俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

10/10  女郎花

2006年10月10日 | 俳句
 
『移り香の 袖を染めしや 女郎花』
(うつりがの そでをそめしや おみなえし)

〔女郎花:おみなえし、よく付けた名前です。
人格があるように思えます。〕




『秋風は 二人を裂くる 風なるか』
(あきかぜは ふたりをさくる かぜなるか)

〔秋風を恨むわけではありませんが、冷たくすこし厳しいです。〕




『夢の中 月の光の 君照らす』
(ゆめのなか つきのひかりの きみてらす)

〔夢でも、月の明りを君に照らしましょう。
君の顔が見えるように。
 もう少ししたら、陽の光も。〕




『秋半ば 夢よ醒めるな 夜明くるな』
(あきなかば ゆめよさめるな よあくるな)

〔まだ、秋半ばです。君を見ていたいから、夢よ。夜よ。〕




『雨の月 いざ酔う我に ふさわしき』
(あめのつき いざようわれに ふさわしき)

〔十六夜の月が、雨で見えなくても、今日は、酒があります。〕




『古酒は 深みを増すに 団塊は』
(ふるざけは ふかみをますに だんかいは)

〔酒に限らず、年期を重ねたものには、深い味わいがある。
 人間社会ときたら、団塊、団塊、、って。まとめて用なしってか。〕




『長い夜は 夢を見ましょう 早寝して』
(ながいよは ゆめをみましょう はやねして)

〔秋の夜長は、早く寝て夢を見ましょう。何度もね。〕




『聞き酒は 舌に利かずに 足に効く』
(ききざけは したにきかずに あしにきく)

〔新酒のシーズンです。造り酒屋で利酒が楽しめます。
 明日香の「飛鳥川」いいですよ。〕




『野路菊を 県花と知るや 今国体』
(のじぎくを けんかとしるや こんこくたい)

〔今、兵庫国体の期間中です。〕


コメント
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