俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

夏の月

2013年05月31日 | 俳句

待ちかねし 水田に浮かぶ 夏の月
(まちかねし みずたにうかぶ なつのつき)
15784 【季語】 夏 【季節】 三夏


歩道には 金糸広げし 美女柳
(ほどうには きんしひろげし びじょやなぎ)
15785 【季語】 美女柳 【季節】 仲夏


茄子の花 実と同じ色 つつましく
(なすのはな みとおなじいろ つつましく)
15786 【季語】 茄子の花 【季節】 三夏


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虎が雨

2013年05月30日 | 俳句

降りそうで 降らぬ風情の 虎が雨
(ふりそうで ふらぬふぜいの とらがあめ)
15780 【季語】 虎が雨 【季節】 仲夏
虎が雨:阪神が負けて降る雨ではない。陰暦5月28日に降る雨のこと。


紫陽花や 白緑より 変化すや
(あじさいや しろみどりより へんげすや)
15781 【季語】 紫陽花 【季節】 仲夏


嫌い故 卓に並ぶや 豆ご飯
(きらいゆえ たくにならぶや まめごはん)
15782 【季語】 豆ご飯 【季節】 初夏


梅雨に入り 率半分の スケジュール
(つゆにいり りつはんぶんの すけじゅーる)
15783 【季語】 梅雨入り 【季節】 仲夏


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緑陰

2013年05月29日 | 俳句


梅雨入りや したかもしれぬ 予報あり
(つゆいりや したかもしれぬ よほうあり)
15766 【季語】 梅雨入り 【季節】 仲夏


梅雨八卦 当たりを望む 人も居て
(つゆはっけ あたりをのぞむ ひともいて)
15767 【季語】 梅雨入り 【季節】 仲夏


当たらねば 要らぬ予報や 夏の海
(あたらねば いらぬよほうや なつのうみ)
15768 【季語】 夏 【季節】 三夏


中学の 塀を越えるや 蛞蝓
(ちゅうがくの へいをこえるや なめくじら)
15769 【季語】 蛞蝓 【季節】 三夏
蛞蝓(なめくじら)=ナメクジ


夢現 昼寝破りし 天使たち
(ゆめうつつ ひるねやぶりし てんしたち)
15770 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


