俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

2007年11月30日 山茶花

2007年11月30日 | 俳句




2007年11月30日
校庭の 伊呂波楓の 紅さやか
(こうていの いろはかえでの べにさやか)
5241 【季語】 伊呂波楓 【季節】 晩秋

2007年11月30日
街角の 銀杏黄葉の 散り急ぐ
(まちかどの いちょうもみじの ちりいそぐ)
5242 【季語】 銀杏黄葉 【季節】 晩秋

2007年11月30日
金色の 小鳥の如く 銀杏散る
(こんじきの ことりのごとく いちょうちる)
5243 【季語】 銀杏散る 【季節】 晩秋

2007年11月30日
見上げれば 曇りて暗き 冬の空
(みあげれば くもりてくらき ふゆのそら)
5244 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月30日
冬の空 雲重なりて 暮れて行く
(ふゆのそら くもかさなりて くれてゆく)
5245 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月30日
雲重ね 重くなり行く 冬の空
(くもかさね おもくなりゆく ふゆのそら)
5246 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月30日
冬菊の 花屋の前に 飾られし
(とうぎくの はなやのまえに かざられし)
5247 【季語】 冬菊 【季節】 三冬

2007年11月30日
山茶花の 咲き散る道へ 遠回り
(さざんかの さきちるみちへ とおまわり)
5248 【季語】 山茶花 【季節】 初冬

2007年11月30日
山茶花が 好みと見えて 雀来る
(さざんかが このみとみえて すずめくる)
5249 【季語】 山茶花 【季節】 初冬

2007年11月30日
先達忌 山茶花時雨 裾濡らす
(せんだつき さざんかしぐれ すそぬらす)
5250 【季語】 山茶花 【季節】 初冬

2007年11月30日
枯葉をば 流す子に見る 妹の影
(かれはをば ながすこにみる いものかげ)
5251 【季語】 山茶花 【季節】

2007年11月30日
一輪の 野菊見つけし 冬の道
(いちりんの のぎくみつけし ふゆのみち)
5252 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月30日
縄跳びの 後跳びする 女子も居て
(なわとびの うしろとびする じょしもいて)
5253 【季語】 縄跳び 【季節】 三冬


2007年11月29日 北風

2007年11月29日 | 俳句




2007年11月29日
曇り空 心も暗く 冬紅葉
(くもりぞら こころもくらく ふゆもみじ)
5231 【季語】 冬紅葉 【季節】 初冬

2007年11月29日
京橋は 座れる所 冬の席
(きょうばしは すわれるところ ふゆのせき)
5232 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月29日
暖房も 尻より攻める 電車かな
(だんぼうも しりよりせめる でんしゃかな)
5233 【季語】 暖房 【季節】 三冬

2007年11月29日
北風に 悪事のばれる 音がする
(きたかぜに あくじのばれる おとがする)
5234 【季語】 北風 【季節】 三冬

2007年11月29日
眠たさも 中途半端な 冬の午後
(ねむたさも ちゅうとはんぱな ふゆのごご)
5235 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月29日
眠くない 睡くもないぞ 冬の午後
(ねむくない ねむくもないぞ ふゆのごご)
5236 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月29日
茶の花の 花より蕾の 気にかかる
(ちゃのはなの はなよりつぼみの きにかかる)
5237 【季語】 茶の花 【季節】 初冬

2007年11月29日
山茶花の 零れを嘆く 閑もなし
(さざんかの こぼれをなげく ひまもなし)
5238 【季語】 山茶花 【季節】 初冬

2007年11月29日
街落葉 急かされ急ぐ 帰り道
(まちおちば せかされいそぐ かえりみち)
5239 【季語】 落葉 【季節】 三冬

2007年11月29日
水仙花 岬の岩間に 咲く美人
(すいせんか みさきのいわまに さくびじん)
5240 【季語】 水仙花 【季節】 晩冬


2007年11月28日 石蕗の花

2007年11月28日 | 俳句




2007年11月28日
石蕗を詠む 十中八九 女なり
(つわをよむ じっちゅうはっく おんななり)
5220 【季語】 石蕗 【季節】 初冬

2007年11月28日
石蕗の花 首長くして 群れ咲いて
(つわのはな くびながくして むれさいて)
5221 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬

