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Opened Zipper

100kmサイクリング決行

2008-12-22 00:00:01 | 折りたたみ自転車(MFWS-206F)
計画していた通り、11/21(金)に100kmサイクリングを決行しました。
ルートは大分市内の自宅から犬飼→臼杵→佐賀関と周って戻ってくる100kmコース。
準備していた荷物を背負い、急遽買い足したパッド付インナーパンツを下に履いて、予定より30遅れで9時半に出発。
インナーパンツのパッドの効果は予想以上で、普段なら尻で感じる「サドルの形」が柔らかくなってる印象。
コレ良いなぁ、買って良かった。

大分市内から国道10号線を南下して戸次方面へ進みましたが、交通量が多く排気ガスに嫌気が差して、白滝橋のところで気の迷いが生じます。
対岸側の交通量の少ない裏道を行くか?
排気ガスに辟易していたので、あまり深く考えずに橋を渡って対岸側の裏道へ。

序盤は多少アップダウンがある程度で問題なかったのですが、徐々に道幅が狭くなり更にアップダウンがキツくなりウネウネ道になっていきます。
うーん、選択ミス?
竹中駅や犬飼駅前を通過しますが、記録のための写真を撮るような気持ちの余裕はありません。
57号線のところまで出たら休憩するぞーということだけ考えてペダルを踏み続けます。

約20km走って10時40分頃にようやく犬飼IC入口に到着し、駐車場の隅で休憩します。
すでにヒートテックアンダーウェアは汗だくで、どう考えてもこのままでは汗が冷えていくだけなので、全部脱いでタオルで拭いて着替えました。
アンダー用の長袖Tシャツの替えを3枚持参していて、余分に持ってきたつもりでしたが全然足りなさそう。
栄養補給にとBALANCE POWERを1袋(2本)食べてみましたが、予想外に美味しかったです。
知らないメーカーなのと妙に安い(6袋12本入りで178円)ので胡散臭いかなと思ってたんですが、嬉しい誤算でした。
ドリンクもがぶ飲みして、なんとか気力を回復させます。

再出発しようとして方向が分からなくなります。
あれ?
犬飼まで走ってきたので、次は臼杵に向かうのですが、57号線を南下する…訳無いよな。
あっちへ行くと三重町だし…とルートをプリントアウトしていた超広域な地図を確認。
カーナビに頼り切ってるせいで普段から地図を確認する習慣が無くなってしまっているせいか、迷います。
10号線をそのまま進んで、途中から臼杵方面へ行く道が左に現れるんじゃなかったっけ?
おっとしまった、橋を渡ってまた対岸側の10号線に戻らないと。
何で裏道を選んだんだろう、結局遠回りだったんじゃ…などと後悔しながら橋を渡り、10号線に戻って進みます。
地図を見ながら悩んでいたせいで時間がかかり、結局再出発したのは11時。

本当にこの道で合ってんのかなー、でも臼杵や佐賀関に行く目的がある訳ではなく、100km走ることが目的なので、最悪の(道に迷った)場合は50kmまで走ったところでUターンして戻ってくれば良いや。
野津町の街中まで行く手前で、道路案内板により臼杵方面へ行く道が確認されたので安心し、左折して国道502号線を進みます。
車でもほとんど走ったことのないルートなので全くピンと来ないんですが、淡々と走り続けます。
遠出してよく知らないルートを走るんだったら、確かに自転車でもナビが欲しいよなぁと実感。

前回の休憩後、10kmほど走ったところでヘバって再度休憩。
犬飼~臼杵間のどこかですが、どこなのか地名さえ全く分からないまま一応写真は撮っておきます。
さっき着替えたアンダーTシャツはもうとっくに汗だくですが、着替えが少ないのでそのまま再出発。

淡々と走り続けていると臼杵石仏の案内看板などが出てきて、臼杵の市街地に到着。
ファミリーレストランやファーストフード店が現れたので、昼食にするか迷いましたが、この時点での走行距離は40km超程度。
まだ12時過ぎであまり空腹感が無いのと、せめて半分の50kmは過ぎないと昼食は摂りたくないなと思い、臼杵市街地はスルーして佐賀関方面へ左折して国道217号線を北上します。
しかし目前は山。
この後に続く山にちょっと気が遠くなったので、一旦停まって一息入れてから出発。

この辺りから尻の痛みを感じてきます。
正確には尻そのものではなく、何と言うか骨盤が上半身の重みを受けてサドルに押し付けられていることの痛みというか。
骨盤を開こうとする重力が蓄積していることによる痛み?
なのでサドルと尻との相性うんぬんではなく、長時間サドルにまたがっていることで生じる回避不能な痛みのように思えます。
ときどき立ち漕ぎして紛らわせつつ走り続けます。

