HELLHOUND-FILES 3

さすらいのブログ「HELLHOUND-FILES」もシーズン4、新アプリで別モノになると思いきや・・・

Combat.Utility(仮)として

2017-12-31 20:51:50 | 製作


明けましておめでとうございます。
あっけなく1年が過ぎてしまいました・・・あと数時間ありますが・・・
このモデルは数本、過去にショウモデル“コンシールドキャリー”として作っていますが、いろいろ考えまして
●Concealed.Carry・・・ファイティング的な意味合いが強い
●E.D.C・・・道具的な意味合いが強い
と作り分けていけば、メリハリがついて面白くなるかと思いました。
このモデルはC.Cとして作り始めてはいますが、タクティカルサバイバルナイフとしての変更も考えつつ、レギュラー化を目論んでいます。


〈ブレード〉
C.Cとして作り始めているので、過去のモデルに近いスタイルではあります。
4.5インチモデル=C.Q.Dを4インチにスケールダウン。
C.Q.Dはコンシールド性を考慮したモノではありますが、使用感を重視しているので、やや大きめではあります。
4インチ化により携行性重視モデルに。




〈ハンドル〉
123mm長(C.Q.D)から115mm長に。
ここも携行性重視のコンパクト化。
このモデルでは、ブレードのギザギザとハンドルのギザギザで大きさを変えています。
●ブレードのギザギザ・・・前後のスベリ止め
●ハンドルのギザギザ・・・横のスベリ止め
という用途の違いを試しています。
ハンドルを短くした分、指を添えるという意味合いを意識したものです。


〈で・・・〉
ショウモデルとして過去に作ったC.Cの2017(2018?)年モデル的なモノではありますが、サバイバル使用とレギュラー化を念頭にデザインしています。
4月に出来るだろうか・・・
な感じですが、今年もよろしくお願いします。

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尻を使って

2017-12-24 21:17:12 | 日常
12月のイベントL.E.M.S.Sも終わり、気を抜きたいところではありますが、オーダー中のナイフを製作しております。
製作時間も少なく、なかなか進みませんが、しばらくお待ち下さいという事で夜中まで作業しております。
ところで、この工房には私の他に数人の作業者がおりまして、某社の社員 A氏もその1人。
その人は有名コーヒー店で修行した経験があり、私の権限でコーヒー庁長官に任命してやりました。
この日、夜の9時30分を回った頃でしょうか。
ふと
「長官、コーヒーを入れてくれたまえ」
ちょっと休憩です。
「コーヒーミルを持って来ませんでした!」
「何~」
ピンチではありますが、ここは工房なのでウエス(新鮮なヤツ)があります。



コーヒー豆をウエス(新鮮なヤツ)に包み・・・


偶然にも別の用で持って来た自家用ナイフの尻を使って豆を砕きます。
今日は豆クラッシャーだ!とか思いつつ、粉々にしてやります。
結構な回数を叩きました。

5分間程叩いたでしょうか?
結構いい感じかと。

ここから長官の出番であります。

蒸らしたりとか・・・

湯加減とか、入れ方とかコツがあるようで・・・
思ったより手間がかかりますね。

ナイフがあればコーヒーも飲めるのだ・・・な感じで。
私のナイフの尻が出ているのは、こんな感じで使うように想定してのモノです。
今回は偶然ではありますが、役に立ったという事で。
因みに、コーヒーが少ないのは飲んでる途中で気付いた為。
危うく空にするところであった・・・という事で。
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Seach.And.Destroy

2017-12-17 21:08:32 | タクティカル



L.E.M.S.Sでは、テーマに沿ったナイフを作り、プレゼンテーションをする事になっています。
架空の人物、用途を設定してオーダーの条件とし、ナイフを作るというもの。
今回は、各自メーカーで人物から設定します。
●タクティカルナイフの体現
がテーマでした。
〈人物像と条件〉
●陸上自衛官、スカウトスナイパー
●仕事の技術向上の為、休暇にハンティング!
●ハンティング・・・獲物の発見、トラッキング、ストーキングによる素手での捕獲
●獲物・・・50Kgのシカ相当の哺乳類
●バックエッヂは不要
という設定をしました。