橋下の 桁ひび割れて 梅雨寒し
(はししたの けたひびわれて つゆさむし)
15771 【季語】 梅雨寒し 【季節】 仲夏


薫風は 唇寒く 身に徹る
(くんぷうは くちびるさむく みにとおる)
15772 【季語】 薫風 【季節】 三夏


鴉の子 ゴミを漁るを 親見張り
(からすのこ ごみをあさるを おやみはり)
15773 【季語】 鴉の子 【季節】 三夏


グラジオラス 多面の顔に 乱れ無く
(ぐらじおらす ためんのかおに みだれなく)
15774 【季語】 グラジオラス 【季節】 三夏


緑陰や 鳥居の朱の 数珠繋ぎ
(りょくいんや とりいのあかの じゅずつなぎ)
15775 【季語】 緑陰 【季節】 三夏


緑陰に 身を委せつつ 参拝す
(りょくいんに みをまかせつつ さんぱいす)
15776 【季語】 緑陰 【季節】 三夏


扇風機 取説不要と 卓の上
(せんぷうき とりせつふようと たくのうえ)
15777 【季語】 扇風機 【季節】 三夏


見下ろせば 真白き夏の 雲ばかり
(みおろせば まっしろきなつの くもばかり)
15778 【季語】 夏 【季節】 三夏
どこから・・・天から、宇宙から。


昔から 夏は眠眠 焼き餃子
(むかしから なつはみんみん やきぎょうざ)
15779 【季語】 夏 【季節】 三夏



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アマリリス

2013年05月28日 | 俳句

アマリリス 晴天の下 見栄を張り
(あまりりす せいてんのもと みえをはり)
15762 【季語】 アマリリス 【季節】 仲夏


青き空 緑なす山 夏来たり
(あおきそら みどりなすやま なつきたり)
15763 【季語】 夏来る 【季節】 初夏


わが町も 田に水引きて 夏来らし
(わがまちも たにみずびきて なつけらし)
15764 【季語】 夏来る 【季節】 初夏


五月雨や やっと降りたる 雨なのに
(さみだれや やっとふりたる あめなのに)
15765 【季語】 五月雨 【季節】 仲夏


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柿若葉

2013年05月27日 | 俳句

幸せを 感じる一日 夏現
(しあわせを かんじるひとひ なつうつつ)
15758 【季語】 夏 【季節】 三夏


柿若葉 峠の茶屋の 曲がり角
(かきわかば とうげのちゃやの まがりかど)
15759 【季語】 柿若葉 【季節】 初夏


久々に 姿見かくる 川鵜かな
(ひさびさに すがたみかくる かわうかな)
15760 【季語】 川鵜 【季節】 三夏


大の字に 夏の大地に 寝てみたき
(だいのじに なつのだいちに ねてみたき)
15761 【季語】 夏 【季節】 三夏


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薄暑

2013年05月25日 | 俳句

新緑や 社の息吹き 木々に満ち
(しんりょくや やしろのいぶき きぎにみち)
15754 【季語】 新緑 【季節】 初夏


日一日 パジャマで過ごす 薄暑かな
(ひいちにち ぱじゃまですごす はくしょかな)
15755 【季語】 薄暑 【季節】 初夏


五月晴れ 満月と来りゃ 何望む
(さつきばれ まんげつとくりゃ なにのぞむ)
15756 【季語】 五月晴 【季節】 仲夏


夏の夢 色付きにして 覚めやらず
(なつのゆめ いろつきにして さめやらず)
15757 【季語】 夏 【季節】 三夏


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香水

2013年05月24日 | 俳句

シャボン玉 吹く相手なく 空を見る
(しゃぼんだま ふくあいてなく そらをみる)
15744 【季語】 シャボン玉 【季節】 三春


冷奴 頭打つ角 潰れけり
(ひややっこ あたまうつかど つぶれけり)
15745 【季語】 冷奴 【季節】 三夏


香水の 残り香淡く 年古るる
(こうすいの のこりがあわく としふるる)
15746 【季語】 香水 【季節】 三夏


麦の秋 パン食には マーガリン
(むぎのあき ぱんしょくには まーがりん)
15747 【季語】 麦の秋 【季節】 初夏


嫌いなり 炊き込みご飯 豆ご飯
(きらいなり たきこみごはん まめごはん)
15748 【季語】 豆飯 【季節】 初夏


蠅や蝿 目糞鼻糞 真の糞
(はえやはえ めくそはなくそ しんのくそ)
15749 【季語】 蝿 【季節】 三夏


萍や 浮き世の柵 徒情け
(うきくさや うきよのしがらみ あだなさけ)
15750 【季語】 萍 【季節】 三夏
徒情け=その時かぎりの、気まぐれな恋愛。また、一時の 親切。 


