俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

4/30  春

2006年04月30日 | 俳句

陽光を浴びて 新緑冴える 春の樹木
(ひをあびて しんりょくさえる はるのきぎ)
399 【季語】 春の樹木 【季節】 三春


通なるか 松の緑に 惹かれしは
(つうなるか まつのみどりに ひかれしは)
400 【季語】 松の緑 【季節】 晩春


春の鴨 息を合わせて もういいよ
(はるのかも いきをあわせて もういいよ)
401 【季語】 春の鴨 【季節】 三春


春の犬 三分待てず 欠伸する
(はるのいぬ さんぷんまてず あくびする)
402 【季語】 春の犬 【季節】 三春



4/29  散る

2006年04月29日 | 俳句

散る花か 咲き出でしかは 問わぬもの
(ちるはなか さきいでしかは とわぬもの)
396 【季語】 散る花 【季節】 晩春


花びらを 集めて散らし 花吹雪
(はなびらを あつめてちらし はなふぶき)
397 【季語】 花吹雪 【季節】 晩春


春の朝 百二回目の いらっしゃい
(はるのあさ ひゃくにかいめの いらっしゃい)
398 【季語】 春の朝 【季節】 三春



4/28  髪

2006年04月28日 | 俳句

後ろ髪 引かれ曳かれし 八重桜
(うしろがみ ひかれひかれし やえざくら)
394 【季語】 八重桜 【季節】 晩春


春風の 悪戯期待 ほつれ髪
(はるかぜの いたずらきたい ほつれがみ)
395 【季語】 春風 【季節】 三春



4/27  八重桜

2006年04月27日 | 俳句

八重桜 忘れた頃に 狂い咲き
(やえざくら わすれたころに くるいざき)
391 【季語】 八重桜 【季節】 晩春


ひとり咲く 牡丹桜の 赤強く
(ひとりさく ぼたんざくらの あかつよく)
392 【季語】 牡丹桜 【季節】 晩春


春の池 見詰め合う二人 戀かもね
(はるのいけ みつめあうふたり こいかもね)
393 【季語】 春の池 【季節】 三春



4/26  さくら

2006年04月26日 | 俳句

我が妹は 散る桜をば よろこびし
(わがいもは ちるさくらをば よろこびし)
387 【季語】 桜 【季節】 晩春


桜木は 満開過ぎて ものがなし
(さくらぎは まんかいすぎて ものがなし)
388 【季語】 桜木 【季節】 晩春


戀猫は 路上正座 お越しやす
(こいねこは ろじょうせいざ おこしやす)
389 【季語】 戀猫 【季節】 初春


春風か しかと聞こえし いらっしゃい
(はるかぜか しかときこえし いらっしゃい)
390 【季語】 春風 【季節】 三春



4/25  春2

2006年04月25日 | 俳句

恋しきは 出張土産 山葵漬け
(こいしきは しゅっちょうみやげ わさびづけ)
385 【季語】 山葵漬 【季節】 仲春


散歩道 春の童謡 口ずさむ
(さんぽみち はるのどうよう くちずさむ)
386 【季語】 春 【季節】 三春



4/24  春

2006年04月24日 | 俳句

春暁や 飛行機雲の 朝日射す
(しゅんぎょうや ひこうきぐもの あさひさす)
383 【季語】 春暁 【季節】 三春


今日の雨 穀雨なりしか しとど降る
(きょうのあめ こくうなりしか しとどふる)
384 【季語】 穀雨 【季節】 晩春



4/23  春

2006年04月23日 | 俳句



















迷い道 春の陽光に 導かれ
(まよいみち はるのひかりに みちびかれ)
380 【季語】 春の陽光 【季節】 三春


春の色 さみどり多き 昨日、今日
(はるのいろ さみどりおおき きのう、きょう)
381 【季語】 春の色 【季節】 三春


春の犬 土塀に登り 我迎う
(はるのいぬ どべいにのぼり われむかう)
382 【季語】 春の犬 【季節】 三春



4/22  躑躅

2006年04月22日 | 俳句

旬前に せっかち躑躅 顔を出し
(しゅんまえに せっかちつつじ かおをだし)
377 【季語】 躑躅 【季節】 晩春


花躑躅 蕾より出でて ピンク増し
(はなつつじ つぼみよりいでて ぴんくまし)
378 【季語】 花躑躅 【季節】 晩春


春の鷺 抜き足差し足 忍足
(はるのさぎ ぬきあしさしあし しのびあし)
379 【季語】 春の鷺 【季節】 三春



4/21  桜

2006年04月21日 | 俳句

哀れかや 淀みに溜まる 花びらは
(あわれかや よどみにたまる はなびらは)
375 【季語】 花びら 【季節】 晩春


生垣に 桜降り積む 雪の如
(いけがきに さくらふりつむ ゆきのごと)
376 【季語】 桜 【季節】 晩春



4/20  桜

2006年04月20日 | 俳句

花びらは 春鴨の動きに 添い流る
(はなびらは かものうごきに そいながる)
373 【季語】 花びら 【季節】 晩春


桜散り 時の短さ 思い知る
(さくらちり ときのみじかさ おもいしる)
374 【季語】 桜散り 【季節】 晩春



4/19  桜

2006年04月19日 | 俳句

花冷えや さみどり強く 生き継ぐ
(はなびえや さみどりつよく いきつなぐ)
371 【季語】 花冷え 【季節】 晩春


美味やろか 鯉の喰らいし 花びらは
(びみやろか こいのくらいし はなびらは)
372 【季語】 花びら 【季節】 晩春



4/18  桜

2006年04月18日 | 俳句

今もまた 花びらひとつ 風に舞う
(いまもまた はなびらひとつ かぜにまう)
369 【季語】 花びら 【季節】 晩春


武庫の土手 落花の座敷 花の庭
(むこのどて らっかのざしき はなのにわ)
370 【季語】 落花 【季節】 晩春



4/17  春

2006年04月17日 | 俳句

今更に 春の行方を 誰に問う
(いまさらに はるのゆくえを だれにとう)
367 【季語】 春の行方 【季節】 晩春


散り積もる 花の絨毯 詫び通る
(ちりつもる はなのじゅうたん わびとおる)
368 【季語】 花の絨毯 【季節】 晩春



4/16  鯉

2006年04月16日 | 俳句

鯉を見る 老母の顔に 春の笑み
(こいをみる ろうばのかおに はるのえみ)
365 【季語】 春 【季節】 三春


池の鯉 遊び疲れか 朝寝する
(いけのこい あそびつかれか あさねする)
366 【季語】 朝寝 【季節】 三春