◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

肝心な言葉が抜けている。

2008-04-25 19:24:43 | 言葉についてあれこれ
                   とてもハムスター(^^)ブハハ
 「これから地球温暖化が進んだら」は、事の重大さを考えれば「これからもっと地球温暖化が進んだら」と言うべきもので、肝心な「もっと」が抜けています。これを入れると入れないとでは雲泥の差ですね。「またしても大型トラックの脱落が招いた悲劇」、これでは何のことかよく分かりませんが、相次いで発生している事故なので、ああ、そうか、「タイヤ」が抜けてるんだ、ということはじきに分かりました。単なるミス、ですね。「とても初めてでもできるのですね」は・・・、「とても上手に」とか「とても手際よく」とか、とにかく何かが抜けています。「とてもできるのですね」とは言えませんから。
 では、これはどうですか? 「山口県はある要職を日本一多く輩出しています」・・・・・よーく考えてください。ある要職とは総理大臣のことです。「要職」は「重要な職務」という意味で、「人」という意味が入りません。「総理大臣」なら、総理大臣を務めている「人」も意味するので、「総理大臣を輩出しています」と言うことはできますが、「ある要職を輩出しています」とは言えません。「看護師を輩出しています」とは言いますが、「看護職を輩出しています」とは言いませんね。
 ある要職とは何かを答えさせるクイズなので「総理大臣」とは言えない、では、どう表現するかというと、「ある要職に就く人」もしくは「ある要職を務める人」です。分かりましたか? え? いまいち? では、駄目押しの一言。「輩出」とは次々に出すこと、「要職」を輩出することはできません。( ̄エ ̄)ダヨネ

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