俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

冬紅葉

2009年11月30日 | 俳句

招提寺 和上の心 紅葉色
(しょうだいじ わじょうのこころ ふゆもみじ)
10964 【季語】 紅葉色 【季節】 晩秋
招提寺=唐招提寺 


校倉の 二棟を繋ぐ 櫨紅葉
(あぜくらの にとうをつなぐ はぜもみじ)
10965 【季語】 櫨紅葉 【季節】 晩秋


花よりも 長き生命よ 櫻紅葉
(はなよりも ながきいのちよ はなもみじ)
10966 【季語】 櫻紅葉 【季節】 晩秋


山寺に いつも山茶花 一二輪
(やまでらに いつもさざんか いちにりん)
10967 【季語】 山茶花 【季節】 初冬



冬景色

2009年11月29日 | 俳句

なで肩や カメラ滑り落つ 冬の朝
(なでがたや かめらすべりおつ ふゆのあさ)
10956 【季語】 冬の朝 【季節】 三冬


温かき 目刺をあてに 冬の旅
(あたたかき めざしをあてに ふゆのたび)
10957 【季語】 冬の旅 【季節】 三冬


窓際も 陽当たるところ 小春なり
(まどぎわも ひあたるところ こはるなり)
10958 【季語】 小春 【季節】 初冬


曇りける 窓の露こそ 冬景色
(くもりける まどのつゆこそ ふゆげしき)
10959 【季語】 冬景色 【季節】 三冬


ここかしこ 笑い声ある 冬の旅
(ここかしこ わらいごえある ふゆのたび)
10960 【季語】 冬の旅 【季節】 三冬


左手に ビール右に筆 揺れる冬
(ひだりてに びーるみぎにふで ゆれるふゆ)
10961 【季語】 冬 【季節】 三冬


飲むほどに 笑うほどにぞ 小春増し
(のむほどに わらうほどにぞ こはるまし)
10962 【季語】 小春 【季節】 初冬


雲介し 強き陽の射す 冬の空
(くもかいし つよきひのさす ふゆのそら)
10963 【季語】 冬の空 【季節】 三冬



冬の色

2009年11月28日 | 俳句

心澄む 今夜も一人 冬の宵
(こころすむ こんやもひとり ふゆのよい)
10943 【季語】 冬の宵 【季節】 三冬


あなたゆえ 流せる涙 冬の川
(あなたゆえ ながせるなみだ ふゆのかわ)
10944 【季語】 冬の川 【季節】 三冬


冬の色 都会のカラス 真っ黒気
(ふゆのいろ とかいのからす まっくろけ)
10945 【季語】 冬の色 【季節】 三冬


熟し柿 手に受け止めし その甘さ
(じゅくしがき てにうけとめし そのあまさ)
10946 【季語】 熟し柿 【季節】 晩秋


人の世は 夢へ駆け足 冬の色
(ひとのよは ゆめへかけあし ふゆのいろ)
10947 【季語】 冬の色 【季節】 三冬


俺の気も 知らずに吹くや 冬の風
(おれのきも しらずにふくや ふゆのかぜ)
10948 【季語】 冬の風 【季節】 三冬


あなただけ スタンバイミー 落葉柿
(あなただけ すたんばいみー おちばがき)
10949 【季語】 落葉柿 【季節】 三冬


冬の酒 飲むも飲まぬも 酔いしれて
(ふゆのさけ のむものまぬも よいしれて)
10950 【季語】 冬の酒 【季節】 三冬


冬の酒 酔うも酔わぬも 朋次第
(ふゆのさけ ようもよわぬも ともしだい)
10951 【季語】 冬の酒 【季節】 三冬


冬の夜に 戀重ねても 想い人
(ふゆのよに こいかさねても おもいびと)
10952 【季語】 冬の夜 【季節】 三冬


冬の世に 色重ねても 愛の色
(ふゆのよに いろかさねても あいのいろ)
10953 【季語】 冬の世 【季節】 三冬


オリビアを 聞きながら見る 櫻紅葉
(おりびあを ききながらみる はなもみじ)
10954 【季語】 櫻紅葉 【季節】 晩秋


夢うつつ 店の名ミモレ 木の葉舟
(ゆめうつつ みせのなみもれ このはぶね)
10955 【季語】 木の葉舟 【季節】 三冬



濡れ落葉

2009年11月27日 | 俳句

目覚むれば マスクばかりの 日本人
(めざむれば ますくばかりの にほんじん)