まだ載らぬ 冷麦恋し いつ会える
(まだのらぬ ひやむぎこいし いつあえる)
15751 【季語】 冷麦 【季節】 三夏


叶うなら 山笠半ドン してみたき
(かなうなら やまかさはんどん してみたき)
15752 【季語】 山笠 【季節】 晩夏
山笠=博多山笠


代筆の 恋文淡き 遠雷
(だいひつの こいぶみあわき とおかみなり)
15753 【季語】 遠雷 【季節】 三夏


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万緑

2013年05月23日 | 俳句

万緑に 包まれ鎮座 楠社
(ばんりょくに つつまれちんざ くすやしろ)
15738 【季語】 万緑 【季節】 三夏


昼寝して 夢で奮起の 我が決意
(ひるねして ゆめでふんきの わがけつい)
15739 【季語】 昼寝 【季節】 三夏


薄きより 真っ青に変化 夏の空
(うすきより まっさおにへんか なつのそら)
15740 【季語】 夏 【季節】 三夏


浮き雲に 誘われ仰ぐ 五月空
(うきぐもに さそわれあおぐ さつきぞら)
15741 【季語】 五月 【季節】 初夏


母子像の 腕傷つく 薄暑かな
(ぼしぞうの かいなきずつく はくしょかな)
15742 【季語】 薄暑 【季節】 初夏


夏の夜 酒は飲みたし 酒はなし
(なつのよる さけはのみたし さけはなし)
15743 【季語】 夏 【季節】 三夏


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薫風2

2013年05月18日 | 俳句

薫風に 誘われ歩く 尼の街
(くんぷうに さそわれあるく あまのまち)
15734 【季語】 薫風 【季節】 三夏


薫風や さざ波立ちて あるを知る
(くんぷうや さざなみだちて あるをしる)
15735 【季語】 薫風 【季節】 三夏


夏帽子 週に六つで 物足りず
(なつぼうし しゅうにむっつで ものたりず)
15736 【季語】 夏 【季節】 三夏


気の抜けた ビールで酔える 年となり
(きのぬけた びーるでよえる としとなり)
15737 【季語】 ビール 【季節】 三夏


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薫風

2013年05月17日 | 俳句

縋るべき 蜘蛛の糸無き 文殊かな
(すがるべき くものいとなき もんじゅかな)
15728 【季語】 蜘蛛の糸 【季節】 三夏


絆より 羈絆を絶てぬ 酷暑かな
(きずなより きはんをたてぬ こくしょかな)
15729 【季語】 酷暑 【季節】 晩夏
羈絆(きはん=足手まといとなる身辺の物事


初松魚 言葉聞く度 義父偲ぶ
(はつがつお ことばきくたび ちちしのぶ)
15730 【季語】 初松魚 【季節】 初夏
初松魚=初鰹(はつがつお)


青鷺や ぽつんと一羽 孤高鳥
(あおさぎや ぽつんといちわ ここうどり)
15731 【季語】 青鷺 【季節】 三夏


薫風や 半袖にして 風強し
(くんぷうや はんそでにして かぜつよし)
15732 【季語】 薫風 【季節】 三夏


手水舎の 水生温き 夏の宵
(てみずやの みずなまぬるき なつのよい)
15733 【季語】 夏 【季節】 三夏


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プール

2013年05月16日 | 俳句

おらが世や プールの水も ひとしきり
(おらがよや ぷーるのみずも ひとしきり)
15723 【季語】 プール 【季節】 晩夏


泳ぎより 歩くだけの プールかな
(およぎより あるくだけの ぷーるかな)
15724 【季語】 プール 【季節】 晩夏


屋久島へ 登山の約束 身に重く
(やくしまへ とざんのやくそく みにおもく)
15725 【季語】 登山 【季節】 晩夏


不二登山 散歩に一歩 心引く
(ふじとざん さんぽにいっぽ こころひく)
15726 【季語】 登山 【季節】 晩夏


半袖が 目立つ街はや 夏盛り
(はんそでが めだつまちはや なつざかり)
15727 【季語】 夏 【季節】 三夏


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若葉

2013年05月15日 | 俳句

古寺探訪の会に参加させて頂き、京都高台寺、圓徳院他に参詣した。
その時の、一枚のスナップの写真俳句です。
先に紹介した写真教室の課題の一枚にしょうかと思案中です。

照り返す 若葉の静寂 思惟の女
(てりかえす わかばのしじま しいのひと)
15722 【季語】 若葉 【季節】 初夏



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写俳 5月

2013年05月12日 | 俳句

今年1月から、写真教室に入っています。
写俳に挑戦しています。
五月の候補作の俳句部分です。
写俳としては、後日公開します。


新春の サッカー場に 恋乱舞
(しんしゅんの さっかーじょうに こいらんぶ)
15717 【季語】 新春 【季節】 新年
駒沢球技場(高校サッカーが開催)





