高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

あちらこちらで交流・視察

2012-10-24 21:27:49 | プログラム 研修、講演等
高雄市旗美社区大学(Chi-mei Community University)の手配で高雄のあちらこちらのコミュニティ(社区)を回りました。社区大学はまちづくりの中間支援NPOと言える台湾の民間団体で、全国各地にあります。そのうちのひとつ、旗美社区大学とは実践大学も含めて、もう7.8年の交流があります。 

◆杉林大愛園区、日光小林
 3年前の水害で家屋を失った人々の復興住宅です。先住民族と漢民族が半々位5000人が暮らしています。被害にあったのは山間部で、復興住宅は平野部に作られました。自給自足的な食糧生産をしていた人たちもいて、住宅は美しくなったが、新たなコミュニティの問題がいろいろあるようです。

◆集来社区

 この地が出身の男性が、本業の設計建築業?の傍ら 社区大学と地域おこしに入っています。ここも水害被害にあっています。地域住民は何かしてゆきたいが、もう一歩がでないというジレンマがあるとのこと。 地域の小学校にも訪問。校長先生が対応してくださいました。 子ども達の自然体験活動を実施してゆきたいとの話がありました。 

 招かれて休憩にいった集会所ではたくさんの地域住民が集まっていました。ご主人が日本人で、実家がこの集落にあるという日本語の上手は子育て中のお母さんもいて、真剣な意見交換となりました。



◆成功社区
 お昼ご飯を頂きました。ここもコーディネイターの女性が一人3年前から入り、社区大学が支援している集落です。この地域の農村リーダーは、とても明確な理念と実行力を持っていらっしゃいました。  有機農法と自然エネルギーによる集落づくり。多くの観光客は来なくてもいい。コーディネイターは少なくなった地域の子どもの放課後や休日活動、お年寄りのケアに力を注いでいました。  国は違えど同じ社会課題を抱えています。
                      

◆五里埔小林一村
3年前の水害の大被害があった山間集落。少数民族の平埔族が多く住む地域。平地に降りた人もいますが、この地にも真新しい復興住宅があり、伝統文化資料館もできていましたが、展示物や資料はまだまだ未整備の状態でした。一方、地域ガイドの養成も始っているようでした。 しかし、午前中のコミュニティと一緒で、観光のために従来の生活が変わることはしたくないとのこと。 「自然学校」に興味を持つ住民が多くいました。 土石流があった場所でサインボードを使って解説をしてくれる地元住民。

                      

◆廃校舎


 そして、最後に連れてゆかれたのが、上記地域の少し下流の関山社区。 廃校舎を利用できないかと・・・、地域住民たちは考えているのでした。  何が協力できるか・・、アドバイスできるか・・・。

◆旗山社区大学メンバーと地域ボランティアの方々と夕食

                 

 記録しておかないと、忘れてしまうほどにあちらこちらに行って、たくさんの人と出会いました。

明日は、台湾最終日です。 復興地域での自然学校の可能性を社区大学スタッフ等と話し合います。
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