日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ペットは家族?

2005-10-17 18:21:18 | ライフスタイル
ペットを飼っている人なら「こんなマンションが欲しかった!!」という記事が、讀賣新聞のWEBサイトに掲載されていた。
このマンションは「犬限定」のようだが、最近では「ペット可」の集合住宅も増えてきているようだ。
それだけではなく、「ペット・カフェ」と呼ばれるペットと一緒に行けるカフェも郊外では、増えてきている。
確かに、秋のゆったりとしたティータイムをオープンカフェで、ダルメシアンのような大型犬と一緒に過ごすというのは、雑誌「VERY」で紹介さる「シロガネーゼ・マダム」の「絵に描いたような上質生活」かもしれない。
「シロガネーゼ」とは程遠い、近所のスーパーマーケットでも小型犬を連れて買い物に来ている人を見かけることも、少なくない(個人的には、やめてもらいたいのだが・・・)。

そんな社会環境の変化を受けて、ドッグカフェ:衛生指導要綱を制定 愛知県が全国初という、行政の動きもでてきた。
これを、ビジネスチャンスと捉えて全国各地に「ペットカフェ」が増える可能性は大きいだろう。

その反面、しばらく前から続く「外来種動物」騒動はなんだろ?
ワシントン条約で規制されていたり、「絶滅危惧種」以外なら、どんな「ペット」を飼おうとも飼い主の自由といえば、自由なのだが、それにしても無責任な気がする。
ひとのエゴで、動物を飼っているようなところがあるような気もするのだ。
「見栄え」や「格好良さ」、「飼い易い」という理由だけで「外来種」を飼っているとすれば、生態系という意味でも問題だと思う。

「ペット寛容国」のように思える日本でも、動物を連れて何処へでも行くという社会環境にはなっていないのが、現実だ。
ペットに対しての理解はあっても、「身体障害者補助犬」となると、どうなのだろうか?入ることのできない所は、まだまだある。
やや疑問なところがある。

「ペットを飼わなくてはいけないマンション」の影で、生活補助犬への理解不足というのは、今の日本の歪も現しているような気がする。

プロ野球編成?それとも改革?

2005-10-16 00:34:40 | スポーツ
楽天のTBS株大量取得に端を発した「プロ野球」の話題。
昨年のような、「親会社の経営不振による合併」というわけではないので、違った見方をする必要があるように思う。

讀賣新聞主筆の某氏が「野球協約上、一つの企業が複数の球団を保有できない」というのは、先日エントリーした「どうなる?阪神タイガース」の最後に書いた「国税庁通達」と関係しているような気がする。
この「国税庁通達」というのは・・・。
昭和29年に当時の大蔵省から出された「職業野球団に対して支出した広告宣伝費等の取扱について」という文章のこと。
この文章は「映画、新聞、地方鉄道等の事業を営む法人(以下「親会社」という)が、自己の子会社である職業野球団(以下「球団」という)に対して支出した広告宣伝日の取扱を・・・」で始まる。「各事業年度に球団のために支出した金額を、その事業年度の損金で処理する」という、内容である(参考:「企業スポーツの栄光と挫折」P175)。
この文章を読む限り、プロ野球球団を持っている親会社は、「プロ野球球団」はあくまでも「社内の広報部の一組織」と見なすことができる。ということになる。
したがって、「一つの企業にある広報部に二つの球団を持つ」ということはありえない。という考えになるのだろう。
それが、野球協約に反映されていると考えられる。

昭和29年当時は、まさかM&Aが持ち上がったり、「持ち株会社」を異業種から持ちかけられるとは、想像すらしていなかっただろう。
半世紀以上も前に出た、通達なのだ。
そして、その通達によって「赤字が出ても、球団が存続できる」という理由も分かるのだ。
「企業の広報部の一組織」なのだから、企業そのものが利益・収益をあげ赤字補填ができている間は、何の問題ないし、他所様からアレコレ言われる筋合いのものでもない。
だから昨年の近鉄のように、企業が立ち行かなくなるまでこのような問題へと発展しないとも考えられる。

