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◆ちゃんとしゃべれ! 治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「腐れてボロボロ」って?

2007-07-19 20:26:35 | 気になる言葉、具体例
                     眠れるハムやん
 先日、「木が腐れてボロボロになっている」というテロップを見ました。率直な感想を言わせていただくと、レトロ、というか、今どきだれがそんな言い方するの~? この人、幾つぅ~? です。「腐る」、五段活用、雨や湿気などで材木や鉄などがぼろぼろになる。「腐れる」、下一段活用、腐った状態になる。おやおや? 辞書にちゃーんと載っているではありませんか。うん十年生きてきて、「腐れて」と書いてあるのを見たのは初めてなのですが・・・。
 ここで思い出したのが「眠れる森の美女」ですが、「眠れる」は連語で、眠っているという意味です。連語というのは二つ以上の語が結合したもので、単語ではありません。単語である「腐れる」とは全く違うものです。こういう「眠れる」も、普通の会話ではあまり使いませんね。
 7月10日の記事に書いたように、五段活用の単語が下一段活用に移行していく例はたくさんあって、私はこれをあまり好ましいことではないと思っているのですが、逆の例(?)もあるのですね。「木が腐れてボロボロになっている」は、違和感はあるものの、間違いではない、ということが分かりました。「腐る」の意味からすると「ボロボロ」は余計だという気もしますが、まあ、いいでしょう。
コメント
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