10929 【季語】 マスク 【季節】 三冬


枯紅葉 枝から垂れて 散るばかり
(かれもみじ えだからたれて ちるばかり)
10930 【季語】 枯(紅)葉 【季節】 三冬


アンテナに 風見に止まる 鴉かな
(あんてなに かざみにとまる からすかな)
10931 【季語】 ー 【季節】 ー


垣根越し 楓紅葉の 色の彩
(かきねごし かえでもみじの いろのあや)
10932 【季語】 楓紅葉 【季節】 晩秋


濡れ落葉 踏めば浸み出す 生命水
(ぬれおちば ふめばしみだす いのちみず)
10933 【季語】 濡れ落葉 【季節】 三冬


濡れ落葉 風の吹けども びくとせず
(ぬれおちば かぜのふけども びくとせず)
10934 【季語】 濡れ落葉 【季節】 三冬


絶え間無き 落葉時雨の 只中に
(たえまなき おちばしぐれの ただなかに)
10935 【季語】 落葉時雨 【季節】 三冬


古池に 落ちて流れて 木の葉舟
(ふるいけに おちてながれて このはぶね)
10936 【季語】 木の葉舟 【季節】 三冬


公園の 横に積まれし 落葉袋
(こうえんの よこにつまれし おちばぶくろ)
10937 【季語】 落葉 【季節】 三冬


小春日や 川には鷺の 親子連れ
(こはるびや かわにはさぎの おやこづれ)
10938 【季語】 小春日 【季節】 初冬



小春日や 住めば都よ 定年よ
(こはるびや すめばみやこよ ていねんよ)
10939 【季語】 小春日 【季節】 初冬


小春日や 墨の渇きの 早きこと
(こはるびや すみのかわきの はやきこと)
10940 【季語】 小春日 【季節】 初冬


山の辺の 道を覆うや 柿落葉
(やまのべの みちをおおうや かきおちば)
10941 【季語】 柿落葉 【季節】 三冬


舞うよりも ポトンと落ちけり 柿落葉
(まうよりも ぽとんとおちけり かきおちば)
10942 【季語】 柿落葉 【季節】 三冬



小春日

2009年11月26日 | 俳句

上弦の 昼間の月の 顔白し
(じょうげんの ひるまのつきの かおしろし)
10922 【季語】 昼の月 【季節】 三秋


半月を 見るときいつも 昼の月
(はんげつを みるときいつも ひるのつき)
10923 【季語】 昼の月 【季節】 三秋


小春日に 電気ストーブを 買い求め
(こはるびに でんきすとーぶを かいもとめ)
10924 【季語】 小春日 【季節】 初冬


焼き付けし 空飛ぶ冬鳥の シルエット
(やきつけし そらとぶとりの しるえっと)
10925 【季語】 冬鳥 【季節】 三冬


旅の供 松葉落葉の 道標
(たびのとも まつばおちばの みちしるべ)
10926 【季語】 落葉 【季節】 三冬


大根の 根性あるを 聞かぬ冬
(だいこんの こんじょうあるを きかぬふゆ)
10927 【季語】 冬 【季節】 三冬


銀杏散る その真っ只中を 通勤す
(いちょうちる そのまっただなかを つうきんす)
10928 【季語】 銀杏散る 【季節】 晩秋



嚔(くさめ)

2009年11月25日 | 俳句

ほろ酔いの 気分も新た 初時雨
(ほろよいの きぶんもあらた はつしぐれ)
10907 【季語】 初時雨 【季節】 初冬


傘忘れ しっとり濡れし 初時雨
(かさわすれ しっとりぬれし はつしぐれ)
10908 【季語】 初時雨 【季節】 初冬


見とれけり 落葉時雨の 鮮やかさ
(みとれけり おちばしぐれの あざやかさ)
10909 【季語】 落葉時雨 【季節】 三冬


風だまり 落葉溜りと 成りにけり
(かぜだまり おちばだまりと なりにけり)
10910 【季語】 落葉溜り 【季節】 三冬


味あわん おでんのスジの 噛み応え
(あじあわん おでんのすじの かみごたえ)
10911 【季語】 おでん 【季節】 三冬


石蕗の黄に 静かさ求め 立ち止まる
(つわのきに しずかさもとめ たちどまる)
10912 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬


