黒松内の夏のような台湾旅行から帰ってきて、ぼんやりぼやぼやと過ごしているうちに一週間も経ってしまった。
台湾を一周するような旅でしたが、各訪問先ではこれまで黒松内で交流してきてきた人たちが地域を案内してくれて、毎夜宴会で楽しい日々を過ごさせてもらいました。 ここまで台湾との交流が出来てきたのは・・、
もう十数年前になるだろうか・・、当時 ねおすにも職員として仕事をしていた ちゃーしぇんという女性がいました。確か北大に留学していたのだったかなあ、そして今はどうしているのだろう(JRの旅行会社に就職したところまでは知っているのですが、今は交流がなくなってしまった)。彼女のところへ台湾の文科省のお役人さんから「黒松内ぶなの自然学校に視察にゆきたい」という話が持ち込まれました。 なんでも台湾でも小中学校や公的施設のなどの廃止後の施設利用が課題となっていて、インターネットで当校を見つけて来たいという話になったのでした。 確かインさんという女性だったのですが、黒松内駅にお迎えして、自然学校にお連れして、私の拙い英会話でやりとりしたのですが、随分と気が合いわずかな時間でしたが、話が盛り上がりました。そして、その翌年に彼女から台湾で「廃校利用の自然学校」について紹介して欲しいという依頼がが来ました。 海外からの講演招聘などは始めてだったので、本当かなあとも思ったのですが、正式に日程案内が来てでかけることになりました。
講演は台湾の南、高雄郊外の美濃という農村地域でした。台湾には社区大学(コミュニティカレッジ)という市民文化活動みたいな活動が盛んで、それまで社区大学の全国大会は都会で行われていたそうで、始めて郡部で開催する大会だったのでした。 農村地域に高雄からの農村エコツアーなどもあり、大会は盛況で良い体験でしたが、深夜に高雄について車で1時間ほどかけたその地は日本の田舎(黒松内のよう)でした。帰りも夜で、私の台湾の印象は農村地域だけで終わりました。 帰国の際に美濃社区大学から「私たちが黒松内へ訪ねたい」という希望があり、私は「いいですよ」と即座に応えましたが、本当かなあと思ったのですが、翌年にその社区大学のスタッフ研修が10人近くで黒松内を訪れてくれました。 その時に通訳でいらっしゃったのが、台湾高雄キャンパスのリイーシン先生でした。
そして、彼女から「うちの学生を実習で自然学校に送ってもいいですか」という話があり、私は「いいですよ」と即座に応えました。そして、その翌年から実践大学の学生さんが1ヶ月程度、夏に研修に来るようになりました。 今は半年の期間で毎年受け入れをしています。
うちの研修生募集のHPを見つけて、台湾で自然・環境教育の仕事をしていたりーはんも在職するようになり、台湾との交流は広がってゆき、学生だけでなく社会人も長期研修にくるようになりました。
そんなわけで、台湾各地に知り合いができ、そのおかげで台湾各地を巡り歩く旅が今回できました。長年の地道な交流のおかげで私たち夫婦も楽しめましたが、なんといっても気づき直したのが、この交流のきっかけを作ったのは私でしたが、これだけ継続できたのは、連れの真理子さんの食事提供のお陰だったということだなあ。アタシより真理子歓迎がすごかったね。