村上ファンドの村上さんが、ベイスターズを保有しているTBSに対して、「年間億単位の赤字を出している球団を、持っている意味がわからない」というのは、「ベイスターズ」を「不採算事業を展開している関連子会社」としてみているからなのだろう。
「阪神タイガース」の上場も、「優良事業関連子会社」の上場提案、という判断だからだろう。
しかし・・・現実は「企業の広報部内の一組織」として位置付けられているのが、プロ野球球団のもう一つの顔なのだ。
だから讀賣新聞社の某主筆が、強気の発言をすることができるのではないだろうか?
まぁ、彼の場合、他社のことにまで口を出したりしていることに、問題があるのだが。

頻繁に比較対照される「サッカー・Jリーグ」の違いも、そこにあるような気がする。
Jリーグの母体となった「日本リーグ」は、企業の「福利厚生を目的として作られた企業のチーム」で構成されてきた。そして、日本の企業スポーツの多くは、「福利厚生」を目的として出発している。ところが、プロ野球だけは最初から「企業の広告宣伝部」として、スタートしているのだ。
とすればまず、この昭和29年の大蔵省通達を見直さないと、現在のプロ野球機構での「野球協約の改定」は難しいような気がする。この通達に甘えていては、いつまで経っても、プロ野球球団の黒字経営はできないだろうし、「ファンの思いを理解できる球団経営」という発想も生まれてはこないと思う。
何よりも「プロ野球球団」の社会的ポジショニングが、時代とともに変化してきているのだから。時代にあった経営をするためには、税務的枠を変える必要があるのではないだろうか?

ただ、三木谷さんにスポーツクラブの経営センスがあるのか?という点については、やや疑問がある。
サッカー・J1「ヴィッセル神戸」然り、プロ野球「楽天」然り。
プロ野球「楽天」の興行収益が良かったのは、仙台市民の「野球に対する思い」があったからだろう。
であれば、いっそのこと、「楽天ゴールデンイーグルス」は「仙台ゴールデンイーグルス」と名前を変え、東北の地方紙として力のある「河北新報」や地元放送局の共同経営というカタチにしたほうが、良いのでは?
あ!でも三木谷さんは「東京オリンピック誘致委員」に選ばれたんでしたっけ?
石原東京都知事の肝いりで。

IT企業は、メディアを目指す?-楽天とTBS-

2005-10-14 20:30:05 | ビジネス
「どうなる、阪神タイガース」にコメント及びトラックバックを下さった、「トイレットペーパーhanako・・・(以下省略。すみません)」hanakoの営業担当隆三さん、ありがとうございました。
ジャイアンツのファンは、全国規模だと思います。
でも「勝っても負けてもジャイアンツファン」という方は、どれくらいいるのか?疑問なんです。
そして「これでおしまい?のまネコ」にトラックバックを下さった、「津村巧の不定期日記」の津村さん、「アスピリンカフェでちょっと一息」のgo-hideさん、ありがとうございました。
「のまネコ」問題については、これで終わりになるのか?やや疑問です。
むしろ、対応の遅れから当分尾を引きそうな予感。
特に、go-hideさんが指摘されているような「グッズ製作の契約」などを考えると、「商標登録申請取り下げました」、「使用料は受け取りません」では、収まらないと思います。

一昨日からTBSの株を大量保有している、と話題になった楽天。
「村上ファンド」の村上さんは、あくまでも「もの言う株主」というスタンスのようなのだが、楽天の三木谷さんは「経営統合」だとか「持ち株会社」という話を、TBS経営陣にしているようだ。

今年2月には、ライブドアがニッポン放送株を大量取得をし、フジテレビと相当やり合ったのは、記憶に新しいところ。
結局、フジテレビ側は時下額よりも高い価格で株を買い戻して、決着した。
それよりも、だいぶ前ソフトバンクもルパート・マードック氏と組んで、テレビ朝日の株を大量取得をし話題になった。
このときも、株の買い戻しで決着したような記憶がある。
ということは・・・在京のテレビ局の中でこのようなことに巻き込まれていないのは、「テレビ東京」と「日本テレビ」だけ、ということになる。
「日本テレビ」の場合、親会社というかグループ企業の讀賣新聞社主筆の存在が、IT企業オーナーから嫌われそうな気がするし、「テレビ東京」は言わずと知れた日本経済新聞の関連会社。こういう点では、抜かりがなさそうな気がする。