2007年11月28日
邂逅の 別れなるかな 石蕗の花
(かいこうの わかれなるかな つわのはな)
5222 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬

2007年11月28日
石蕗の花 あどけなき顔 想い出し
(つわのはな あどけなきかお おもいだし)
5223 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬

2007年11月28日
石蕗咲けば 遠くに聞こゆ 会いたいと
(つわさけば とおくにきこゆ あいたいと)
5224 【季語】 石蕗 【季節】 初冬

2007年11月28日
小春日よ 毎日続く 当てなしや
(こはるびよ まいにちつづく あてなしや)
5225 【季語】 小春日 【季節】 初冬

2007年11月28日
遠山に 枯野拡がり 暮れなずむ
(とおやまに かれのひろがり くれなずむ)
5226 【季語】 枯野 【季節】 三冬

2007年11月28日
冬に入り 桜紅葉の 色多彩
(ふゆにいり さくらもみじの いろたさい)
5227 【季語】 冬に入る 【季節】 初冬

2007年11月28日
気にかかる 桜落葉の 寄り所
(きにかかる さくらおちばの よりどころ)
5228 【季語】 落葉 【季節】 三冬

2007年11月28日
冬の午後 薬用シャンプー 贈らるる
(ふゆのごご やくようしゃんぷー おくらるる)
5229 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月28日
北風の 木の葉を払う 虫の音
(きたかぜの このはをはらう むしのおと)
5230 【季語】 北風 【季節】


2007年11月27日 冬の味

2007年11月27日 | 俳句





2007年11月27日
霜焼けも 皸もなき この世かな
(しもやけも あかぎれもなき このよかな)
5203 【季語】 霜焼 【季節】 晩冬

2007年11月27日
冬日向 何も思わず 何もせず
(ふゆひなた なにもおもわず なにもせず)
5204 【季語】 冬日向 【季節】 三冬

2007年11月27日
部屋狭く ソファー差し出す 冬の午後
(へやせまく そふぁーさしだす ふゆのごご)
5205 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月27日
冬到来 六甲颪の 唄は止み
(ふゆとうらい ろっこうおろしの うたはやみ)
5206 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月27日
六甲の 北風騒ぐ 颪かな
(ろっこうの きたかぜさわぐ おろしかな)
5207 【季語】 北風 【季節】 三冬

2007年11月27日
国離れ 厳しき冬の 鉄路かな
(くにはなれ きびしきふゆの てつろかな)
5208 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月27日
駅の跡 線路の痕の 冬ざれて
(えきのあと せんろのあとの ふゆざれて)
5209 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬

2007年11月27日
冬ざれて 立抗楼の 独り立つ
(ふゆざれて たてこうろうの ひとりたつ)
5210 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬

2007年11月27日
木枯らしの 吹き抜ける度 涙出づ
(こがらしの ふきぬけるたび なみだいづ)
5211 【季語】 木枯 【季節】 初冬

2007年11月27日
思い出は 泣き上戸の 冬の味
(おもいでは なきじょうごの ふゆのあじ)
5212 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月27日
モンゴルの 英雄二人 冬の星
(もんごるの えいゆうふたり ふゆのほし)
5213 【季語】 冬 【季節】

2007年11月27日
冬日射す 温もり一面 片や寒
(ふゆびさす ぬくもりいちめん かたやさむ)
5214 【季語】 冬日 【季節】 三冬

2007年11月27日
冬日向 ベンチの主 今遠く
(ふゆひなた べんちのあるじ いまとおく)
5215 【季語】 冬日向 【季節】 三冬

2007年11月27日
小火騒ぎ 布団の残り火 しぶとくて
(ぼやさわぎ ふとんののこりび しぶとくて)
5216 【季語】 小火 【季節】 三冬

2007年11月27日
流離うに 冬の夜風も 良いものよ
(さすらうに ふゆのよかぜも いいものよ)
5217 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月27日
仰ぎ見る 空の青さよ 北風よ
(あおぎみる そらのあおさよ きたかぜよ)
5218 【季語】 北風 【季節】 三冬

2007年11月27日
心葉を 出す当てもなく 拾いけん
(こころばを だすあてもなく ひろいけん)
5219 【季語】 心葉 【季節】 仲冬
心葉(こころば)=心ばえ。心。
「人知れぬ我が心葉にあらねどもかきあつめても物をこそ思へ」〈和泉式部続集〉