佐賀関まで行く途中でドライブインなり何か食べるところはあるだろうとたかをくくってましたが、大きく当てが外れて何もなし。
ひたすら山を登り、ちょっと下り、山を登り、ちょっと下り…
登りの苦しみの後でご褒美の下りがあるのですが、ご褒美が少な過ぎるような気がします。
まぁ登りは時間がかかるので、スピードの出る下りがあっという間に終わるのは当然なんですが、それにしてもカタルシスが足りないような。
自転車に比べたらスノーボードはやっぱり楽しいよなぁ、登りはリフト任せで下りだけ楽しむんだから。(ゲレンデのリフトが混雑して待つのが嫌で自力で登って滑ってたこともあったけど)
そんなことを考えながらひたすらペダルを踏み続けます。

13時半になり走行距離が50kmを超えたので、ちょっと栄養補給しておこうと思って何も無い坂の頂上で休憩を入れます。
ここで2回目のアンダーシャツ交換と、BALANCE POWERを1袋摂取。
汗だくになってびっしょりのシャツはビニール袋に詰め込みます。
重いのに2Lのペットボトルを持参したのですが、正解だったかも知れません。
ドリングが無くなる都度、自動販売機を探して停まって購入するのはペースが乱れて面倒に感じたはずなので。
そのペットボトルが徐々に空になっていき、背負ったバッグが軽くなるかと思いきや、汗をぐっしょり吸ったシャツが重くなっているので、結局それほど軽量化されてないかも。
この時点では陽が差して暖かく、のんびり休憩できました。

またひたすら走り続け、ようやく山を抜けて海沿いの道に出ます。
これで気持ちも明るくなれば良かったのですが、徐々に曇ってきて気温が下がってきます。
同時に風も強くなってきて、これから佐賀関に向かい海からの強い風が吹くかと思うとまた気が遠くなります。
それでもここまで来たら前へ進むしかないので、ただひたすら漕ぎ続けていきます。

60km手前でへばってきたので、14時過ぎにベンチを見つけ休憩。
もう佐賀関市街まで出ないことには食事にはありつけなさそう。
BALANCE POWERを2袋とウィダーインゼリー(ENERGY)とドリンクを補給します。
ここで再度アンダーTシャツを着替えます。

風が強くなり曇ってきた空の下、再出発しますが、ここからが地獄のようでした。
海沿いのウネウネルートに激しいアップダウン、そして強い向かい風。
佐賀関に近づくに連れて徐々に風が強くなっていきます。
上り坂で強風の向かい風を受けて踏んでも踏んでも進まず、もう泣きそう。

途中で海鮮が売りのレストランが現れますが、なぜか心が動かされず、素通りします。
当初の目的地の1つだった「道の駅佐賀関」に辿り着き、「何か暖かいものを食べたい」という気持ちが高まってしまっています。
それにしても強風だなぁ、やっぱり逆ルートにすべきだったのか? 選択ミスか…

漕いでも漕いでも踏んでも踏んでもなかなか進まない強い向かい風の中、這うように進み続けます。
ようやく日鉱が見えてきて佐賀関の市街地へ入ってきました。
目の前に海が開けてきて、そこで更に風が強くなります…暴風じゃないかコレ?
当初予定では白ヶ浜や黒ヶ浜、関崎灯台を回ろうなんて考えていましたが、強風で心が折れたので半島巡りは断念してスルーします。

ようやく道の駅佐賀関の案内看板が現れて3km先…その3kmがまた長いこと長いこと。

ジリジリと進んでようやく15時に道の駅佐賀関に到着。
走行距離は70kmで、まだ残りは長いんですが、とりあえず食事だと。
道の駅佐賀関は想像していたよりもはるかに小さく、これで道の駅?という感じ。
建物の外にはたこ焼き屋や自動販売機、トイレがあり、建物の中は小さな土産物売り場と食堂のみ。
しかし風が当たらない室内は天国のようです。

気持ち的にはラーメンやうどん、肉が食べたかったんですが、メニューは海鮮中心。
妥協して、てんぷら定食を注文し、待っている間に汗を拭いて、最後のアンダーシャツに着替えます。
残り30kmをこのまま走るつもりですが、もしもう1度着替えが必要になったら、どこかのコンビニで買えば良いやと。

ここで嫁さんに「今道の駅佐賀関、残り30km、結構ボロボロ」という旨のメールをしたら、「やれやれ」な顔絵文字付きで「限界手前で連絡しなさい、迎えに行くから」と暖かい言葉を返信してくれました。
限界に達したら助けは呼べるんだから、行けるところまで行くかー、でもここまで来たら100km走破したいよなぁ。