それにしても、どうしてIT企業はテレビという巨大メディアとの提携事業に乗り出すのだろう?
そこには、テレビが持っている「様々なコンテンツ=テレビ番組」があるような気がする。
「テレビドラマが、不振」といわれていても、フジテレビの「月曜9時」といえば常に話題になる。
TBSは、映画とのジョイントでヒット作を出している。
昨年話題になった「世界の中心で愛をさけぶ」(=「セカチュー」)や「いま、会いに行きます」は、TBSと映画会社が共同で制作していた。
だからこそ映画のヒットを受け、テレビドラマ化がスムーズにできただけではなく、映画の話題をテレビドラマへと結びつけることができたのだ。
同じことは、フジテレビの「踊る大捜査線」でもいえる。
そして、インターネットのブロードバンド化により、テレビやラジオの番組が手軽にPCで見られ、記録できるようになってきた。
ところが、現在の状況では「著作」という壁が大きく立ちはだかり、自由に配信することができない。
勢い、スポーツなどの限られたコンテンツ提供と言うことになってしまっている。
その「著作」という壁を、簡単に取り除く手段としての「業務提携」なのではないだろうか?

しかし、それはIT企業から見たメリットであって、放送事業をしているTBSやフジテレビなどから見たメリットとなるのだろうか?
昨日、日経などに「画像が見られる『iPod』」という記事が、掲載されていた。
アメリカではディズニーが配信をするようだが、このような新商品=新しい市場の登場により、テレビ局としてはポルターサイト企業と提携をするよりも、アップルと提携をして自局のHPから、直接ダウンロードさせ販売することのほうが、メリットがあるのでないだろうか?
何も、テレビ局が第三者経由で販売する必要はない様な気がするのだ。

一部で問題になっている「楽天ゴールデンイーグルス」と「横浜ベイスターズ」の件については、後日エントリーしたいと思います。
野球協約に抵触する理由も、一緒に考えて。

これでおしまい?のまネコ

2005-10-13 07:08:00 | マーケティング
「ピンクリボン~」のエントリーにコメントを下さった「アリーmyら部」の管理人“私kika”さん、ありがとうございました。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんでした。
ミニー・リパートンと乳がんとの戦いというのは、壮絶なものだったと思います。
乳がんが転移し、リンパ腺の癌として再発した時には動かない右手にマイクをテーピングをして、ステージに立っていました。もちろん、そんな姿で歌う必要はない!という批難もありましたが、ミニー自身は「今の自分を知ってもらうこと。歌手として今できることをやり続ける意味」ということを、常に言っていました。
生半可な覚悟でステージに立っていなかったのでしょう。
そして「時事を考える」のマルセルさん、トラックバックありがとうございました。
テレビ東京での特集、私も見ました。
周囲では「大カネあまり」という人がいないので、実感はまったくありませんね。
実際、ごく一般的なサラリーマンの実質的平均収入(各種税及び社会保険料抜き後)は、減り続けていますから。
本当に「一部富裕層と一般庶民の格差」は、広がるばかりかも知れません。
それが、教育の現場でもあるとしたら・・・日本の将来、不安ばかりになってしまいます。

今日の讀賣新聞毎日新聞のWEBサイトに、「のまネコ」の記事がUpされている。
「放火だ」、「殺す」などという脅迫めいた言葉が、2ちゃんねるで飛び交うほどネットユーザーから、顰蹙を買った「のまネコ」問題。
これで、収束となるのでしょうか?

「アスキー・アート」などを作るセンスもなければ、使うセンスもない私にとって、余り興味がある話題ではありませんでした。
ただ「商標・著作」という視点から考えると、「考えさせられる問題だな~」というのが、正直なところ。
というのも「アスキー・アート」という、半ば自然発生的にネットユーザーの間から生まれた「アート」に、「著作」というモノがあるのだろうか?と。
それを、チョコチョコっと弄って「オリジナル」というのは、無理がある。
尚且つ、「商標登録」というのはもっと無理がある。
そんなことぐらい、普通に感じることのような気がするのだが・・・それを長引かせてしまったのは、どうしてなのだろう?
このような「セコイ」方法で収益をあげないと、エイベックスは経営的に厳しいという背景でもあったのだろうか?と要らぬ詮索をしてしまうのだ。