2007年11月26日 枯葉

2007年11月26日 | 俳句




2007年11月26日
枯葉踏む 音の違いに 木を仰ぐ
(かれはふむ おとのちがいに きをあおぐ)
5198 【季語】 枯葉 【季節】 三冬

2007年11月26日
ど根性 金網からめ 冬木立ち
(どこんじょう かなあみからめ ふゆこだち)
5199 【季語】 冬木立ち 【季節】 三冬

2007年11月26日
枯れ菊は 捨て去り難く ああ哀れ
(かれぎくは すてさりがたく あああわれ)
5200 【季語】 枯れ菊 【季節】 三冬

2007年11月26日
夜目遠目 蓑笠の内 寒牡丹
(やめとおめ みのかさのうち かんぼたん)
5201 【季語】 寒牡丹 【季節】 三冬

2007年11月26日
寒空に 我恋う鳶 輪舞する
(さむぞらに われこうとんび りんぶする)
5202 【季語】 寒空、鳶 【季節】 三冬


2007年11月25日 寒月

2007年11月25日 | 俳句




2007年11月25日
生き残る 銀杏黄葉も あと少し
(いきのこる いちょうもみじも あとすこし)
5186 【季語】 銀杏黄葉 【季節】 晩秋

2007年11月25日
凩を 痛く感じる 今時分
(こがらしを いたくかんじる いまじぶん)
5187 【季語】 凩 【季節】 初冬

2007年11月25日
寒月や 透き通る光 青み帯び
(かんげつや すきとおるひかり あおみおび)
5188 【季語】 寒月 【季節】 三冬

2007年11月25日
塀の上 寒月愛でる 犬一匹
(へいのうえ かんげつめでる いぬいっぴき)
5189 【季語】 寒月 【季節】 三冬

2007年11月25日
寄せ鍋や 朋の来たりて 野菜増ゆ
(よせなべや とものきたりて やさいふゆ)
5190 【季語】 寄せ鍋 【季節】 三冬

2007年11月25日
飲みながら 次を約して 冬の酒
(のみながら つぎをやくして ふゆのさけ)
5191 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月25日
二日酔い 冬の朝餉の クリームパン
(ふつかよい ふゆのあさげの くりーむぱん)
5192 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月25日
何はさて ラーメン餃子 冬定番
(なにはさて らーめんぎょうざ ふゆていばん)
5193 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月25日
根性の 大根三世は 続くまじ
(こんじょうの だいこんみよは つづくまじ)
5194 【季語】 大根 【季節】 三冬

2007年11月25日
落葉時 見果てぬ前に 朽ち果てし
(おちばどき みはてぬまえに くちはてし)
5195 【季語】 落葉 【季節】 三冬

2007年11月25日
枯薄 夕陽を焦がし 赤く燃え
(かれすすき ゆうひをこがし あかくもえ)
5196 【季語】 枯薄 【季節】

2007年11月25日
日向ぼこ 木の上ゆえに 陽も近し
(ひなたぼこ きのうえゆえに ひもちかし)
5197 【季語】 日向ぼこ 【季節】 三冬


2007年11月24日 冬めく

2007年11月24日 | 俳句




2007年11月24日
望みしは 待宵月の 冬の顔
(のぞみしは まつよいづきの ふゆのかお)
5174 【季語】 冬 【季節】 三冬
"待宵月=旧暦八月十四日の夜、
またはその夜の月をいう。
十五夜が主ならば、その前夜の趣もまた格別のものがある。
望月に満たないので小望月ともいう。"

2007年11月24日
木枯や パソコン修理 当てどなく
(こがらしや ぱそこんしゅうり あてどなく)
5175 【季語】 木枯 【季節】 初冬

2007年11月24日
冬の日に 外に出づれば 心寒
(ふゆのひに そとにいづれば こころさむ)
5176 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月24日
唐楓 大振りなる 三つ足の
(とうかえで おおぶりなる みつあしの)
5177 【季語】 唐楓 【季節】 晩秋

2007年11月24日
冬めいて 余裕の無さが 足音に
(ふゆめいて よゆうのなさが あしおとに)
5178 【季語】 冬めく 【季節】 初冬

2007年11月24日
朋の来て 酩酊気味の 冬作句
(とものきて めいていぎみの ふゆさくく)
5179 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月24日
紅葉散る 二十世紀の 忘れ物
(もみじちる にじっせいきの わすれもの)
5180 【季語】 紅葉散る 【季節】 初冬

