本日、日帰りの伊勢への旅を敢行しました。
秋の旅 眠りの旅の 始まりぬ
(あきのたび ねむりのたびの はじまりぬ)
10468 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋の旅=伊勢の旅 出発。
気の急くも 瞼重たき 秋の旅
(きせのくも まぶたおもたき あきのたび)
10469 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋の旅 まず手始めに 生ビール
(あきのたび まずてはじめに なまびーる)
10470 【季語】 秋 【季節】 三秋
宴会では、まず「ビール」。
旅に出ても、まず「ビール」。
秋の旅 浪花の味の 待合室
(あきのたび なにわのあじの まちあいしつ)
10471 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋の旅 座席指定は 壁際に
(あきのたび ざせきしていは かべぎわに)
10472 【季語】 秋 【季節】 三秋
車窓より 眺める雲は 秋の色
(しゃそうより ながめるくもは あきのいろ)
10473 【季語】 秋 【季節】 三秋
畑見れば ポツリポツリと 彼岸花
(はたみれば ぽつりぽつりと ひがんばな)
10474 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋
畦沿いに 畑を仕切るや 彼岸花
(あぜそいに はたをしきるや ひがんばな)
10475 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋
秋桜は 蝶を誘いて 風に揺れ
(こすもすは ちょうをさそいて かぜにゆれ)
10476 【季語】 秋桜 【季節】 仲秋
車窓では 手に取り難き 秋催
(しゃそうでは てにとりがたき あきもよい)
10477 【季語】 秋 【季節】 三秋
彼岸へと 誘う色なり 曼珠沙華
(ひがんへと さそういろなり まんじゅしゃげ)
10478 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
紅白の アドバルーン照りし 秋の空
(こうはくの あどばるーんてりし あきのそら)
10479 【季語】 秋 【季節】 三秋
曼珠沙華 畦の緑に 映える赤
(まんじゅしゃげ あぜのみどりに はえるあか)
10480 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
秋晴れは こうゆうものかと 空仰ぐ
(あきばれは こうゆうものかと そらあおぐ)
10481 【季語】 秋 【季節】 三秋
夫婦旅 そばに居るだけ 秋深し
(めおとたび そばにいるだけ あきふかし)
10482 【季語】 秋深し 【季節】 晩秋
秋=飽き?
微睡の 中を旅する 別の秋
(まどろみの なかをたびする べつのあき)
10483 【季語】 秋 【季節】 三秋
四季の里 ぽつりと一木 合歓の花
(しきのさと ぽつりといちぼく ねむのはな)
10484 【季語】 合歓の花 【季節】 晩夏
旅の朋 酒にあるらし 句も弾み
(たびのとも さけにあるらし くもはずみ)
10485 【季語】 ー 【季節】 ー
ここかしこ 指差し示す 彼岸花
(ここかしこ ゆびさししめす ひがんばな)
10486 【季語】 彼岸花 【季節】 仲秋
赤福の 看板くすむ 秋の駅
(あかふくの かんばんくすむ あきのえき)
10487 【季語】 秋 【季節】 三秋
白鷺の 集いし畑に 曼珠沙華
(しろさぎの つどいしはたに まんじゅしゃげ)
10488 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
秋の野は 黒い鴉と 白鷺と
(あきののは くろいからすと しらさぎと)
10489 【季語】 秋 【季節】 三秋
曼珠沙華 一本も良し 一面も
(まんじゅしゃげ いっぽんもよし いちめんも)
10490 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
曼珠沙華 畦の両土手 咲き分けし
(まんじゅしゃげ あぜのりょうどて さきわけし)
10491 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
窓覆う 朝顔一面 生き長し
(まどおおう あさがおいちめん いきながし)
10492 【季語】 朝顔 【季節】 初秋
猫じゃらし 邪魔して咲けり 曼珠沙華
(ねこじゃらし じゃましてさけり まんじゅしゃげ)
10493 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
伊勢の秋 空は曇りて バス渋滞
(いせのあき そらはくもりて ばすじゅうたい)
10494 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋哀し 鴉の餌食や 合歓の花
(あきかなし からすのえじきや ねむのはな)
10495 【季語】 秋 【季節】 三秋
川風に 風鈴の音 合い和して
(かわかぜに ふうりんのおと あいわして)
10496 【季語】 風鈴 【季節】 三夏
風鈴の 短冊横に 音高し
(ふうりんの たんざくよこに おとたかし)
10497 【季語】 風鈴 【季節】 三夏
とうふやの 味噌汁の具は とろろこぶ
(とうふやの みそしるのぐは とろろこぶ)
10498 【季語】 ー 【季節】 ー
伊勢に「とうふや」という豆腐料理屋がある。
五十鈴川河畔にあり、絶品である。
玉砂利の 音に消されし 秋風情
(たまじゃりの おとにけされし あきふぜい)
10499 【季語】 秋 【季節】 三秋
狂い撮り 黄色の秋桜 薄揚羽
(くるいどり きいろのこすもす うすあげは)
10500 【季語】 揚羽 【季節】 三夏
秋の旅 宮より豆腐 大事にし
(あきのたび みやよりとうふ だいじにし)
10501 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋不思議 どこへ行きても つがい鷺
(あきふしぎ どこへゆきても つがいさぎ)
10502 【季語】 秋 【季節】 三秋
夕焼けを 指されて嬉し 旅の秋
(ゆうやけを さされてうれし たびのあき)
10503 【季語】 秋 【季節】 三秋
川沿いの 南面一面 曼珠沙華
(かわぞいの なんめんいちめん まんじゅしゃげ)
10504 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
今年また 千年杉の 息吹貰う
(ことしまた せんねんすぎの いぶきもらう)
10505 【季語】 ー 【季節】 ー
曼珠沙華 赤い気炎が 眩しくて
(まんじゅしゃげ あかいきえんが まぶしくて)
10506 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
帰り際 やっと手に撮る 曼珠沙華
(かえりぎわ やっとてにとる まんじゅしゃげ)
10507 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋
帰のバスに やっと座れて 秋の旅
(きのばすに やっとすわれて あきのたび)
10508 【季語】 秋 【季節】 三秋
秋遠出 喫煙席が 幅利かし
(あきとおで きつえんせきが はばきかし)
10509 【季語】 秋 【季節】 三秋
三重奈良と 帰りの旅に 疲れ見え
(みえならと かえりのたびに つかれみえ)
10510 【季語】 ー 【季節】 ー
伊勢の旅 終わり。
ご苦労様でした。