろ あじなつや)
10079 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏


夏蛙 梅雨じゃと言って 大人しき
(なつかえる つゆじゃといって おとなしき)
10080 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


梅雨本番 来なきゃあどうなる 梅雨本番
(つゆほんばん こなきゃあどうなる つゆほんばん)
10081 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


雨傘に 扇子貰いて 未だ梅雨
(あまがさに せんすもらいて いまだつゆ)
10082 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


夏痩せを しようとしても ままならず
(なつやせを しようとしても ままならず)
10083 【季語】 夏痩せ 【季節】 三夏



昼寝覚め

2009年06月28日 | 俳句

昼寝覚め 昨日と同じ 夢なりし
(ひるねさめ きのうとおなじ ゆめなりし)
10066 【季語】 昼寝覚め 【季節】 三夏


昼寝する 夏掛け忘れ 叱られて
(ひるねする なつかけわすれて しかられて)
10067 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


手枕の 跡が残りし 昼寝覚め
(てまくらの あとがのこりし ひるねざめ)
10068 【季語】 昼寝覚め 【季節】 三夏


昼寝する この世はすべて 夢世界
(ひるねする このよはすべて ゆめせかい)
10069 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


夏帽子 汗の輪っかの 白い帯
(なつぼうし あせのわっかの しろいおび)
10070 【季語】 夏帽子 【季節】 三夏


冷蔵庫 生生姜の 酢漬けあり
(れいぞうこ なましょうがの すづけあり)
10071 【季語】 冷蔵庫 【季節】 三夏


蝙蝠や 川縁早く 飛びにけり
(こうもりや かわべりはやく とびにけり)
10072 【季語】 蝙蝠 【季節】 三夏


病院の 屋上より見る 大向日葵
(びょういんの おくじょうよりみる おおひまわり)
10073 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏



