HELLHOUND-FILES 3

さすらいのブログ「HELLHOUND-FILES」もシーズン4、新アプリで別モノになると思いきや・・・

HIKER-KPHART style

2023-02-26 22:10:49 | ブッシュクラフト



KAGI NAWAの加工は一応終わって、ー焼き入れに出すところまで進みました。
次の出番は完成後になります。
という事で、次のオーダー品を手掛ける前に、自主製作品の作業を進めておきます。
ほぼ完成ですが、最終的な仕上がりにはなっていません。
ちょっとネタ切れでもあり、先走り気味ではありますが、ほぼ完成しているという事で・・・




〈ブレード〉
●4.5mm厚、115mm長、SKD-11/ストーンウォッシュ仕上げ
アメリカントラッドな“ケファート”と呼ばれるスタイルを私の定番モデルであるハイカーに落とし込んでみた実験的ナイフ。
本来は2~3mmくらいの鋼厚のユーティリティー(ハードな仕事はオノ)ですが、この個体はサバイバルナイフとして、ハードにも使えるような設定になっています。








〈ハンドル〉
●115mm長、レモンウッドマイカルタ
●赤G-10スペーサー
トラッド感の漂う仕上がりを狙ったものです。
天然木では縮みやすいモノがあるので、ウッドマイカルタを使ってみました。
あっさりした仕上がりになるのかと思いましたが、意外にも味わいを感じています。
トラッド感ついでに赤スペーサーを入れてあります。






〈シース〉
●水平装着型レザーシース
●左右両利き対応
ハイカーバリエーションに対応している中型シース。
ベルト通しにヒモを結べば肩なら吊るす事も出来ます。
状況に応じて工夫出来るシースとして考えました。


〈あとがき〉
ホレス・ソワーズ・ケファート(1832~1931)
アメリカの紀行作家であり司書。
アウトドアの経験を生かした著者の他、国立公園の設立、アパラチアントレイルのルート計画にも尽力した。
・・・wikipediaその他より
その氏がデザインしたとされるのがケファートナイフと呼ばれていますが、今回のモノは忠実な再現をしているわけではありません。
一見モッサリなデザインだったのでスルーしていましたが、ネスマックからの流れで作る事になりました。
調べたり、(ほぼ)完成してみれば結構好みだったりと、また作る気になるナイフです。













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捕り物ツール 加工編

2023-02-19 21:47:26 | 製作

鉄板状態からロータリー研磨までは一律で作業を進めていました。
今回は、まずグラインドの感じを見るために見本を兼ねたショウモデルから作業を進めました。
小さなタイプ2個
大きいタイプ1個



小さなプレーンなタイプはスパイクとして加工しました。
外側の背にあたる部分は峰にしてスパイクの一部としています。

ツメの内側は形状的に動力グラインダーが使えないので、手ヤスリでの加工となります。
ツメは木などに食い込むくらいになっていますが、鋭くなり過ぎない程度で止めています。



大きい方はエッヂタイプ。
コチラも手ヤスリでの加工です。
エッヂタイプは糸が切れるくらいの鋭さになっています。

この個体はショウモデル前提なので、ギザギザ加工をしてあります。
モダンなイメージを出すための加工ですが、スベリ止めにもなります。

コレもショウモデルで、返しフックタイプ。





基本的なコンセプトは1個目のプレーンモデルと同じですが、コテコテデザインを試したスタイルです。



ちなみに、動力グラインダーで削ってみた結果、失敗しました。
カーブの内側は狭いので上手く動かせなかったのが原因です。



というわけで、加工部分の見本として作りつつ、ショウモデルを削ってみました。
この後は焼き入れ、表面処理をしてヒモを巻けば完成です。
表面処理はミクロデント/酸化のカモフラージュにする予定。
立派なケース、シースは付けないつもりですが、ベロクロカバーを付けます。
ヒモが巻いてあるプレーンモデルは手元に残して自分用見本にしようと考えています。
面白いツールなので、おいおい作ろうかと・・・








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捕り物ツール 鉄板編

2023-02-12 21:35:39 | 製作

昨年からオーダーメイドのラッシュが続いています。
今、着手しているのは鉤縄という捕り物ツール。
依頼主は古流武術マスターとの事で、その武術で使うモノです。
私の知らないツールなので、教えてもらいつつ、調べつつ考える事になりました。
とはいえ、考えているだけでは実感がありません。
サンプルを切り出しながら考えていく事にしました。
そうして切り出したブランクが6個。
場合によって追加します。

その内の2個が確定品。



残り4個は練習、サンプルとして先に完成させてから確定品を進めます。
サイズはこんな感じで
●返しあり
●長いヤツ
が私のアイデアを入れてみたモノです。



長いヤツは握れるタイプで、ギザギザを追加してあります。

完成するとこんな感じです。
フックで服を引っ掛けて相手の動きを止める→体術で制圧→ヒモを手等に巻き付けて拘束するためのツールと理解しています。

返しカギが私のアイデア。

服に引っ掛かり

ヒモを引っ張ると

返しフックに引っ掛かる・・・的な。



オーダーがきっかけとはいえ、ツール系を作るのは久しぶりです。
Wallet Tomahawkというツールを作っていますが、本来は10種類の内の1つという立ち位置でした。
武術系ツールも考えてはいましたが、実用として形にするとなると簡単にはいきません。
確認しながら作っていくので時間がかかりますが、満足なレベルで仕上がったらナイフショウに出品しようと思います。
ゆくゆくは定番化もありかと。














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Active HIKER-4・25

2023-02-05 21:56:10 | ブッシュクラフト



同コンセプトのテストモデルでは、意図的に壊すような事をしています。
ここまでしておけば、普通の使い方をするなら壊れる事はないであろうという・・・
SKD-11モデルでも同じくテストをしています。
なにせ自分で確かめたいので・・・






〈ブレード〉
●4.5mm厚、110mm長、SKD-11/ストーンウォッシュ仕上げ
ハイカーⅡスタンダードの亜種で
●スタンダード4.5インチ→4.25インチに変更
●スベリ止め追加
●スエッヂ風面取り追加
という変更箇所があります。
ブレードを少し短く、ポイントをシャープにする事で、取り回しの追求とデザイン性(その気にさせるデザイン)の向上を狙いました。








〈ハンドル〉
●115mm長、ブラックリネンマイカルタ
前にA.HIKER(4.5インチブレード)を作っています。
その時はフィンガーグルーヴを追加していますが、今回はスタンダードのそのままです。






〈シース〉
●水平装着型レザーシース
Mサイズのハイカー(4.5インチブレード)用シース。
4.25~4.75インチブレードまで対応出来るように考えてあります。
4.25ブレードで深めの印象になりますが、まぁいいところではないでしょか?


〈あとがき〉
元々、コンパクトサバイバルとして非常事態用バッグに入れておくタイプのナイフです。
さらに短くする事で、周りの人に気を使わせない/脅威を感じさせないナイフというのを狙いました。
少し短く感じますが、川原でしているはこなせるサイズです。
















コメント (2)
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