2007年11月24日
しぐれつつ 明けて暮れての 繰り返し
(しぐれつつ あけてくれての くりかえし)
5181 【季語】 しぐれ 【季節】 初冬

2007年11月24日
柿すだれ 山の辺の道 道しるべ
(かきすだれ やまのべのみち みちしるべ)
5182 【季語】 柿すだれ 【季節】 晩秋

2007年11月24日
冬うらら 緩みし風に 陽も映えて
(ふゆうらら ゆるみしかぜに ひもはえて)
5183 【季語】 冬うらら 【季節】 三冬

2007年11月24日
冬暁に 身引き締まりて 木々を見る
(とうぎょうに みひきしまりて きぎをみる)
5184 【季語】 冬暁 【季節】

2007年11月24日
ざわざわと 園児乗り込む 冬列車
(ざわざわと えんじのりこむ ふゆれっしゃ)
5185 【季語】 冬 【季節】 三冬


2007年11月23日 山茶花

2007年11月23日 | 俳句



2007年11月23日
学び舎に 控え目に咲けり 山茶花の
(まなびやに ひかえめにさけり さざんかの)
5164 【季語】 山茶花 【季節】 初冬

2007年11月23日
手袋と マフラー欲しき 朝となり
(てぶくろと まふらーほしき あさとなり)
5165 【季語】 マフラー 【季節】 三冬

2007年11月23日
退職し 勤労感謝 嫁の日に
(たいしょくし きんろうかんしゃ よめのひに)
5166 【季語】 勤労感謝 【季節】 初冬

2007年11月23日
学び舎を 散策すれば どこも冬
(まなびやを さんさくすれば どこもふゆ)
5167 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月23日
風邪引くな 剪定されし 冬杉よ
(かぜひくな せんていされし ふゆすぎよ)
5168 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月23日
冬日和 三歩歩みし 孫元気
(ふゆびより さんぽあゆみし まごげんき)
5169 【季語】 冬日和 【季節】 三冬

2007年11月23日
冬空を 雨雲二分し 黄昏る
(ふゆぞらを あまぐもにぶし たそがれる)
5170 【季語】 冬空 【季節】 三冬

2007年11月23日
まだ青し 伊呂波楓の 細き指
(まだあおし いろはもみじの ほそきゆび)
5171 【季語】 伊呂波楓 【季節】 晩秋
伊呂波楓=カエデ科の落葉高木。
関東以西の山地に自生。葉は手のひら状に五~七つに裂け、秋に紅葉する。
花は春につけ、暗紅色。名は、葉の裂け目を
「いろはにほへと」と数えたことによる。庭によく植え、材は建築・器具用。
 http://www.okadanouen.com/zukan/irohamomiji.html

2007年11月23日
伊呂波良し 高尾紅葉は なおも良し
(いろはよし たかおもみじは なおもよし)
5172 【季語】 高尾紅葉 【季節】 晩秋
高尾紅葉=高尾山の紅葉
=昭和42年に明治の森高尾国定公園に指定され、
紅葉の時期には「いろはもみじ」など約1か月にわたり楽しめる。

2007年11月23日
北風に 乗れぬ鴉の もどかしさ
(きたかぜに のれぬからすの もどかしさ)
5173 【季語】 北風 【季節】 三冬


2007年11月22日 冬の女

2007年11月22日 | 俳句




2007年11月22日
冬日和 ホームのベンチ 眩しかり
(ふゆびより ほーむのべんち まぶしかり)
5153 【季語】 冬日和 【季節】 三冬

2007年11月22日
木枯らしの 吹いてコートの 襟を立て
(こがらしの ふいてこーとの えりをたて)
5154 【季語】 木枯らし 【季節】 初冬

2007年11月22日
一本の 桜紅葉の 散り果てて
(いっぽんの さくらもみじの ちりはてて)
5155 【季語】 紅葉散る 【季節】 初冬

2007年11月22日
冬の雲 東へ流れ 生駒越ゆ
(ふゆのくも ひがしへながれ いこまこゆ)
5156 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月22日
焼き付けし 冬の太陽 目には染み
(やきつけし ふゆのたいよう めにはしみ)
5157 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月22日
南天の 葉は落ちて実の なお紅く
(なんてんの ははおちてみの なおあかく)
5158 【季語】 南天の実 【季節】 三冬