青田風

2009年06月27日 | 俳句

茜雲 その奥にある 夏の月
(あかねぐも そのおくにあるなつのつき)
10055 【季語】 夏 【季節】 三夏


夕暮せまる 青田の鵜 飛び去れり
(ゆうぐれ せまるあおたのう とびされり)
10056 【季語】 鵜 【季節】 三夏


何人も 平等なるや 青田風
(なにびとも びょうどうなるや あおたかぜ)
10057 【季語】 青田風 【季節】 晩夏


この風は 明日香風なる 青田風
(このかぜは あすかかぜなる あおたかぜ)
10058 【季語】 青田風 【季節】 晩夏


君に恋う 小松が下の 青田風
(きみにこう こまつがしたの あおたかぜ)
10059 【季語】 青田風 【季節】 晩夏


庭花火 とぐろを巻きし 鼠あり
(にわはなび とぐろをまきし ねずみあり)
10060 【季語】 花火 【季節】 晩夏


夏あさく 陽の明るさの 遅れけり
(なつあさく ひのあかるさの おくれけり)
10061 【季語】 夏あさし 【季節】 初夏


あじさいの 咲き乱れては 山となり
(あじさいの さきみだれては やまとなり)
10062 【季語】 あじさい 【季節】 仲夏


あじさいの 露に映りし 濃紫
(あじさいの つゆにうつりし こむらさき)
10063 【季語】 あじさい 【季節】 仲夏


他人様の 庭にポピーの 咲いており
(ひとさまの にわにぽぴーの さいており)
10064 【季語】 ポピー 【季節】 初夏


他人の庭 一輪咲きし 合歓の花
(ひとのにわ いちりんさきし ねむのはな)
10065 【季語】 合歓の花 【季節】 晩夏

七変化

2009年06月26日 | 俳句

涼しげに 菖蒲花咲く 池の端
(すずしげに しょうぶはなさく いけのはた)
10044 【季語】 菖蒲 【季節】 仲夏


暗闇に 突如鳴きたる 夏蛙
(くらやみに とつじょなきたる なつかえる)
10045 【季語】 夏蛙 【季節】 三夏


見上げれば 青葉楓の 風すずし
(みあげれば あおばかえでの かぜすずし)
10046 【季語】 青葉 【季節】 三夏


散歩せば 三日月従う 夏の夕
(さんぽせば  みかづきしたがう なつのゆう)
10047 【季語】 夏 【季節】 三夏


田植えせし 稲田に映る 青き山
(たうえせし いなだにうつる あおきやま)
10048 【季語】 田植え 【季節】 仲夏


風通り 早苗のそよぎ 右左
(かぜとおり さなえのそよぎ みぎひだり)
10049 【季語】 早苗 【季節】 仲夏


汗を拭く 手拭い重き 散歩道
(あせをふく てぬぐいおもき さんぽみち)
10050 【季語】 汗 【季節】 三夏


いつまでも あると思うな 冷奴
(いつまでも あるとおもうな ひややっこ)
10051 【季語】 冷奴 【季節】 三夏


甘ったるい 梅酒に酔いて 人に酔い
(あまったるい うめしゅによいて ひとによい)
10052 【季語】 梅酒 【季節】 晩夏


ふんわりと 夢が生まれる 七変化
(ふんわりと ゆめがうまれる しちへんげ)
10053 【季語】 七変化 【季節】 仲夏
http://www.hana300.com/sichih.html


名も知らぬ 蜂が蜜吸う 七変化
(なもしらぬ はちがみつすう しちへんげ)
10054 【季語】 七変化 【季節】 仲夏


夏椿

2009年06月25日 | 俳句

顔日焼け 裸になれば 白鯨よ
(かおひやけ はだかになれば はくげいよ)
10036 【季語】 日焼け 【季節】 三夏


夏掛けや 按摩機の上 腹の上
(なつがけや あんまきのうえ はらのうえ)
10037 【季語】 夏掛け 【季節】 三夏


新月の 月と覚ほゆ 向日葵よ
(しんげつの つきとおぼほゆ ひまわりよ)
10038 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏


紫陽花に 人の歴史の 七変化
(あじさいに ひとのれきしの しちへんげ)
10039 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏


素麵も 冷麦も無き わが夕餉
(そうめんも ひやむぎもなき わがゆうげ)
10040 【季語】 冷麦 【季節】 三夏


カップ麺 その三分に 人生が
(かっぷめん そのさんぷんに じんせいが)
10041 【季語】 - 【季節】 -


薄揚羽 木立の中より 舞い降りて
(うすあげは こだちのなかより まいおりて)
10042 【季語】 揚羽 【季節】 三夏


夏椿 沙羅双樹の 思い込め
(なつつばき さらそうじゅの おもいこめ)
10043 【季語】 夏椿 【季節】 晩夏
沙羅双樹=インド原産の常緑樹で熱帯樹の為、日本では育たないようです。
平家物語に登場する沙羅双樹は、ツバキ科落葉樹の「ナツツバキ」のことです。




天瓜粉

2009年06月24日 | 俳句

すーぱーの 引っ越し明日に 夏旱
(すーぱーの ひっこしあすに なつひでり)
10033 【季語】 夏旱 【季節】 晩夏


汗のしゃつ 脱ぐ難しさに 汗の出て
(あせのしゃつ ぬぐむずかしさに あせのでて)
10034 【季語】 汗 【季節】 三夏


天瓜粉 昔昔の おまじない
(てんかふん むかしむかしの おまじない)
10035 【季語】 天瓜粉 【季節】 三夏
天瓜粉=キカラスウリの根から製した白いでんぷん。
子供のあせも・ただれ予防などに用いる。あせしらず。


どくだみ

2009年06月23日 | 俳句

何よりも 持ちて嬉しき 団扇かな
(なによりも もちてうれしき うちわかな)
10027 【季語】 団扇 【季節】 三夏


どくだみの 花も匂いも 嫌われて
(どくだみの はなもにおいも きらわれて)
10028 【季語】 どくだみ 【季節】 仲夏


大夏野 何時も雨雲 追いてくる
(おおなつの いつもあまぐも ついてくる)
10029 【季語】 夏野 【季節】 三夏


雨音の 耳に障りか 明易き
(あまおとの みみにさわりか あけやすき)
10030 【季語】 明易し 【季節】 三夏


涎垂れ 顔に痕付く 昼寝かな
(よだれたれ かおにあとつく ひるねかな)
10031 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


