土曜日も強風だったが、フラワーセンター大船植物園のばらが咲いて居れば、当然、鎌倉文学館のばらも奇麗であろうと思って、午後遅く、鎌倉文学館に向かった。
鎌倉山からは、長谷寺の隣、海岸通りでバスを降りて山側へ歩けば、鬱蒼とした静かな林間の歩道が迎えてくれる。
何故か、このアプローチを歩いていると、文化の香りがするのが面白い。
その所為でもなかろうが、この文学館へは、鎌倉のほかの観光名所とは違って、若い男女のカップルの訪問者が多く、ぴったり寄り添って歩いているのを見ると、文学を、そして、詩情を感じているのであろうか。
川端康成の「古都」の一節でも、語り合っているのであろうか、何故か、教室から抜け出してよく歩いた京都の哲学の道を思い出していた。
通い慣れた文学館の庭園なので、私は、改札門の裏を抜けて、直接、ばら園に入った。
この文学館は、一番高台に、山を背負って、ブルー屋根の鮮やかな旧前田侯爵の大きな洋館が建っていて、広い芝庭が海に向かって緩やかにスローダウンしており、その一番下にばら園が広がっている。
本館からは、ばら園は見えないが、ばら園からは、洋館のブルー屋根が見えて、色彩のコントラストが美しい。
ばら園に入って、真っ先に目に入ったのは、ばらの上で舞っている綺麗なブルーの蝶であったが、カメラを向けたものの、すぐに飛び去ってしまって、写せたのはワンショットのみ。
風が強くて、蝶の動きが敏捷なので、私の腕では無理なのである。
さて、ばら園の咲き具合を、まず、一通り歩いて見てから、綺麗に咲いている花を探して、写真を撮るのが私の日頃である。
このばら園は、芝庭との境界線にフェンスが設けられており、つるばらなど、クライミング種のばらが這いあがっており、その下の畑には、4列のばらの植え込みがあって、199種244株のばらが植えられていると言う。
黄色いばら「鎌倉」をはじめとして、鎌倉にゆかりのばらが何種類か植えられているのは、流石に、文学館で、興味深いところである。
ばらと言う花の性格上、ここで植えられているばらの大半は、欧米で作出されたばらで、それも、殆どは古い種類のばらであり、イングリッシュローズやフレンチローズなどの新しいバラはない。
しかし、HTが主体のようで、一番古いHTのラ・フランスが、最も巨大な花を咲かせており、その分、園内一体に華やかさが増していて、良い。
まず、やや広角で撮った写真を示すと、次の通りである。
とにかく、私の場合には、私が植えているばらやイングリッシュローズ、それに、殿堂入りしたばらや世界的名花など良く知られているばらなどは別だが、あまりにも種類が多くて覚えられないので、ああ、きれいだなあ、で終わってしまうことが多い。
ラ・フランスを筆頭に、写した写真を、アトランダムに掲載しておきたい。
文学館の本館に入って、いつも、何となく、目的もなしに展示を見て回っているのだけれど、回数を重ねると、少しは、親しみが増してくる。
風が強いので、2回のベランダへのドアが閉鎖されていたために、外に出て午後のひと時を楽しめなかったので、庭のベンチでしばらく小休止していた。小鳥が、足元を走る。
本館のアプローチに、レトロ調のコーヒーワゴンが止まっていて、レコードが懐かしい洋楽を奏でていた。
ばら園を出る時、緑陰に、アジサイの新芽が蕾を溜めて光っていた。もうすぐ、咲き始めて、また、庭園が華やかになる。
鎌倉山からは、長谷寺の隣、海岸通りでバスを降りて山側へ歩けば、鬱蒼とした静かな林間の歩道が迎えてくれる。
何故か、このアプローチを歩いていると、文化の香りがするのが面白い。
その所為でもなかろうが、この文学館へは、鎌倉のほかの観光名所とは違って、若い男女のカップルの訪問者が多く、ぴったり寄り添って歩いているのを見ると、文学を、そして、詩情を感じているのであろうか。
川端康成の「古都」の一節でも、語り合っているのであろうか、何故か、教室から抜け出してよく歩いた京都の哲学の道を思い出していた。
通い慣れた文学館の庭園なので、私は、改札門の裏を抜けて、直接、ばら園に入った。
この文学館は、一番高台に、山を背負って、ブルー屋根の鮮やかな旧前田侯爵の大きな洋館が建っていて、広い芝庭が海に向かって緩やかにスローダウンしており、その一番下にばら園が広がっている。
本館からは、ばら園は見えないが、ばら園からは、洋館のブルー屋根が見えて、色彩のコントラストが美しい。
ばら園に入って、真っ先に目に入ったのは、ばらの上で舞っている綺麗なブルーの蝶であったが、カメラを向けたものの、すぐに飛び去ってしまって、写せたのはワンショットのみ。
風が強くて、蝶の動きが敏捷なので、私の腕では無理なのである。
さて、ばら園の咲き具合を、まず、一通り歩いて見てから、綺麗に咲いている花を探して、写真を撮るのが私の日頃である。
このばら園は、芝庭との境界線にフェンスが設けられており、つるばらなど、クライミング種のばらが這いあがっており、その下の畑には、4列のばらの植え込みがあって、199種244株のばらが植えられていると言う。
黄色いばら「鎌倉」をはじめとして、鎌倉にゆかりのばらが何種類か植えられているのは、流石に、文学館で、興味深いところである。
ばらと言う花の性格上、ここで植えられているばらの大半は、欧米で作出されたばらで、それも、殆どは古い種類のばらであり、イングリッシュローズやフレンチローズなどの新しいバラはない。
しかし、HTが主体のようで、一番古いHTのラ・フランスが、最も巨大な花を咲かせており、その分、園内一体に華やかさが増していて、良い。
まず、やや広角で撮った写真を示すと、次の通りである。
とにかく、私の場合には、私が植えているばらやイングリッシュローズ、それに、殿堂入りしたばらや世界的名花など良く知られているばらなどは別だが、あまりにも種類が多くて覚えられないので、ああ、きれいだなあ、で終わってしまうことが多い。
ラ・フランスを筆頭に、写した写真を、アトランダムに掲載しておきたい。
文学館の本館に入って、いつも、何となく、目的もなしに展示を見て回っているのだけれど、回数を重ねると、少しは、親しみが増してくる。
風が強いので、2回のベランダへのドアが閉鎖されていたために、外に出て午後のひと時を楽しめなかったので、庭のベンチでしばらく小休止していた。小鳥が、足元を走る。
本館のアプローチに、レトロ調のコーヒーワゴンが止まっていて、レコードが懐かしい洋楽を奏でていた。
ばら園を出る時、緑陰に、アジサイの新芽が蕾を溜めて光っていた。もうすぐ、咲き始めて、また、庭園が華やかになる。