様々なところで、この問題の本質となることが書かれているので改めて書く必要はない、と思う。
ただこの問題で分かったことは、「音楽」というオリジナルを創っているはずの企業が、「著作」ということにう頓着だったこと。
「著作」や「商標」は、今や「企業の生命線」の一つとなりつつある。
それは企業が社会に対して「約束」をしている、「ブランド」という「信頼の印」だからだ。
逆にいえば、今回の件で「エイベックス」という音楽企業は「安っぽいモノマネ企業」という印象を、音楽に興味のない人たちへ印象付けただけのような気がする。

実際、これまで「エイベックス」からリリースしている某人気女性歌手の楽曲は、「パクリ」と言われ続けてきた。
音楽の世界ではある事にしても、彼女の場合は楽曲だけではなく、本人のイメージ作りも海外アーティストの模倣ということが、言われてきていた。
「その程度」と言ってしまえば、それまでの話なのだが・・・。
その彼女の発言が、「エイベックス」の株価にまで影響するとなると、企業として、アーティストとして、考えなくてはいけないことがあったはずなのだ。
それを「人気」ということだけで、野放しにしてきたことなどが、今回のことにも結びついてはいないだろうか?
「人気があったモン勝ち」ということだ。

ファッションや映画、アニメーションなど日本の「知的財産力」は、世界に誇れるモノがいろいろある。
「モノづくり」という点では、ハード・ソフトともに世界でもトップクラスのはずだ。
それが出来たのは「オリジナル」にこだわった、「柔軟で豊かな発想」と「生活者を意識した工夫」があったからではないだろうか?
そのような努力も何もしないで、「儲け優先」で生活者の視点を欠くと社会から批難を浴びるだけではなく、「企業イメージそのものもダウンする」ということをこの問題は、教えてくれたのではないだろうか?

どうなるのかな?阪神タイガース

2005-10-11 23:18:21 | スポーツ
しばらく前から、話題になっている「阪神タイガース」の株式上場。
今日あった村上ファンドの村上社長と阪神電鉄の社長さんとの話し合いでは、「ファンの声を聞く」ということになったようだが・・・。

これに対して、様々な人が意見を言いはじめているようだ。
讀賣新聞のWEBサイトには、「野球協約見直しを」阪神上場問題で日本経団連会長という記事がUpされている。
阪神タイガースのSD星野さんは「阪神はファンのもの」と言い続けている。
そして、プロ野球有識者会議では権限強化などを提言ということらしい。
これを見ると、経済界は上場に積極的でプロ野球のことを知っている知識人は、消極的というコトなのだろうか?

プロスポーツクラブの上場は、以前ブログでも書いたとおり「諸刃の刃」という部分がある。
株主となった人たちが「投機目的」ではなく、そのクラブが創り上げてきた文化やファンとの良好な関係を大切にすれば、とても大きな社会資産としてクラブだけではなく、スポーツそのものも資産となっていく。
しかし、投機目的で大株主となればファンだけではなく社会からも、批難を買うことになるということだ。
その点では、確かに村上さんは「村上タイガースをつくる」とは言ってはいない。
言っていたことは「阪神の企業価値を高める」の一点だ。

野球ファンではないのでイメージでしか言えないのだが、「阪神タイガース」そのものは、既に「高い企業価値を持っている」のではないだろうか?
おそらく、セリーグ一の「高い企業価値」を持っていると思う。
なぜなら、「タイガース愛」のような感情を持ったファンが、全国にいるように思えるからだ。
「トラキチ」という言葉を聞いても、ジャイアンツに対する同様の言葉は聞いたことがない。
全国規模の人気というだけであれば、おそらくジャイアンツのほうに軍配が上がるようなきがするのだが・・・違うのだろうか?

