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高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

農業と自然学校

2010-12-29 23:58:25 | 自然学校の日常
今年は、9月にジャガイモの収穫手伝いに怒涛のごとく突入。しかし、それは自然学校のスタッフというよりも、関東や札幌からお手伝いに来てくれた人達がいたからできた。
自然農法のブルース農場へも収穫に行きました。

自然学校として「農」にどのように関わってゆくかが、大きなテーマになった一年でした。そして・・・、

「農を軸とした世代交流と地域教育力の再生」が大きな目標となりつつあります。  
ちょっと整理しました。

*****

◆背景と必要性
 
① 北海道の農山村地域に次世代の若者の活力をもたらしたい。

 農山村の高齢化、人手不足は北海道各地で顕在化しており、当黒松内ぶなの森自然学校でも、9月から10月にかけて職員および、公募により関東圏から学生、若者が来て収穫作業を手伝った。また後継者不足も顕著となっている。若い世代に農山村に興味を抱かせ、農山村に住まう人材を確保してゆくことは急務である。

② 地域コーディネイターの必要性
 しかし、農業、農山村には様々な地域課題があり、農業に特化した後継者確保だけでは地域活性の展望が開けないと考える。地域課題を全般的に見渡し解決に向ける人材(コーディネイター)が「地域内」に必要である。しかし、その人材育成はまだ体系化されていない。

③ 地域教育力の再生の必要性
 地域が活力を持つためには、地域の人々と地域外の人々、そして世代を越えた交流により相互が影響をし合いながら「学ぶ」仕組みが必要である。このためにも、農作物の栽培、森林保全と育成、農業や農山村の社会課題、地域資源(魅力)、動植物等の自然事象、生物多様性などに広角的に学べる仕組みが必要である。この仕組みを産みだすことによって、地域教育力の再生がなされ、人々が自らの課題を自らが解決してゆく創造的な地域社会が生まれる。

◆なぜ、「農」を軸とするのか、
 北海道の農山村に立脚した人材養成の仕組みを造る時、基幹産業である農業ははずせない。農業なくしての「地域教育力」の再生はないと考える。また、環境や景観保全、人々の精神保健性の観点など農業の多面的価値への理解は重要である。

***

 私は、長らく自然体験活動の分野でインタープリターという役割の育成と普及を行ってきました。これは、専門的な自然事象を一般の人にわかりやすく伝えるガイドやプログラムを実施する役割(職業)です。この役割が増えることにより「自然体験型環境教育」の普及が実際に進み、自然ガイドが増え、エコツアーという言葉も一般的になりつつあります。

農業において生産地と消費者をつなげる時、このような「つなぎ役」としての役割を担う人材がいないのではないかとの思いに至りました。

農業や農村地域の本質的な課題解決のためには、「農業・農村型体験教育」が体系化され、それを伝える人材を地域が育てることができれば、地域教育力も高まると考えます。

そのことにより、地域の活性ももたらされます。
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南極昭和基地到着

2010-12-29 13:37:52 | お知らせ

 第52次南極越冬観測隊が昭和基地に到着!! 
 盟友 樋口さんのブログ ATRANTEC WIND が再開しています。

 http://antarcticwind.blog5.fc2.com/

 南極からのリアルな報告をご覧ください。
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静かな年末

2010-12-29 12:52:07 | 日記

小雪が朝から降り続いています。気温は高いので湿った雪です。帰省するスタッフ達は故郷へ帰りました。

私と言えば、腰を痛めて伏せっており、這うように時折ベットから出てきて座り、腰が重たくなればまた、一歩ずつ帰るの繰り返しです。参ったなあ・・年末年始なのに。まっ、だからいいのか。身体を休めよう。

年末は旅行することが続いていましたが、今年は6月に東北を旅しましたし、今年は明日から、年末年始の短期ホームスティのFRAがやってくるので、ノンビリ過ごすことにしています。
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