2007年11月22日
抑揚の 無きアナウンス 冬の駅
(よくようの なきあなうんす ふゆのえき)
5159 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月22日
早足に 靴音高く 冬の女
(あしばやに くつおとたかく ふゆのひと)
5160 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月22日
サングラス 斜めに掛けた 冬の女
(さんぐらす ななめにかけた ふゆのひと)
5161 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月22日
我が前は ファッションショーや 冬の女
(わがまえは ふぁっしょんしょーや ふゆのひと)
5162 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月22日
もうそれで 化粧十分 冬の女
(もうそれで けしょうじゅうぶん ふゆのひと)
5163 【季語】 冬 【季節】


2007年11月21日 冬の雲

2007年11月21日 | 俳句




2007年11月21日
高圧線 守るが如く 桜紅葉
(こうあつせん まもるがごとく さくらもみじ)
5141 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋

2007年11月21日
生駒より 垂れ下がり来る 冬の雲
(いこまより たれさがりくる ふゆのくも)
5142 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月21日
冬の日の 体温調節 ままならず
(ふゆのひの たいおんちょうせつ ままならず)
5143 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月21日
昨日は 何がありしや 眠の冬
(さくじつは なにがありしや ねむのふゆ)
5144 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月21日
若き程 足を投げ出し 冬眠す
(わかきほど あしをなげだし とうみんす)
5145 【季語】 冬眠 【季節】 三冬

2007年11月21日
寒鴉 綱渡るごと 飛びにけり
(かんがらす つなわたるごと とびにけり)
5146 【季語】 寒鴉 【季節】 晩冬

2007年11月21日
御幣島と 読める人なき 冬の駅
(みてじまと よめるひとなき ふゆのえき)
5147 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月21日
柿喰えば 金の話に 甘みなし
(かきくえば かねのはなしに あまみなし)
5148 【季語】 柿 【季節】 晩秋

2007年11月21日
紅葉する 我の想いを 知らぬげに
(もみじする われのおもいを しらぬげに)
5149 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋
紅葉する木:落葉樹は秋になると葉を落とす。葉を落とす前に、一般的には緑色から色が変わり、落葉の季節の到来を知らせてくれる。http://www.jugemusha.com/jumoku-n-KOUYOU.htm

2007年11月21日
コスモスの 夢見て立つは 大草原
(こすもすの ゆめみてたつは だいそうげん)
5150 【季語】 コスモス 【季節】 仲秋

2007年11月21日
鴨遊ぶ 流れに負けて 流されて
(かもあそぶ ながれにまけて ながされて)
5151 【季語】 鴨 【季節】

2007年11月21日
上弦の 月に映ゆるや 冬の雲
(じょうげんの つきにはゆるや ふゆのくも)
5152 【季語】 冬 【季節】 三冬


2007年11月20日 冬時雨

2007年11月20日 | 俳句




2007年11月20日
久しけり 初木枯しに 身の縮む
(ひさしけり はつこがらしに みのちぢむ)
5131 【季語】 木枯し 【季節】 初冬

2007年11月20日
北風の 幾重の雲を 従いて
(きたかぜの いくえのくもを したがいて)
5132 【季語】 北風 【季節】 三冬

2007年11月20日
花よりも 長寿なるや 桜紅葉
(はなよりも ちょうじゅなるや さくらもみじ)
5133 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋

2007年11月20日
黄の色に 憂いを込めて 石蕗の花
(きのいろに うれいをこめて つわのはな)
5134 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬

2007年11月20日
冬時雨 後姿の 物を言い
(ふゆしぐれ うしろすがたの ものをいい)
5135 【季語】 冬時雨 【季節】 初冬

2007年11月20日
茶の花の 面白心 珍し黄
(ちゃのはなの おもしろごころ めずらしき)
5136 【季語】 茶の花 【季節】 初冬

2007年11月20日
時雨るるや 我が街の名は 尼崎
(しぐるるや わがまちのなは あまがさき)
5137 【季語】 時雨るる 【季節】 初冬

2007年11月20日
青き空 くもりガラスの 向こうの冬
(あおきそら くもりがらすの むこうのそら)
5138 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月20日
山茶花の 咲きはじめたら 散りはじめ
(さざんかの さきはじめたら ちりはじめ)
5139 【季語】 山茶花 【季節】 初冬