疲労で硬くなった脚をほぐしつつ、てんぷら定食をゆっくり食べて汁を飲み温まります。
「強風の中、明らかにボロボロになりながら自転車で来た人」との見た目で店の方が気を使ってくれたのでしょうか、ご飯が山盛りになっていて嬉しかったです。
店内のTVの天気予報では「強風警報が…」なんて言ってます、そうだよなぁ、暴風じゃないかってくらい外で吹き荒れてるよ。
満腹になって心身共に温まり、もう二度と建物の外には出たくないのですが、あまり暗くならないうちに帰りたいので勇気を振り絞って店を出ます。

2Lのペットボトルの残りを500mlのペットボトルに移し、空になった2Lペットボトルは自動販売機横のペットボトルゴミ箱に投入。
トイレも済ませ、気合を入れなおして16時に再出発します。
残りはまだ30kmですが、佐賀関から大分の道は昔(若い頃)に車でよく走っていたので、なんとなく距離感もあって精神的に楽な感じ。

佐賀関近辺はまだ強風が吹き荒れていますが、大分方面に進んでいくと徐々に海沿いから離れて内陸寄りのルートになり、風も弱まってきます。
国道197号線をひたすら西に走り続けます。
大在まで来るとかなり「帰ってきた感」があり、気持ちに余裕が出ますが、肉体的にはかなり疲労困憊。
途中途中で休憩を入れつつ走ります。
暗くなってきたので、メッセンジャーバッグに付けていたセーフティライトをランダム点滅モードにしておきます。

大野川を渡ってからは市街地を走りますが、車道は狭く危険過ぎるので、走りにくいけど歩行者・自転車道をちょこちょこ走って行きます。
高城を抜け、明野の下を抜け、17時過ぎにやっと舞鶴橋に到着。
この時点で90km弱、残りは10km弱のはず。(あれ? 100kmに足りない…そーか、佐賀関の半島をショートカットしたから?)

舞鶴橋を通過してから川沿いのサイクリングロードに入ります。
もうこの時点で日が暮れてしまっているので、しばらく前に購入していた3LEDライトを点滅させて走ります。
実際に使ったのは今回が初めてですが、被視認性は高そうなので安心。

川沿いルートをボロボロの身体で走り続けましたが、この日は平日で帰りの通学・通勤ラッシュの時間帯だったせいか、自転車がそこそこ多かったです。
そしてスポーツバイクだけでなく、シティサイクルの高校生にも抜かれていくのが悲しかったです…追いすがろうにも体力は残っていません。
サイクルメーターのバックライトが点灯せず、読み取れなかったんですが、おそらく15km/hくらいしか出てなかったはず。
心が折れそうになりつつ走り続けますが、府内大橋を過ぎたあたりで他の自転車が全く居なくなりました。
真っ暗で寒い中、とぼとぼと走り続けますが、いろんな意味で限界になり一度停まって少し休みます。
残りはたぶん5km程度、あと一息、でも100kmに達しない可能性大…どうしよう? もうちょい迂回して帰る?
「約100km走った」で良しとするってこともできるけど…まぁ良いや、後で考えよう。

川沿いルートを走り続けて、ようやく自宅手前まで戻ってきます。
街灯の下でサイクルメーターを確認すると、走行距離は99.15km…850m足りない。
終日走って結局100km未満で終了では達成感が無いと思い直し、もうちょっとだけ走ることにします。

という訳で疲労困憊なのに一応100km走破を達成するため、自宅マンション前をスルーして少し先まで走ってから、街灯の下でサイクルメーターを確認。
99.96km…って行き過ぎたな、まぁ良いや。
そこから引き返して18時過ぎにようやく家に帰り着きました。
走行距離100.62km、実走行時間は5時間51分、平均17.2km/h。
9時半スタートで18時過ぎゴールだったので、9時間弱かかってます…休憩時間がトータルで3時間半くらいだったのね。

帰り着いて、まず最初に風呂に入らせてもらい、生き返りました。
夕食時はビール(実は発泡酒)を飲んで幸せに。
疲れたけど、とにかくやり終えて良かった良かった。

それにしても達成感と比べて、肉体の疲労が大き過ぎるような気がします。
強風が問題だったかなぁ? いや、寒さで汗が冷えることも問題だった気がする。
もう二度と寒い時期に遠出はしないと心に誓いました。
でも夏場だったら、またチャレンジしても良いかな? 来夏になったらまた考えてみます。