農山漁村交流プロジェクトのモデル校として、2泊3日の体験活動をしている伊達市長和小の小学5年生の子ども達と寿都の政泊港へ。
写真は、今日のメーンイベント、堤防からの飛び込みです。思い切りのいい子もいます。最初から危険回避する子(飛び込まない選択)もいます。なかなか飛び込めずに躊躇する子ども達もいます。それでいいのです。飛び込んだ子もいれば、飛び込まなかった子もいても・・・。 それは、自分で決めたことですからね。
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さて、でかける前には、海には漁業権というものがあること。畑と同じように磯だって持ち主がいること、ウニや魚を獲っていいという権利を持っている人がいること、でも私達にはその権利がないこと・・、だから、政泊漁港の顔役の漁師さんKさんに私たちは事前に、磯や漁港を利用させてもらうことをお願い、ご挨拶をしているんだよ、と伝えました。
でも、一方では海はみんなのものだという気持ちも漁師さんは持っているから、多少の釣りは大丈夫。でも、漁師さんが大切にして漁業しているものは、とったら密漁だよと伝えました。
磯では、生き物を捕まえて、タライに集めてから、海に詳しいBNBが講師として登場。 アメフラシ、ヒラムシなどの珍しい生き物を解説してもらいました。その合間には・・・、
「進化って言葉しっている? 進化ってさあ・・」と、
いかに子ども達の興味を刺激してやろうかと、時折、たかぎ節の忍術を施しておりました。
本日の御題は・・「アメフラシは貝の仲間である、その証拠に背中に貝の殻だったことをなごりの固い場所があるんだよ・・」というBNBの話と触って体験した後に・・・
「なんでさあ、昔は殻を持っていた貝だったのに、殻をやめちゃったんだろう? 貝殻がなければ、他の生き物に食べられやすくなるよね? なんで、そんな危険な姿に進化をしたんだろうなあ・・・?」と質問的投げかけ・・・・
しばし、間をおいて・・・
「たかぎぃはさあ、こう思うんだよ・・・ かくかくしかじか・・」
それは科学的に証明されてないわけですから・・、最後に・・
「これは、俺の推測だけでね・・・、正しいかわからない。でもね、理科をちゃんと勉強しておくとさあ、そうやって・・なんでだろうなといろいろと考えることが面白くなるんだなあ・・・。そうするとさ、考えることだけでも、けっこう人生楽しくなるよ?」
なんて、学校を意識しているのか、いないのかの人生解説している 私でした。
さて、写真の子のしばらくしての姿勢は・・・
そう、この姿勢・・・飛び込みました!! 連写してなかったので、肝心の空中映像は残念ながらありません。 飛び込んだ子の後ろの二人は、その後 約30分あまり躊躇した後、見事に飛び込みました。 みんなから拍手歓声!!
この瞬間・・・最初から、この高台からの飛び込込みをしなかった子にも 何か、きっと感じたものがあったと思います。 でも、その子達も一段低い場所からは飛び込んでいます。
人間には、「安全の領域」といわれる心理的に安心できる場や環境があります。それは、家庭であったり、いつもの仲間といる空間であったりです。これはこれで、人間の成長には、とても大切なものです。 でも、いつも同じ領域にいては、成長も限られてしまいます。 成長のためには、いつもと違う環境での初体験がとても大切なことなのです。
いつもと違う環境は、不安であり、心配であり、居心地が悪い、知らない・・・そんな場所や機会です。 でも、その知らない領域に出て、その場に身をおいたり、やったことがないことをやると、それは自信となります。自分を信じることができるようになります。自己成長できるわけですね。
自分が、安心、安全だと思う心の領域が広がると・・・生きてゆくのが、けっこう楽になるんだなあ・・・
と、午後に帰る皆さんとのお別れの挨拶では、また、忍術を伝授したのでした。
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追伸
食堂がリニューアルしました。 今晩、初利用しました。
微妙なスタイルであります。
海面に向かって「ジャンプぅ~…」のつもり…でも
子供達にお尻をちょこんと押されて
アチョ~~~な空中体勢で海ダイブ
子供達は大笑い…(想像です)
一方こちら「キッチンまりこ」
何だか調理師専門学校のような変貌で
新たな人材育成?が??始まる???
ような感じでありまする。
記事が追加されておりました。
自然学校のスタッフと思っておりましたが…
小学生だったのですね。
大変失礼致しました。