HELLHOUND-FILES 3

さすらいのブログ「HELLHOUND-FILES」もシーズン4、新アプリで別モノになると思いきや・・・

KOKOPELLI

2021-03-28 21:46:10 | バックカントリー



ナイフのように使えるオノというコンセプトで作っていましたミニアックス“ココペリ”が完成しました。
だいたい7インチブレードクラスのナイフと同じくらいの打撃力を短い長さのオノで狙ったモノです。
このサイズのオノも既存品で有りますが、全体的に重さを分けている・・・柄に重さがあるというのが大きな違いかと思います。






〈ヘッド〉
●5.5mm厚、80mm長(刃長)、SKD-11/酸化処理
ロールエッヂに小刃付けというのが私のスタイルですが、コレは自然刃のコンベックスグラインドになっています。
ロールエッヂは刃の強度を狙っていますが、コンベックスの自然刃にする事で、食い込み易さを重視したものになっています。
背中側にはハンマー要素を取り入れました。
オノらしくないのが(ファル)スエッヂ。
ファルスエッヂにして刃の先で多少ですが、刺せるようにしました。






〈ハンドル〉
●170mm長、ブラックリネンマイカルタ
ナイフ的な特徴なのがフルタング構造。
ハンドル側にも重量を持たせる事で、軽作業時のバランスを保てるようにしてみました。














〈シース〉
●カイデックス/テックロック
●スリング、モジュラーシステム
まず、私の基本スタイルであるクロスドロータイプのシースをオノに合わせてもらいました。
ただし、小型オノの割りに重さがあるので、スリングアダプターを追加。
たすき掛けで負担を軽減する事が出来ます。
テックロックも台座に取り付けられており、マルチホールで角度調整も可能。
応用で、ナイロンケースとのコンビにもなります。
フォルダーや小型ナイフとのコンビで死角の無いシステムになるのを狙いました。
さらに、左右両利き用に変更可能です。


〈あとがき〉
4月のウェブショウに合わせて制作していましたが、途中からオーダーが入ってしまい、仕上げを変更。
●ミクロデント処理→酸化処理
●小刃付け→自然刃
という具合。
予定していたミクロデント処理も未練があるので、またの機会に作るつもりでいます。
秋のナイフショウくらいには・・・
実はココペリ、自分用に企画して夏のウン〇沢で使ってやろうかと考えていたので未練がひとしお・・・





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ある被災者の1日 FINAL

2021-03-21 21:51:30 | 日常
火災のあおりを受けて、マンションから出されたJD。
新しい部屋に入れるまで1ヶ月、その間は仕事をしながら焼けたマンションの片付けをしています。
その1ヶ月間の後半の話しです。
電気、水道が使える工場の休憩室は週末のみ泊まり、平日は焼けたマンションの片付けた1室(水道のみ)に泊まる状況だったそうです。
そんな中で考えていたのが



ベイルアウトパックに装備されていなかった“社会的重要セット”のパッケージング。
ベイルアウトパックはサバイバル的には成功でしたが、その後復旧してからのフォローが出来ていなかったというのが問題でした。
同時に持ち出せて、遊びに行く時は分離して部屋に置いておくというのを考えてみました。
小さいパックが印鑑とか通帳とか入っている社会的重要セット。
次の機会があれば、このセットで緊急脱出するそうです。









週末の夜ごはん。
今回は“残りモノ炒め”ですが、その前に恒例の薪割りです。
あ!好評発売中のウォレットトマホークだ!!
避難生活の悲壮感が乏しいので、使ってみたそうです。
割り切れない時はクサビをあてがい、クサビをバトニング。







残りモノ炒め。
油が無いので焦がしてしまい、味付けは塩コショウ。
シンプルですが、十分足しになる。

こちらは焼けたマンションの1室(水道のみ使用可)。
片付けが進んだので、テントを設置しました。
冬の真っ只中ですが、狭い空間でテントの中だとかなり暖かい。

明かりとして用意していたランタン、ハンドライト。
電池が心配のタネですが、暗さに慣れたのもあり

移動する時以外は必要無くなりましたとさ。
その後は、こんな感じで2週間が過ぎていったそうです。
それでも今後、ソーラー充電器を追加しようとの事です。
スマホ等の充電に他人だのみとなってしまったのが問題です。