2007年11月20日
耳学問 口耳四寸 冬時雨
(みみがくもん こうじよんすん ふゆしぐれ)
5140 【季語】 冬時雨 【季節】 初冬


2007年11月19日 冬の夜

2007年11月19日 | 俳句



2007年11月19日
冬めいて 娘のカレーに 舌鼓
(ふゆめいて むすめのかれーに したづつみ)
5121 【季語】 冬めく 【季節】 初冬

2007年11月19日
鴨遊ぶ あちらこちらに 親子連れ
(かもあそぶ あちらこちらに おやこづれ)
5122 【季語】 鴨 【季節】 三冬

2007年11月19日
日溜りの 中に一輪 冬菫
(ひだまりの なかにいちりん ふゆすみれ)
5123 【季語】 冬菫 【季節】 初冬

2007年11月19日
竹林の 陽の射す方に 紅葉あり
(ちくりんの ひのさすほうに もみじあり)
5124 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋

2007年11月19日
心揺る 白いコスモス 陽に映えて
(こころゆる しろいこすもす ひにはえて)
5125 【季語】 コスモス 【季節】 仲秋

2007年11月19日
落葉掃く 宮守人の 鳥居下
(おちばはく みやもりびとの とりいした)
5126 【季語】 落葉掃く 【季節】 三冬

2007年11月19日
名忘れし 洋梨の美味 な忘れそ
(なわすれし ようなしのびみ なわすれそ)
5127 【季語】 洋梨 【季節】 三秋

2007年11月19日
片恋を 忘れて久し しぐれ雲
(かたこいを わすれてひさし しぐれぐも)
5128 【季語】 しぐれ雲 【季節】 初冬

2007年11月19日
湯豆腐に 旅の土産の 柚子胡椒
(ゆどうふに たびのみやげの ゆずごしょう)
5129 【季語】 湯豆腐 【季節】 三冬

2007年11月19日
冬の夜 孫の重さを 想い出し
(ふゆのよる まごのおもさを おもいだし)
5130 【季語】 冬 【季節】 三冬


2007年11月18日 ゆりかもめ

2007年11月18日 | 俳句




2007年11月18日
さるすべり 桜紅葉と 競い合い
(さるすべり さくらもみじと きそいあい)
5104 【季語】 桜紅葉 【季節】 仲秋

2007年11月18日
さざ波の 波打つごとく 薄揺れ
(さざなみの なみうつごとく すすきゆれ)
5105 【季語】 薄 【季節】 三秋

2007年11月18日
金色の 銀杏散るなり はらほろと
(こんじきの いちょうちるなり はらほろと)
5106 【季語】 銀杏散る 【季節】 晩秋

2007年11月18日
柿盗りに 走りし昔 渋き味
(かきとりに はしりしむかし しぶきあじ)
5107 【季語】 柿 【季節】 晩秋

2007年11月18日
紅葉も 今年も少し 遅れ気味
(こうようも ことしもすこし おくれぎみ)
5108 【季語】 紅葉 【季節】 晩秋

2007年11月18日
柿を切る 種を外して 切る極意
(かきをきる たねをはずして きるごくい)
5109 【季語】 柿 【季節】 晩秋

2007年11月18日
小春空 優しさ沁みる その青さ
(こはるぞら やさしさしみる そのあおさ)
5110 【季語】 小春空 【季節】 初冬

2007年11月18日
少しづつ やや少しづつ 冬めきて
(すこしづつ ややすこしづつ ふゆめきて)
5111 【季語】 冬めく 【季節】 初冬

2007年11月18日
街に出る 小春日和に 誘われて
(まちにでる こはるびよりに さそわれて)
5112 【季語】 小春日和 【季節】 初冬

2007年11月18日
駅吊の 冬の旅への 道案内
(えきづりの ふゆのたびへの みちあんない)
5113 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月18日
健診に 寿命縮まる 冬日向
(けんしんに じゅみょうちぢまる ふゆひなた)
5114 【季語】 冬日向 【季節】