新月も 月の中なり 夏の月
(しんげつも つきのうちなり なつのつき)
10032 【季語】 夏の月 【季節】 三夏



五月闇

2009年06月22日 | 俳句

さっきまでが 嘘と思えし 五月闇
(さっきまでが うそとおもえし さつきやみ)
10022 【季語】 五月闇 【季節】 仲夏
五月闇(さつき やみ)=さみだれの降る頃の夜が暗いこと。
また、そのくらやみ。


若竹の 林の向こう 光あり
(わかたけの はやしのむこう ひかりあり)
10023 【季語】 若竹 【季節】 晩夏


さくらんぼ いつしか遠く なりにけり
(さくらんぼ いつしかとおく なりにけり)
10024 【季語】 さくらんぼ 【季節】 仲夏


さくらんぼ 大きな種の 一つあり
(さくらんぼ おおきなたねの ひとつあり)
10025 【季語】 さくらんぼ 【季節】 仲夏


七色の 紫陽花の色 戀模様
(なないろの あじさいのいろ こいもよう)
10026 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏



父の日  夏至

2009年06月21日 | 俳句

父の日を 嫁の日と変え プレゼント
(ちちのひを よめのひとかえ ぷれぜんと)
10012 【季語】 父の日 【季節】 仲夏


父の日の 花が薔薇とは 棘がある
(ちちのひの はながばらとは とげがある)
10013 【季語】 父の日 【季節】 仲夏


女子大で 作る茶を飲む 夏漢
(じょしだいで つくるちゃをのむ なつおとこ)
10014 【季語】 夏 【季節】 三夏


傘忘れ 扇子忘れて 梅雨最中
(かさわすれ せんすわすれて つゆさなか)
10015 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏


夏暖簾 空席多く 冷えきつし
(なつのれん くうせきおおく ひえきつし)
10016 【季語】 夏暖簾 【季節】 三夏


饒舌に 成る為に飲む 冷し酒
(じょうぜつに なるためにのむ ひやしざけ)
10017 【季語】 冷し酒 【季節】 三夏


梅雨の雨 一杯欲しき 冷し酒
(つゆのあめ いっぱいほしき ひやしざけ)
10018 【季語】 冷し酒 【季節】 三夏


何もせず 汗の滴る 暑さかな
(なにもせず あせのしたたる あつさかな)
10019 【季語】 汗 【季節】 三夏


夏至の夜の いつもと変わらぬ 蒸し暑さ
(げしのよの いつもとかわらぬ むしあつさ)
10020 【季語】 夏至 【季節】 仲夏


夏至の夜は 短い故の 暑さかな
(げしのよは みじかいゆえの あつさかな)
10021 【季語】 夏至 【季節】 仲夏



蛍草

2009年06月20日 | 俳句

朝露に 濡れて泪す 蛍草
(あさつゆに ぬれてなみだす ほたるぐさ)
10009 【季語】 蛍草 【季節】 初秋


門前の 凌霄の花 朱のきつく
(もんぜんの のうぜんのはな しゅのきつく)
10010 【季語】 凌霄の花 【季節】 晩夏


梅雨に欲し 今日もいい天気 サザエさん
(つゆにほし きょうもいいてんき さざえさん)
10011 【季語】 梅雨 【季節】 仲夏




浴衣

2009年06月19日 | 俳句

陽を求め 向日葵の如 生きたやな
(ひをもとめ ひまわりのごと いきたやな)
10001 【季語】 向日葵 【季節】 晩夏


逢ひみての 後の浴衣の 残り香の
(あひみての のちのゆかたの のこりがの)
10002 【季語】 浴衣 【季節】 三夏
逢ひみての のちの心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり  
<拾遺集巻十二(恋二)「題しらず 権中納言敦忠」>


