◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「気分転換になられる」って?

2010-04-04 09:00:22 | めちゃくちゃな敬語
                                 散歩に行っといで
 敬語をきちんと使える、それが当たり前、そうでなければならない立場の人でも間違いだらけ。でも、誤りに気づくどころか、本人はちゃんと敬語でしゃべっているつもりですよ、「気分転換になられるということで」なんて言っていてもね。( ̄д ̄)!
 これは“ちょっとしたミス”ではありません、ほんの30秒ほどの間にこういう「なられる」を3回も言ったのですから。1回ぐらいなら私も聞き流していたと思いますが、あんまりしつこかったので耳に残ってしまい、しかたなく記事にしました。お手軽敬語もここまで来るとねぇ・・・、「気分転換になる」の「なる」を「なられる」にするのはちょっと無理ですよ。
 「○○さんが病気になる」と「散歩は気分転換になる」の「なる」は違います。「気分転換」に近い言葉としては、「ストレス発散」「憂さ晴らし」などがありますが、考えてみてください、「ストレス発散になられる」「憂さ晴らしになられる」なんて言いますか? 言わないですよね。「気分転換」も「なられる」なんて言いません。「気分転換になる」「ストレス発散になる」「憂さ晴らしになる」ですね。何でもかんでも「れる・られる」にすればいいというものではありません。
 そして、こちらは石川ローカルの情報番組。結婚式に関するあれこれを紹介していた女性、多分、冠婚葬祭全般に携わっている人だと思うのですが、とても慣れていて、にこやかにすらすら話していました。でも、やはり日本語に関しては素人ですね、「○○を選ばれていらっしゃる」なんて言いました。くどい! 「選んでいる」の「いる」だけ「いらっしゃる」にして「○○を選んでいらっしゃる」と言えばいいのです。
 それから、有名なリゾート立て直しのプロ。あっちこっちで遊んでいる旅慣れた観光客をひきつけるにはどうしたらいいかという話の中で「遊ばれてきたり」なんて言うのですよ。そのとき、珍しくテロップは「遊んできたり」でした。さすがに「遊ばれてきたり」とは書けなかったと見えます。
 何でもかんでも「れる・られる」、敬語として、という以前に日本語として成立していないような言い方でもそれでいいと思っている、また、それは誤りだと指摘されることもない。先ほど「素人」と書きましたが、その素人を指導できる人がいないことが問題ですね。お~い l( ̄д ̄)l しゃべりのプロはどこだぁ~~~?

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