団塊も 定年退職 冬の虹
(だんかいも ていねんたいしょく ふゆのにじ)
10913 【季語】 冬の虹 【季節】 三冬


ゆらゆらと 空を舞い降る 落葉かな
(ゆらゆらと そらをまいおる おちばかな)
10914 【季語】 落葉 【季節】 三冬


ウインドに メタボの腹と 冬の顔
(ういんどに めたぼのはらと ふゆのかお)
10915 【季語】 冬の顔 【季節】 三冬


霜焼けと ひび割れの手の 昔あり
(しもやけと ひびわれのての むかしあり)
10916 【季語】 霜焼け 【季節】 晩冬


短日や 地下を抜ければ 闇の中
(たんじつや ちかをぬければ やみのなか)
10917 【季語】 短日 【季節】 三冬


嚔せば 隣の客は 席立ちぬ
(くさめせば となりのきゃくは せきたちぬ)
10918 【季語】 嚔 【季節】 三冬
嚔(くさめ)=くしゃみ


生垣に 山茶花一輪 咲き初めし
(いけがきに さざんかいちりん さきそめし)
10919 【季語】 山茶花 【季節】 初冬


枝垂れても 残り少なき もみじ葉よ
(しだれても のこりすくなき もみじはよ)
10920 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋


ハイビジョン 時雨の雫 極めけり
(はいびじょん しぐれのしずく きわめけり)
10921 【季語】 時雨 【季節】 初冬



柿紅葉

2009年11月23日 | 俳句

柿紅葉 掃いても掃いても 散るばかり
(かきもみじ はいてもはいても ちるばかり)
10891 【季語】 柿紅葉 【季節】 晩秋


柿紅葉 空が見えるよ 虫の穴
(かきもみじ そらがみえるよ むしのあな)
10892 【季語】 柿紅葉 【季節】 晩秋


鰭貼りし 窓から誘う 酒の味
(ひれはりし まどからさそう さけのあじ)
10893 【季語】 鰭酒 【季節】 三冬


河豚供養 しても当たらぬ わけでなし
(ふぐくよう してもあたらぬ わけでなし)
10894 【季語】 河豚 【季節】 三冬


定年を 過ぎて勤労 感謝の日
(ていねんを すぎてきんろう かんしゃのひ)
10895 【季語】 勤労感謝の日 【季節】 初冬


自動ドア 開いて寒気 迫り来る
(じどうどあ ひらいてかんき せまりくる)
10896 【季語】 寒気 【季節】 三冬


数え日や 孫との年の差 指足らず
(かぞえびや まごとのとしのさ ゆびたらず)
10897 【季語】 数え日 【季節】 仲冬


寒月や 韓人に見る 耳丈夫
(かんげつや かんじんにみる みみじょうぶ)
10898 【季語】 寒月 【季節】 三冬


寒月や 韓人の声 低くあり
(かんげつや かんじんのこえ ひくくあり)
10899 【季語】 寒月 【季節】 三冬


年古れば 小春日和に 感謝して
(としふるれば こはるびよりに かんしゃして)
10900 【季語】 小春日和 【季節】 初冬


夫婦から 文と替わりて ゴロの冬
(ふうふから ふみとかわりて ごろのふゆ)
10901 【季語】 冬 【季節】 三冬


白皮の 鯛焼きのあん 黒なりし
(しらかわの たいやきのあん くろなりし)
10902 【季語】 鯛焼き 【季節】 三冬


褞袍着て 半身に構う 自分あり
(どてらきて はんみにかまう じぶんあり)
10903 【季語】 褞袍 【季節】 三冬


初冬の 並という予報に 嘘はなし
(はつふゆの なみというよほうに うそはなし)
10904 【季語】 初冬 【季節】 初冬


てっさ食う 一気に四五枚 死後知らず
(てっさくう いっきにしごまい しごしらず)
10905 【季語】 河豚刺し 【季節】 三冬
てっさ=河豚刺し



草紅葉

2009年11月22日 | 俳句

小春日や 言われてみたき いい夫婦
(こはるびや いわれてみたき いいふうふ)
10877 【季語】 小春日 【季節】 初冬


人生に 悔いはつきもの 草紅葉
