俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

春の闇

2018年02月23日 | 俳句

はぐれ雲 浮き雲ありし 春の雲
(はぐれくも うきぐもありし はるのくも)
19410 【季語】 春 【季節】 三春


如月の 半月の頃 花ありし
(きさらぎの はんげつのころ はなありし)
19411 【季語】 如月 【季節】 仲春


師の如き 人の死に接し 朧なり
(しのごとき ひとのしにせっし おぼろなり)
19412 【季語】 朧 【季節】 三春


姿より 人は心よ 梅の花
(すがたより ひとはこころよ うめのはな)
19413 【季語】 梅の花 【季節】 初春


半世紀 過ぎし片恋 春愁い
(はんせいき すぎしかたこい はるうれい)
19414 【季語】 春愁い 【季節】 三春


トンネルを 抜けると白夜 冴え返り
(とんねるを ぬけるとびゃくや さえかえり)
19415 【季語】 冴え返る 【季節】 初春


遠景は 霧が流れて 春霞
(えんけいは きりがながれて はるがすみ)
19416 【季語】 春霞 【季節】 三春


浪人時 ビートルズ聞き 気も長閑
(ろうにんじ びーとるずきき きものどか)
19417 【季語】 長閑 【季節】 三春


塩ふるに 独活の天麩羅 旨さ増し
(しおふるに うどのてんぷら うまさまし)
19418 【季語】 独活 【季節】 晩春


春の風邪 淋しさ友に 楽しめり
(はるのかぜ さびしさともに たのしめり)
19419 【季語】 春の風邪 【季節】 三春


落椿 相手にされぬ 冷たさよ
(おちつばき あいてにされぬ つめたさよ)
19420 【季語】 落椿 【季節】 三春


酔いし父 梅見帰りの 肩車
(よいしちち うめみがえりの かたぐるま)
19421 【季語】 梅見 【季節】 初春


高からず 啼かずとも良し 初雲雀
(たかからず なかずともよし はつひばり)
19422 【季語】 初雲雀 【季節】 三春


風啼きて 傾ぎし春の 竹林
(かぜなきて かしぎしはるの たけばやし)
19423 【季語】 春 【季節】 三春


川縁に 莟膨らむ 猫柳
(かわべりに つぼみふくらむ ねこやなぎ)
19424 【季語】 猫柳 【季節】 初春


飼い犬の 品評会や 春の朝
(かいいぬの ひんぴょうかいや はるのあさ)
19425 【季語】 春 【季節】 三春


花は枯れ 亀が啼くのが 人の常
(はなはかれ かめがなくのが ひとのつね)
19426 【季語】 亀啼く 【季節】 三春


先生と 教師の違い 春の闇
(せんせいと きょうしのちがい はるのやみ)
19427 【季語】 春の闇 【季節】 三春



眼裏の絵

2018年02月22日 | 俳句

眼裏に 色ある絵流れ 春の闇
(まなうらに いろあるえながれ はるのやみ)
19405 【季語】 春 【季節】 三春


倍役の 国士無双や 目借り時
(ばいやくの こくしむそうや めかりどき)
19406 【季語】 目借り時 【季節】 晩春
目借り時=春,蛙がさかんに鳴く頃の眠くてたまらない時期。


低気圧 天気の徒花 春寒し
(ていきあつ てんきのあだはな はるさむし)
19407 【季語】 春寒し 【季節】 初春


春寒し 大きくなりし 正座胼胝
(はるさむし おおきくなりし せいざたこ)
19408 【季語】 春寒し 【季節】 初春


久方の 青空続き 春日和
(ひさかたの あおぞらつづき はるびより)
19409 【季語】 春日和 【季節】 三春



騒人墨客

2018年02月20日 | 俳句

春愁い 騒人墨客 まだまだに
(はるうれい そうじんぼっかく まだまだに)
19385 【季語】 春愁い 【季節】 三春
騒人墨客(そうじんぼっかく)=
詩や書画に親しむ風流な人のこと。
「騒人」=詩人や文人の意。
「墨客」=書画に巧みなものの意。