いつまでも 友達のまま 白浴衣
(いつまでも ともだちのまま しろゆかた)
10003 【季語】 浴衣 【季節】 三夏


浴衣着て 腹手拭いも 要らざるに
(ゆかたきて はらてぬぐいも いらざるに)
10004 【季語】 浴衣 【季節】 三夏


枇杷の実の たわわに生りし 駅ホーム
(びわのみの たわわになりし えきほーむ)
10005 【季語】 枇杷 【季節】 仲夏


枇杷剥けば 皮の向こうに 薄世界
(びわむけば かわのむこうに うすせかい)
10006 【季語】 枇杷 【季節】 仲夏


今だ咲く 白紫陽花の 明日如何
(いまださく しろあじさいの あすいかん)
10007 【季語】 白紫陽花 【季節】 仲夏


湧水の 砂を揺らして 夏の川
(わきみずの すなをゆらして なつのかわ)
10008 【季語】 夏 【季節】 三夏



御礼 掲句一万句

2009年06月19日 | ごあいさつ

昨日、掲句一万句を達成しました。
これも、皆様のご支援の賜物と思っております。
今後とも、創句活動を続けていきます。
ますますのご支援よろしくお願い申し上げます。


  これまでの、数字的記録を記しますと、(俳句そのものの記録は、、、)

 ・ブログ開設 :2006/01/14
 ・連続掲句  :1252日(記録上は、皆勤 2006/01/14-2009/06/18)
 ・掲句数   :10000句
  一日の掲句数  1-36句
 ・総閲覧数  :192194人
  一日の閲覧数  23-735人
 ・総訪問者数 : 60906人
  一日の訪問者数  6-115人  

  今後は、記録は狙わずのんびり行こうと思っています。 
                            千秀
 


2009年06月18日 | 俳句

『紫陽花の 色の変化や 七不思議』
(あじさいの いろのへんげや ななふしぎ)

『濃紫陽花 老人の如く 生き長し』
(こあじさい ろうじんのごとく いきながし)

『短夜や 創句の悩み 夢にまで』
(みじかよや そうくのなやみ ゆめにまで)

『短夜は 泣き虫癖の 抜けぬまま』
(みじかよは なきむしぐせの ぬけぬまま)

『梅酒ならぬ 梅ジュースとや 夏旱』
(うめしゅならぬ うめじゅーすとや なつひでり)

『屋根瓦 一つ一つに 梅雨の跡』
(やねがわら ひとつひとつに つゆのあと)

『アルコール無き ビール飲む 不思議さよ』
(あるこーるなき びーるのむ ふしぎさよ)

『蠅落とす 大統領の ゆとりかな』
(はえおとす だいとうりょうの ゆとりかな)

『白日傘 風の戯れ みだれ髪』
(しろひがさ かぜのたわむれ みだれがみ)

『裸にて 遊びし妹は もう十歳』
(はだかにて あそびしいもは もうじゅっさい)
                   =10000

梅雨の月

2009年06月17日 | 俳句

『孫メール 梅雨の空にも 光射し』
(まごめーる つゆのそらにも ひかりさし)

『ミニトマト 水やる吾子に 笑み零れ』
(みにとまと みずやるあこに えみこぼれ)

『酢の利きし 冷し中華に 夢つぼみ』
(すのききし ひやしちゅうかに ゆめつぼみ)

『百日紅 手を滑らす 童居て』
(さるすべり てをすべらす わらわいて)

『昼寝覚め ついついやりし 乗り過ごし』
(ひるねざめ ついついやりし のりすごし)

『紫陽花に 傘差しかけて 妹背伸び』
(あじさいに かささしかけて いもせのび)

『夏座敷 足投げ出すも 足痺れ』
(なつざしき あしなげだすも あししびれ)

『見上げれば 心に咲きぬ 合歓の花』
(みあげれば こころにさきぬ ねむのはな)

『海空と 光辿れば 梅雨の月』
(うみそらと ひかりたどれば つゆのつき)

『梅雨の月 見染めぬ日々に 身も細り』
(つゆのつき みそめぬひびに みもほそり)