〈ブレード〉
●5.5mm厚、155mm長、SKD-11/ミクロデント処理
●ホローグラインド
ブレード長は過去の実際のオーダーを基に決めました。
銃や罠を使わないハンティングなので、個人の技術が絶対条件。
獲物の習性を知る事で(水場に行くとか)痕跡の発見、トラッキング、近づいてストーキングに移行し、捕獲という手順でハンティングを行います。
捕獲してトドメをさしますが、この時に獲物が暴れると自分を切る場合があるのでバックエッジは不要(実際のオーダーでもありました)。
●バックエッジ無しで刺せる形状
を考えてみました。





〈ハンドル〉
●115mm長/G-10ハンドル、O.D
通常は握りやすさを考えると思いますが
●指を引っ掛ける形状
をしています。
“握る”を意識すると筋肉が硬直→動きが硬くなり、ストーキングに支障をきたすと考えました。
引っ掛ける=軽く添える事で体を柔らかく使えるのではないか?と。
トドメをさす時にも前後の出っ張りで指を止め、引っ掛けて、突き刺しの補助とします。





〈シース〉
●カイデックス/テックロック仕様
●腰の後ろに水平に装着
捕獲時には、当然ながら体の前側をつかうので、密着した体勢でもナイフが抜けるように腰の後ろに装着する事にしました。
会場での質問がありましたが
●ソングホールの意味について
ヒモを通すか通さないかは個人の好みですが、ヒモを通し、ベルトに引っ掛ける事で落脱防止になります。
よくビーズ等を飾りに付けたりしますが、ソレが機能として使える事になります。


〈あとがき〉
いろいろな意味で実験機としてS.A.Dを作ってみました。
ある程度の汎用性も考慮しましたので、旧来のタクティカルナイフのイメージも持たせてあります。
コレから発展する“何か”がキモになるのではないか?がキモです。



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L.E.M.S.S-BLADE Conference-1st-

2017-12-10 20:32:09 | ナイフショウ

先週、参加してきましたレムズ ブレードカンファレンス 。
予行の3回を経て、本チャンの1回目となります。
基本、会員制となり、人来るかな?と思っていたわけですが、予想外に人だらけ。
人多くねぇ?・・・メーカーややビビり気味。
次回からは、開場前に少しドアを開けて隙間から
●メーカーが上下に並んでチラ見する儀式
が必要かと。
ショウとして盛り上がっていましたので、1回目は成功だったのではないでしょうか。
各テーブルを見てみます。


〈NEMOTO-KNIVES〉
主催の根本氏(尻)と池田氏(手)
私のお気に入りと共に


〈Rock Edge Works〉
キョウボウなヤツらが並んでいる・・・
私のお気に入りは小さなカランビット


〈Yuuki Knives(仮)〉
地味に見えるが実は・・・
お気に入りはユウティリティ

〈自分のとこ〉
数ありません・・・
とこんな感じでした。

「コンペディション」
課題を設定して競作、プレゼンテーション。
今年のテーマは
●個人的にタクティカルナイフと思われるモノ
つまり、自由であります。

NEMOTO KNIVES

Rock Edge Works
今回の優勝作品
形で威圧、ギザギザの痛みで相手をコントロール・・・
作品のプレゼン中に私と根本氏は顔見合せ“エグっ”と呟く

Yuuki Knives(仮)

私のヤツ

「カンファレンス」

●タクティカルナイフの定義・Ⅱ
前3回では、ナイフ本体を例に取り、機能的な話とかをしていました。
今回では、社会的な時代の流れを見て、歴史的背景を絡めつつ、ナイフ製作を考えてみます。
出て来た単語・・・バウハウス、印象派(絵画の)の起源とか。
今回の着地点
●タクティカルナイフ=ミリタリーナイフではない
●合理的機能主義なナイフ(直線で構成されたような)を原理主義とする
●原理主義にデザインを融合し、さらなる機能的ブレイクスルーを目指したモノ
●機能を0から考え直すデザイナー要素が必要

こんなところだったかと思います。
なわけで、主催のNEMOTO KNIVES様、お客の皆様、他のメーカー様、お疲れ様でした。




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