春めきて 卓飾る餃子 嫁は留守
(はるめきて たくかざるぎょうざ よめはるす)
19386 【季語】 春めく 【季節】 初春


空見つめ 祖母の顔あり 春の雲
(そらみつめ そぼのかおあり はるのくも)
19387 【季語】 春 【季節】 三春


春寒し 年金減額 通知あり
(はるさむし ねんきんげんがく つうちあり)
19388 【季語】 春寒し 【季節】 初春


手枕で 朝寝する癖 悪い癖
(たまくらで あさねするくせ わるいくせ)
19389 【季語】 朝寝 【季節】 三春


紙風船 掌で跳ねるたび 変な顔
(かみふうせん てではねるたび へんなかお)
19390 【季語】 紙風船 【季節】 三春


たんぽぽの 花より絮が 好きな人
(たんぽぽの はなよりわたが すきなひと)
19391 【季語】 たんぽぽ 【季節】 三春


春愁や 天気予報の 当たり外れ
(しゅんしゅうや てんきよほうの あたりはずれ)
19392 【季語】 春愁 【季節】 三春


春光や 窓開け入る 陽気かな
(しゅんこうや まどあけはいる ようきかな)
19393 【季語】 春光 【季節】 三春


春めく日 散歩に出れば 元気満つ
(はるめくひ さんぽにでれば げんきみつ)
19394 【季語】 春めく 【季節】 初春


春の川 水輪拡がり 鯉と知る
(はるのかわ みずわひろがり こいとしる)
19395 【季語】 春 【季節】 三春


薄氷 ひび割れ度合い 溶け具合
(うすごおり ひびわれどあい とけぐあい)
19396 【季語】 薄氷 【季節】 初春


早春や 鴨屯して 川流れ
(そうしゅんや かもたむろして かわながれ)
19397 【季語】 早春 【季節】 初春


黄梅の 陽受く花弁 透きとおり
(おうばいの ひうくはなびら すきとおり)
19398 【季語】 黄梅 【季節】 初春
黄梅=金梅=迎春花


白梅の かなたの空の 青きかな
(しらうめの かなたのそらの あおきかな)
19399 【季語】 白梅 【季節】 初春


春の雪 師の足跡に 従えり
(はるのゆき しのあしあとに したがえり)
19400 【季語】 春 【季節】 三春


ふらここや 雪か雨かと 雲に聞く
(ふらここや ゆきかあめかと くもにきく)
19401 【季語】 ふらここ 【季節】 三春
ふらここ=フラココ=鞦韆(しゅうせん)=ブランコ。


雪溶けて 川に流れて 雨水かな
(ゆきとけて かわにながれて うすいかな)
19402 【季語】 雨水 【季節】 初春
二十四節季で雨水は二月十九日。


春浅し いまだ三日月 おぼろ月
(はるあさし いまだみかづき おぼろづき)
19403 【季語】 春浅し 【季節】 初春


落椿 さらに愛しき 残り蕊
(おちつばき さらにいとしき のこりしべ)
19404 【季語】 落椿 【季節】 三春




羽生羽生聡太(はぶはにゅうそうた)の時代 若き春

2018年02月19日 | 俳句暦

宿酔の 中で覚酔 夢朧
(しゅくすいの なかでかくすい ゆめおぼろ)
19365 【季語】 朧 【季節】 三春
宿酔(しゅくすい)=二日酔い。
覚酔(かくすい)=酔いが醒めること。


上がらぬは 卯建ばかりや 亀の鳴く
(あがらぬは うだつばかりや かめのなく)
19366 【季語】 亀啼く 【季節】 三春


春の星 蹴散らして咲く LED
(はるのほし けちらしてさく LED)
19367 【季語】 春 【季節】 三春


紙風船 その生い立ちも 歴史あり
(かみふうせん そのおいたちも れきしあり)
19368 【季語】 紙風船 【季節】 三春


シャボン玉 虹色さえも 割れて消え
(しゃぼんだま にじいろさえも われてきえ)
19369 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


荒れ狂う 自然現象 山眠る
(あれくるう しぜんげんしょう やまねむる)
19370 【季語】 山眠る 【季節】 三冬


菜の花や 風を感じる 艶姿
(なのはなや かぜをかんじる あですがた)
19371 【季語】 菜の花 【季節】 晩春


旅に出て 窓を開ければ 春薫る
(たびにでて まどをあければ はるかおる)
19372 【季語】 春 【季節】 三春


春の旅 初めと終わり 寿司料理
(はるのたび はじめとおわり すしりょうり)
19373 【季語】 春 【季節】 三春
森の石松・・寿司食いねえ、、。


唇や ゆるすもあげるも 春宴
(くちびるや ゆるすもあげるも はるうたげ)
19374 【季語】 春 【季節】 三春


東風荒れて 古寺探訪も 荒れにけり
(こちあれて こじたんぼうも あれにけり)
19375 【季語】 東風 【季節】 三春


手水鉢 日脚伸びれば 柄杓濡れ
(ちょうずばち ひあしのびれば ひしゃくぬれ)
19376 【季語】 日脚伸ぶ 【季節】 晩冬


竹馬の 見えて下手さを 思い出し
(たけうまの みえてへたさを おもいだし)
19377 【季語】 竹馬 【季節】 三冬


一輪も 鮮やかなりし 雲南黄梅
(いちりんも あざやかなりし うんなんおうばい)
19378 【季語】 黄梅 【季節】 初春
黄梅=金梅=迎春花


晴れやかに 辛夷の莟 膨らみぬ
(はれやかに こぶしのつぼみ ふくらみぬ)
19379 【季語】 辛夷 【季節】 仲春


飲み騒ぎ 一夜明けても 寒明けず
(のみさわぎ いちやあけても かんあけず)
19380 【季語】 寒明け 【季節】 初春


貰い受く 冬服のボタン 掛け難く
(もらいうく ふゆふくのぼたん かけがたく)
19381 【季語】 冬 【季節】 三冬


春の月 三日月なるも 朧なり
(はるのつき みかづきなるも おぼろなり)
19382 【季語】 朧 【季節】 三春


小川には 春のメダカが ちらほらり
(おがわには はるのめだかが ちらほらり)
19383 【季語】 春 【季節】 三春


羽生羽生 聡太の時代 若き春
(はぶはにゅう そうたのじだい わかきはる)
19384 【季語】 春 【季節】 三春