2007年11月18日
冬の寄席 真ん中に変えし 良き女
(ふゆのよせ まなかにかえし よきおんな)
5115 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月18日
枯菊は 枯菊にして あああわれ
(かれぎくは かれぎくにして あああわれ)
5116 【季語】 枯菊 【季節】 三冬

2007年11月18日
時過ぎて 冬の薊の しおらしさ
(ときすぎて ふゆのあざみの しおらしさ)
5117 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月18日
死に人も 生返るなり 冬の怪
(しにびとも いきかえるなり ふゆのかい)
5118 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月18日
短日や 手鏡大きく 化粧せり
(たんじつや てかがみおおきく けしょうせり)
5119 【季語】 短日 【季節】 三冬

2007年11月18日
娘来て マカロニサラダ ゆりかもめ
(むすめきて まかろにさらだ ゆりかもめ)
5120 【季語】 ゆりかもめ 【季節】 三冬


2007年11月17日 冬の午後

2007年11月17日 | 俳句




2007年11月17日
石蕗の花 黄色鮮やか まぶしくて
(つわのはな きいろあざやか まぶしくて)
5099 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬

2007年11月17日
冬紅葉 山には緑 残りけり
(ふゆもみじ やまにはみどり のこりけり)
5100 【季語】 冬紅葉 【季節】 初冬

2007年11月17日
寒雀 すずめの漢字 忘れけり
(かんすずめ すずめのかんじ わすれけり)
5101 【季語】 寒雀 【季節】 晩冬

2007年11月17日
北風も 太陽もある 冬の午後
(きたかぜも たいようもある ふゆのごご)
5102 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月17日
冬ざれて 日向を求む 我が居て
(ふゆざれて ひなたをもとむ われがいて)
5103 【季語】 冬ざれ 【季節】 三冬


2007年11月16日 冬初め

2007年11月16日 | 俳句




2007年11月16日
枯落葉 一段紅く 花水木
(かれおちば いちだんあかく はなみずき)
5087 【季語】 落葉 【季節】 三冬

2007年11月16日
逢えもせず 祝いも出来ぬ 七五三
(あえもせず いわいもできぬ しちごさん)
5088 【季語】 七五三 【季節】 初冬

2007年11月16日
空蝉の 枯葉に止まる さるすべり
(うつせみの かれはにとまる さるすべり)
5089 【季語】 枯葉 【季節】 三冬
空蝉(うつせみ)=蝉のぬけ殻のこと。もともと「現し身」「現せ身」で、生身の人間をさしたが、のちに、「空せ身」空しいこの身、魂のぬけ殻という反対の意味に転じた。これが、「空蝉」蝉のぬけ殻のイメージと重なった。季語【空蝉】の季節は、晩夏である。  冬に蝉の抜け殻を見つけたので、そのまま(季語重ねにあたらない)用いた。

2007年11月16日
一列に 冬の川鵜の 北へ飛ぶ
(いちれつに ふゆのかわうの きたへとぶ)
5090 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月16日
銀杏にも 黄落も有り 枯葉有り
(いちょうにも こうらくもあり かれはあり)
5091 【季語】 枯葉 【季節】 三冬

2007年11月16日
湯豆腐や 大根おろし 柚子胡椒
(ゆどうふや だいこんおろし ゆずごしょう)
5092 【季語】 湯豆腐 【季節】 三冬

2007年11月16日
同窓会 冬の汽笛の 音がして
(どうそうかい ふゆのきてきの おとがして)
5093 【季語】 冬 【季節】 三冬

2007年11月16日
何せむに 生命大事の 冬支度
(なにせむに いのちだいじの ふゆじたく)
5094 【季語】 冬支度 【季節】 晩秋

2007年11月16日
冬初め 右に左に ペダル漕ぐ
(ふゆはじめ みぎにひだりに ぺだるこぐ)
5095 【季語】 冬初め 【季節】 初冬

2007年11月16日
鶏頭の 群れなし咲きて 頭垂れ
(けいとうの むれなしさきて あたまたれ)
5096 【季語】 鶏頭 【季節】 三秋

2007年11月16日
空蝉を 見つけて三匹 冬初め
(うつせみを みつけてさんびき ふゆはじめ)
5097 【季語】 冬初め 【季節】

2007年11月16日
秋冷の 着物姿の 幽かなり
(しゅうれいの きものすがたの かすかなり)
5098 【季語】 秋冷 【季節】 仲秋