『ぬくもりを 持ちし団栗 妹拾う』
(ぬくもりを もちしどんぐり いもひろう)
『秋の暮 声より早く 妹来る』
(あきのくれ こえよりはやく いもきたる)
『昼の月 かすかなりとも 上機嫌』
(ひるのつき かすかなりとも じょうきげん)
『立ち止まり 落葉の色を 見定める』
(たちどまり おちばのいろを みさだめる)
『秋の午後 ほろ温かき 陽の光』
(あきのごご ほろあたたかき ひのひかり)
『柿簾 もれし光も 渋きかな』
(かきすだれ もれしひかりも しぶきかな)
『吊るし柿 熟成最中 我もまた』
(つるしがき じゅくせいさなか われもまた)
『吊るし柿 味頃食べ頃 いつなのさ』
(つるしがき みごろたべごろ いつなのさ)
『さやけしや 孫にも一生 付き合いを』
(さやけしや まごにもいっしょう つきあいを)
『我が花野 どんな花をば 咲かせよう』
(わがはなの どんなはなをば さかせよう)