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続・ある被災者の1日

2021-03-14 21:28:16 | 日常
前回は被災直後から1週間以内の出来事でした。
今回は更に1週間経った頃の話しです。
用意していたベイルアウトパックは十分機能しました。
ほぼ満足出来るモノでしたが、まだ改良する余地あり。
●社会的に重要な書類、カード、印鑑が持ち出せなかった
との事。
また、1ヶ月間の無補給というわけにはいかなかったという事なので、非常事態の合間に部分的な実験をしたそうです。


食糧は普通に買えますが出来るだけ手持ちを利用しつつ・・・
というわけで、ベーコンを更にスモークしてみたり。


水道は使えますが、備蓄の水も使います。
備蓄あるあるの賞味期限切れ。






毎日 自炊しているわけではありません。
仕事をしながら夜片付けをするので、平日は市からの補助(インスタントラーメンやレトルトカレー)が主です。
週末くらいは・・・的な。
肉は買っちゃいました。
というわけで今回はトン汁。




薪割りはフォルダーで十分ですが、これ以上ハードな状況ならWallet.Tomahawkの出番だそうで。
あ!私の作ったヤツだ!!好評発売中。


中、長期になると電池だけでは辛いです。
ロウソクは長期を見越した備蓄品。




枕もありません。
ショルダーバッグに衣類を入れてストレスを減らします。
長期になるとストレスへの対処が問題になってくると思います。


なんともならないのが風呂、シャワー。
1週間に1回は入りたい。
というわけで、ストーブで20Lの水を沸かしてみました。
銭湯に行けばいいのですが、これも実験です。
2時間でかなり熱くなりました。
水を加えながら手オケで被れば気分はまずまず。
ガスが無いのでシャワー、風呂は真面目に考えてみたそうです。


短期間なら我慢で済ませる事め出来ますが、中、長期になると工夫が必要になってくる場合があります。
JDは、まれな体験を実験として使い、更にレベルアップしたベイルアウトパックに生かしたいと言っていました。
・・・で、この日の朝に写真を撮っていたら何故か部屋の中に鳥がいたという・・・








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ある被災者の1日

2021-03-07 21:55:13 | 日常
いまから2~3ヶ月前でしょうか、知り合いの人物JohnDoe(以後JD)が被災しました。
原因は火事。
もらい火でマンションを出されました。
JDはサバイバルマニアで、普段からベイルアウトパックを用意していました。
BAILOUT・・・緊急脱出、私の解釈では30秒以内に離脱
その時も、やはり気付いてから30秒以内で離脱したそうです。
仮の寝場所も確保してあったので、現場検証後には最低限の安心はありました。
その後は徐々に生活水準を上げていき、仕事をしながらマンションを片付けつつ避難生活を1ヶ月ほど続ける事になります。
この写真はネタにしろとJDから送られてきたものです。




確保していた建物はガレージで、電気と水道は通っています。
後はベッド。
ベイルアウトパックはブッシュクラフト装備が基本です。
窓際のコッヘルセット、2Lウォータータンク、ネイチャーストーブは万が一のために追加したモノで、被災の2日前に入手したそうです。
曰く「万が一って、確率は高いのね」




ヒマつぶしにコーヒー&雑誌と灯油が燃料のマナスルバーナー。
火力が小さいものの、燃料も手に入りやすいのが魅力です。


ナイフ送ってやろか?とメールしたらコレあるからいらない・・・だそうです。
リックヒンダラーのセミカスタムフォルダーXM-18。




洗濯はコレ。
使い勝手が悪いのですが、工夫次第でまあまあ使えるようになるとか。
ただ今回の場合、コインランドリー使ったら?とか考えてしまいます。
ちなみに車は使えます。




風呂はないので、週2回通うスポーツジムでシャワー使って帰ってくるという・・・


薪はコンターマシンで切って


ヒンダラーは食べ物しか切らないから痛まない。


豚肉焼いて晩メシ。
こんな日が1ヶ月続いたそうですが、ストレスは大して感じなかったとか。
10年前の震災と違いライフライン確保以上の生活をしていますが、気の持ち方というのが大きいのではないかと思います。








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