二人して 見上げる彼方 暮の春
(ふたりして みあげるかなた くれのはる)
15718 【季語】 暮の春 【季節】 晩春






花見する 地蔵の帽子 赤く燃え
(はなみする じぞうのぼうし あかくもえ)
15719 【季語】 花見 【季節】 晩春





笑み浮かぶ 子を抱きし母 聖五月
(えみうかぶ こをだきしはは せいごがつ)
15720 【季語】 聖五月 【季節】 初夏






昼寝せし 仏様にも 光輪が
(ひるねせし ほとけさまにも こうりんが)
15721 【季語】 昼寝 【季節】 三夏



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蟻地獄

2013年05月11日 | 俳句

かたつむり 通りし跡の 尼崎
(かたつむり とおりしあとの あまがさき)
15707 【季語】 蝸牛 【季節】 三夏
ギラギラ、ネバネバ


散歩して 万歩を越えて 心太
(さんぽして まんほをこえて ところてん)
15708 【季語】 心太 【季節】 三夏


昼の酒 酔いを楽しむ 昼寝人
(ひるのさけ よいをたのしむ ひるねじん)
15709 【季語】 昼寝人 【季節】 三夏


気が付けば 揚羽が我を 付廻す
(きがつけば あげはがわれを つけまわす)
15710 【季語】 揚羽蝶 【季節】 三夏


短夜や 硯の陸も 乾きけり
(みじかよや すずりのりくも かわきけり)
15711 【季語】 短夜 【季節】 初夏


無職ゆえ 色濃き夏を 欲しけり
(むしょくゆえ いろこきなつを ほっしけり)
15712 【季語】 夏 【季節】 三夏


鯉幟 人には人の 事情あり
(こいのぼり ひとにはひとの じじょうあり)
15713 【季語】 鯉幟 【季節】 初夏


桐の花 紋章のごと 咲きにけり
(きりのはな もんしょうのごと さきにけり)
15714 【季語】 桐の花 【季節】 初夏


鈴蘭や 風に揺れども 音はせず
(すずらんや かぜにゆれども おとはせず)
15715 【季語】 鈴蘭 【季節】 初夏


不二ひとつ 鳴動無くも 蟻地獄
(ふじひとつ めいどうなくも ありじごく)
15716 【季語】 蟻地獄 【季節】 三夏
不二=富士山


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焼酎

2013年05月10日 | 俳句

焼酎や 呑んで酔わぬは 老い故か
(しょうちゅうや のんでよわぬは おいゆえか)
15695 【季語】 焼酎 【季節】 三夏


一入に 焼酎恋しく 今日も呑む
(ひとしおに しょうちゅうこいしく きょうものむ)
15696 【季語】 焼酎 【季節】 三夏


一口で 一家団欒 八女苺
(ひとくちで いっかだんらん やめいちご)
15697 【季語】 苺 【季節】 初夏


姉三人 思い馳せつつ 冷奴
(あねさんにん おもいはせつつ ひややっこ)
15698 【季語】 冷奴 【季節】 三夏


新緑や 瑞々しさに 恋い焦がれ
(しんりょくや みずみずしさに こいこがれ)
15699 【季語】 新緑 【季節】 初夏


天気予報 当てにもならぬ 五月かな
(てんきよほう あてにもならぬ さつきかな)
15700 【季語】 五月 【季節】 初夏


木々覆い 陽光反す 蔦若葉
(きぎおおい ようこうかえす つたわかば)
15701 【季語】 蔦若葉 【季節】 晩春


青鷺や いつも孤にして 独り立つ
(あおさぎや いつもこにして ひとりたつ)
15702 【季語】 青鷺 【季節】 三夏


垣内の 牡丹の家の 花見えず
(かきうちの ぼたんのいえの はなみえず)
15703 【季語】 牡丹 【季節】 初夏


緑成す 君が瞳に 明け易し
(みどりなす きみがひとみに あけやすし)
15704 【季語】 明け易し 【季節】 三夏


短夜や 君が写真に 目は冴えて
(みじかよや きみがしゃしんに めはさえて)
15705 【季語】 短夜 【季節】 初夏


夏の夢 笑窪消えしが 気にかかり
(なつのゆめ えくぼきえしが きにかかり)
15706 【季語】 夏 【季節】 三夏



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