昨日からニュースではさかんに報道されていましたが、今朝の朝刊でも一面トップです。
『欧州合同原子核研究所(CERN)は2012年7月4日、物の「質量の起源」とされる「ヒッグス粒子」と見られる新しい粒子を発見したことを発表した。東京大学など日本の研究機関も参加する「アトラス」と、欧米の「CMS」の2チームによる大型加速器を使った実験によるもので、新粒子である確率は99.9999%以上。今後さらに実験を続け、年内にも「ヒッグス粒子」であることを最終的に確認する。』
”神の粒子”というネーミングがすごいですね。
「 新粒子である確率は99.9999%以上」というのも面白いです。
なぜ100%でないかというと、この粒子は”直接見ることはできない”のですね。
『ヒッグス粒子は姿を見せた瞬間に壊れるため、直接検出することができない。ヒッグス粒子が壊れて、光子など別の粒子に姿を変えたものを捕らえ、壊れる前の粒子を再現するしかない』
理論的には1964年にヒッグス博士が提唱したものの、実際には見つからず、
今回の発見も「発見!」とはいえず、「ほぼ、発見」
「影」を見つけたから、「実体」がある、といってもいいでしょう、といったニュアンス。
素粒子物理学を実験によって検証しようという試み、努力には敬意を払います。
私も若いころから、物質の根源とは何か?ということに非常に興味を持ち、クオーク、レプトン、ニュートリノなどの素粒子物理学上の発見に心躍らせたものでした。
今の私が思うのに、影絵を見ただけでは実体はわからないのではないか、
これは3次元(立体)を2次元(平面)で理解しようというようなもので、3次元を理解するには、4次元の知性が無い限り、わからないのではないかと、思うのです。