(じんせいに くいはつきもの くさもみじ)
10878 【季語】 草紅葉 【季節】 晩秋


履き初めの 靴を鳴らして 草紅葉
(はきぞめの くつをならして くさもみじ)
10879 【季語】 草紅葉 【季節】 晩秋


草紅葉 地を這う風に 揺れにけり
(くさもみじ ちをはうかぜに ゆれにけり)
10880 【季語】 草紅葉 【季節】 晩秋


河豚食えぬ 今が幸せ 噛み締めて
(ふぐくえぬ いまがしあわせ かみしめて)
10881 【季語】 河豚 【季節】 三冬


透き通る 河豚のてっさの 薄情け
(すきとおる ふぐのてっさの うすなさけ)
10882 【季語】 河豚 【季節】 三冬


卸しよし 風呂もまたよし 大大根
(おろしよし ふろもまたよし おおだいこ)
10883 【季語】 大根 【季節】 三冬


時雨るるや 期日間違えし 奈良の旅
(しぐるるや きじつまちがえし ならのたび)
10884 【季語】 時雨 【季節】 初冬


聴き惚れし 韓女のCF 冬のピザ
(ききほれし はんにょのCF ふゆのぴざ)
10885 【季語】 冬 【季節】 三冬


初時雨 一際目立つ 雨マーク
(はつしぐれ ひときわめだつ あめまーく)
10886 【季語】 初時雨 【季節】 初冬


店前の 落葉掃きにも 品の差が
(みせまえの おちばはきにも ひんのさが)
10887 【季語】 落葉掃く 【季節】 三冬


石蕗に 落ち着き貰う 黄の渋さ
(つわぶきに おちつきもらう きのしぶさ)
10888 【季語】 石蕗 【季節】 初冬


黄落や 深夜の嫁の 長電話
(こうらくや しんやのよめの ながでんわ)
10889 【季語】 黄落 【季節】 晩秋


懐手 またも龍馬の 物語
(ふところで またもりょうまの ものがたり)
10890 【季語】 懐手 【季節】 三冬







落葉

2009年11月21日 | 俳句

落葉降る ただそれだけに それだけに
(おちばふる ただそれだけに それだけに)
10865 【季語】 落葉 【季節】 三冬


踏みしめて 匂い起こせし 落葉かな
(ふみしめて においおこせし おちばかな)
10866 【季語】 落葉 【季節】 三冬


落葉踏む ただその音の 楽しくて
(おちばふむ ただそのおとの たのしくて)
10867 【季語】 落葉 【季節】 三冬


見上げれば 黒い雪の如 落葉降る
(みあげれば くろいゆきのごと おちばふる)
10868 【季語】 落葉 【季節】 三冬


テレビにも インターネットにも 疎い冬
(てれびにも いんたーねっとにも うといふゆ)
10869 【季語】 冬 【季節】 三冬


冬の空 つがいの鴉の 前後為し
(ふゆのそら つがいのからすの ぜんごなし)
10870 【季語】 冬の空 【季節】 三冬


温泉の キス記念日や 秋桜
(おんせんの きすきねんびや あきざくら)
10871 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋


ガーベラか 秋桜かと 聞くなかれ
(がーべらか あきざくらかと きくなかれ)
10872 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋


吹かれても なお吹かれても 秋桜
(ふかれても なおふかれても あきざくら)
10873 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋


竜田川 もみじ葉燃えて 紅談義
(たつたがわ もみじはもえて べにだんぎ)
10874 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋


もみじ葉は 色付くも散るも 見頃なり
(もみじはは いろづくもちるも みごろなり)
10875 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋


もみじ葉は 淡きも濃きも 混じり合い
(もみじはは あわきもこきも まじりあい)
10876 【季語】 もみじ葉 【季節】 晩秋



木の葉髪

2009年11月20日 | 俳句

大根は 根大きくして 流れざる
(だいこんは ねおおきくして ながれざる)
10854 【季語】 大根 【季節】 三冬


大根は 辛みが命 判らいで
(だいこんは からみがいのち わからいで)
10855 【季語】 大根 【季節】 三冬


葉は流れ 根は白きが 大根ぞ
(ははながれ ねはしろきが だいこんぞ)
10856 【季語】 大根 【季節】 三冬


初冬の 宵の明星 煌めけり
(はつふゆの よいのみょうじょう きらめけり)
10857 【季語】 初冬 【季節】 初冬


年古れど 年の差同じ 木の葉髪
(としふれど としのさおなじ このはがみ)
10858 【季語】 木の葉髪 【季節】 初冬


人生は まだまだ一歩 木の葉髪
(じんせいは まだまだいっぽ このはがみ)
10859 【季語】 木の葉髪 【季節】 初冬


まだまだと 言いつ気になる 木の葉髪
(まだまだと いいつきになる このはがみ)
10860 【季語】 木の葉髪 【季節】 初冬


行き帰り 形異なる 木の葉髪
(いきかえり かたちことなる このはがみ)
10861 【季語】 木の葉髪 【季節】 初冬


神の留守 見放されても 運を手に
(かみのるす みはなされても うんをてに)
10862 【季語】 神無月 【季節】 初冬


身に沁みぬ 木の葉時雨の 一雫
(みにしみぬ このはしぐれの ひとしずく)
10863 【季語】 木の葉時雨 【季節】 三冬


落葉舞う 空の青さの 目に沁みて
(おちばまう そらのあおさの めにしみて)
10864 【季語】 落葉 【季節】 三冬



落葉

2009年11月19日 | 俳句

冬浅し 痩せ我慢して 風邪をひく
(ふゆあさし やせがまんして かぜをひく)
10841 【季語】 冬浅し 【季節】 初冬


落葉焚く 煙の中に 秋も消ゆ
(おちばたく けむりのなかに あきもきゆ)
10842 【季語】 落葉焚き 【季節】 三冬


風に乗り 気儘に見えし 落葉かな
(かぜにのり きままにみえし おちばかな)
10843 【季語】 落葉 【季節】 三冬


踏みしめて 音を確かむ 落葉道
(ふみしめて おとをたしかむ おちばみち)
10844 【季語】 落葉 【季節】 三冬


落葉道 朽ち枯れし葉は 下にあり
(おちばみち くちかれしはは したにあり)
10845 【季語】 落葉 【季節】 三冬


舞い降りし 落葉が餌や 池の鯉
(まいおりし おちばがえさや いけのこい)
10846 【季語】 落葉 【季節】 三冬


白壁に 紅葉の影の 風に揺れ
(しらかべに もみじのかげの かぜにゆれ)
10847 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


川下り 紅葉とともに 流れ行く
(かわくだり もみじとともに ながれゆく)
10848 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋


鶺鴒の 鳴き声低く 川は澄み
(せきれいの なきごえひくく かわはすみ)
10849 【季語】 鶺鴒 【季節】 三秋


風在りて コスモス揺れて 蝶止まる
(かぜありて こすもすゆれて ちょうとまる)
10850 【季語】 コスモス 【季節】 仲秋


コスモスに 秋の名残の 鰯雲
(こすもすに あきのなごりの いわしぐも)
10851 【季語】 コスモス 【季節】 仲秋


マフラーも ここしばらくは 痩せ我慢
(まふらーも ここしばらくは やせがまん)
10852 【季語】 マフラー 【季節】 三冬


褞袍着て ストーブ点けて 冬極む
(どてらきて すとーぶつけて ふゆきわむ)
10853 【季語】 冬 【季節】 三冬



冬初め

2009年11月18日 | 俳句

冬初め 鷺の糞する 屋根もある
(ふゆはじめ さぎのふんする やねもある)
10829 【季語】 冬初め 【季節】 初冬


日本列島 土木記念日 冬初め
(にほんれっとう どぼくきねんび ふゆはじめ)
10830 【季語】 冬初め 【季節】 初冬


落葉掃き 後が楽しや 落葉焚き
(おちばはき あとがたのしや おちばたき)
10831 【季語】 落葉焚き 【季節】 三冬


小鳥来て 止まりしところ 確認す
(ことりきて とまりしところ かくにんす)
10832 【季語】 小鳥来る 【季節】 仲秋


小鳥来る 電線の上 橋の下
(ことりくる でんせんのうえ はしのした)
10833 【季語】 小鳥来る 【季節】 仲秋


冬の日の 三時の約束 後の酒
(ふゆのひの さんじのやくそく あとのさけ)
10834 【季語】 冬の日 【季節】 三冬


山茶花を 捜して廻る 曲がり角
(さざんかを さがしてまわる まがりかど)
10835 【季語】 山茶花 【季節】 初冬


闇市の 闇汁美味し 湯気ひかる
(やみいちの やみじるうまし ゆげひかる)
10836 【季語】 闇汁 【季節】 三冬


お歳暮は 届かなくなって 欲しくなり
(おせいぼは とどかなくなって ほしくなり)
10837 【季語】 御歳暮 【季節】 仲冬


亡くなりし 友の話や 忘れ花
(なくなりし とものはなしや わすればな)
10838 【季語】 忘れ花 【季節】 初冬


宝くじ 交通事故ほど 当たるまい
(たからくじ こうつうじこほど あたるまい)
10839 【季語】 ー 【季節】 ー


焚き火する 裏と表は 月世界
(たきびする うらとおもては つきせかい)
10840 【季語】 焚き火 【季節】 三冬



ランキング入り

2009年11月17日 | ごあいさつ
本ブログ、昨日初めてランキング入りしました。
ブログ開設1403日目です。9242位です。訪問者数149人です。

日ごろのご支援に感謝します。
今後とも、ご声援のほど、よろしくお願いします。
                    千秀