俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

鱗雲

2013年09月30日 | 俳句

高き空 青さ増す中 鱗雲
(たかきそら あおさますなか うろこぐも)
16169 【季語】 鱗雲 【季節】 三秋


左右 濃ゆさ異なる 秋の空
(ひだりみぎ こゆさことなる あきのそら)
16170 【季語】 秋 【季節】 三秋


悲喜半ば 織りて彩なす もみじかな
(ひきなかば おりてあやなす もみじかな)
16171 【季語】 もみじ 【季節】 晩秋



秋澄む

2013年09月25日 | 俳句

秋暁や ちあきの唄の 沁みる朝
(しゅうぎょうや ちあきのうたの しみるあさ)
16155 【季語】 秋暁 【季節】 三秋


紅とんぼ ちあきの唄に しんみりと
(あかとんぼ ちあきのうたに しんみりと)
16156 【季語】 紅とんぼ 【季節】 三秋


長き夜に 一人聞き入る ちあき演歌
(ながきよに ひとりききいる ちあきうた)
16157 【季語】 長き夜 【季節】 三秋


曼珠沙華 蘂の細さに 惑わされ
(まんじゅしゃげ しべのほそさに まどわされ)
16158 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


曼珠沙華 秋桜と共に 門の隅
(まんじゅしゃげ こすもすとともに もんのすみ)
16159 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


窓の外 東へ流れる 秋の雲
(まどのそと ひがしへながれる あきのくも)
16160 【季語】 秋 【季節】 三秋


窓の外 一人眺めし 秋の暮
(まどのそと ひとりながめし あきのくれ)
16161 【季語】 秋 【季節】 三秋


手を打てば 飛沫激しき 秋の鯉
(てをうてば しぶきはげしき あきのこい)
16162 【季語】 秋 【季節】 三秋


酒が欲し 月齢二十日の 今日の月
(さけがほし げつれいはつかの きょうのつき)
16163 【季語】 月 【季節】 三秋


露の身に 関節の動き 理解せし
(つゆのみに かんせつのうごき りかいせし)
16164 【季語】 露 【季節】 三秋


目薬に 混じりて落つる 泪露
(めぐすりに まじりておつる なみだつゆ)
16165 【季語】 露 【季節】 三秋


道なくば 停まれ天には 秋の月
(みちなくば とまれてんには あきのつき)
16166 【季語】 秋 【季節】 三秋


風吹かば 産毛に感ず 冷ややかさ
(かぜふかば うぶげにかんず ひややかさ)
16167 【季語】 冷ややか 【季節】 仲秋


秋澄むや 云うに言われぬ ことばかり
(あきすむや いうにいわれぬ ことばかり)
16168 【季語】 秋澄む 【季節】 三秋



秋晴れ

2013年09月24日 | 俳句

神無月 鼻毛眉毛は 伸び放題
(かんなづき はなげまゆげは のびほうだい)
16143 【季語】 神無月 【季節】 初冬
神が無い・・髪が無い


総入れ歯 口の中から 冬が来る
(そういれば くちのなかから ふゆがくる)
16144 【季語】 冬来る 【季節】 初冬


目が開かぬ 口が開かぬ朝 秋の朝
(めがひらかぬ くちがひらかぬあさ あきのあさ)
16145 【季語】 秋 【季節】 三秋


白内障 病にあらずや 秋の友
(はくないしょう やまいにあらずや あきのとも)
16146 【季語】 秋 【季節】 三秋


パソコンは フリーズばかり 我もまた
(ぱそこんは ふりーずばかり われもまた)
16147 【季語】 フリーズ(凍結) 【季節】 三冬


そぞろ寒 岸に佐藤に 今宰相
(そぞろさむ きしにさとうに いまさいそう)
16148 【季語】 そぞろ寒 【季節】 仲秋


宰相の 口約束の うそ寒さ
(さいそうの くちやくそくの うそさむさ)
16149 【季語】 うそ寒 【季節】 晩秋


秋の夜は 酒など欲しき 時多し
(あきのよは さけなどほしき ときおおし)
16150 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋涼し やっと我らが 生きる時
(しゅうりょうし やっとわれらが いきるとき)
16151 【季語】 秋涼し 【季節】 初秋


コスモスに 風はつきもの 揺れ姿
(こすもすに かぜはつきもの ゆれすがた)
16152 【季語】 コスモス 【季節】 仲秋


秋の日や 寒暖の差は 風にあり
(あきのひや かんだんのさは かぜにあり)
16153 【季語】 秋 【季節】 三秋


秋晴れは 空の高さと その青さ
(あきばれは そらのたかさと そのあおさ)
16154 【季語】 秋晴れ 【季節】 三秋




秋の空

2013年09月17日 | 俳句

雲一つ 無き秋空の 疎ましく
(くもひとつ なきあきぞらの うとましく)
16140 【季語】 秋空 【季節】 三秋


曼珠沙華 一輪のみが 先走り
(まんじゅしゃげ いちわのみが さきばしり)
16141 【季語】 曼珠沙華 【季節】 仲秋


朝顔や 根性見せて 咲き残り
(あさがおや こんじょうみせて さきのこり)
16142 【季語】 朝顔 【季節】 初秋



秋の雨

2013年09月04日 | 俳句

今日も雨 秋の雨とは 思えねど
(きょうもあめ あきのあめとは おもえねど)
16138 【季語】 秋の雨 【季節】 三秋


雨音の 重きに疲れし 秋一日
(あまおとの おもきにつかれし あきひとひ)
16139 【季語】 秋 【季節】 三秋