今回の上場の問題で、フッと思い浮かんだことなのだが「阪神電鉄株」に「株主優待」というモノがあるのであれば、その中に「阪神タイガースの試合観戦招待(10試合以内・一塁側指定席)」+「優待割引」というモノがあったら、それだけでも「阪神タイガースファン」は、「阪神電鉄株」を積極的に購入するのではないだろうか?
既に、そのような「株主優待制度」があるのかどうかは知らないのだが、もしそんな優待制度があれば、それだけでも株価としての企業価値は上がるような気がするのだ。

「阪神タイガース」というプロ野球チームの価値を上げたいのか、それとも「阪神電鉄」の企業価値を上げたいのか、明日以降ハッキリしてくるのかな?
それと・・・プロ野球球団の場合昭和29年の国税庁通達「職業野球団に対して支出した広告宣伝費の取扱」によって、経費処理されることは問題がないようです。
だからプロ野球を牛耳っている?某新聞社主筆のあの方は、強く勝手なことが言えるのではないでしょうか?なぜなら「ジャイアンツ=プロ野球」という思考だから。


今日は「体育の日」、昨日は・・・

2005-10-10 18:55:38 | 徒然
今日は「体育の日」で、3連休最終日となった。
「ハッピーマンデー」ということで、第2月曜日が「体育の日」になったが元々10月10日は、東京オリンピックが開催されたことを記念して、祝日となっていた。
お天気の良い日が多いということだったが、今年は雨の体育の日となった。
ところで、昨日は何の日だったかご存知だろうか?
様々な記念日が、毎日あるのでそんなこと・・・となるのだが、実は10と9で「塾の日」だったらしい。

先週内閣府から、興味ある意識調査が発表された。
7割の親御さんは「学校より塾や予備校が優秀」という回答をしたという内容のものだ。
インターネットでの調査ということで、インターネットが使える環境にある家庭とそうでない家庭があるため、決して公平なデータとはいえないのだが、それにしても・・・。
今の親御さんにとって「学校」という存在は、何んだろう?と疑問に思ってしまうのだ。
「学校で教えるモノ」は勉強だけではないが、やはり中心となるのは勉強であって、お箸の持ち方や挨拶といったことではない、と思うのだが・・・違うのでしょうか?
それに、塾や予備校が教えている勉強は、あくまでも「受験テクニック」なんじゃ・・・。
「塾」といえば、「そろばん塾」や「お習字」だった世代の私には違和感がある。

そして、体育の日の今日。
「子供たちの運動能力の低下」が、今年も指摘された。
「社会が便利に都市化すればするほど、からだではなく頭中心の社会になる」と言ったのは、解剖学者・養老孟司先生だったが、それが現実になりつつあるようだ。
ただ、子供たちのお稽古上位には「水泳教室」や「体操教室」が、毎年ランクインしている事実もある。

塾やスポーツ教室に通える子供と、通えない子供という二極化が進みつつあるということなのだろうか?
教育の平等って、どうなっているんだろう?
「教育の平等のために、学校がある」はずなのでは?
そして「受験テクニック」を身につけても、学力が向上する訳でも、社会で使える「知力」が身についている訳でもない。ということは、大人が一番良く分かっているはずなのだが、こと自分の子供となると別なのだろうか?



車内マナーは大丈夫?-迷惑行為ランキング-

2005-10-08 19:39:54 | ライフスタイル
昨日のエントリーにコメントを下さった「埼玉県和光市議会員・・・」(以下省略。毎回申し訳ありません)の管理人takeyanさん、ありがとうございます。
これから農産物の基本となっていくのは、「顔の見える生産者」と「姿の見える生活者」との「信頼関係」(あえて、「リレーションシップ」とは言わない)だと思います。
そこに、日本の農政のアイデアがあるように思います。

時事的記事よりもチョッとしたニュースでは、他紙を圧倒しているように感じる毎日新聞。
特に生活者の視点に立ったニュースやトピックス的な記事は、参考となることが多い。
その毎日新聞のWEBサイトに、電車内迷惑:ワースト1は「座席の座り方」、2は「携帯」という記事があった。
日ごろ電車や地下鉄などを利用していて感じる「迷惑」というのは、「余り個人差がないのかな~」という気がする記事だった。

でも、人によっては意外な印象を受けるかも知れない。
というのも、何かと話題になる「車中での化粧」や「飲食」よりも、「足を広げて座る」という何気ないことが、1位となっているからだ。
会社員時代、毎日通勤で利用していた地下鉄で感じた「不快」というのが、実はこの「足を広げて座る」だった。
毎日のことなので、よくよく観察をすることにしたのだが・・・。

まず、年齢を問わず座席に浅く越しかけ、思いっきり足を広げ「この空間は俺の場所だ!文句あるか?!」という雰囲気を演出。
一種の自己顕示のようだ。
ただ・・・このような座り方をする人は、決まって余り長いとは思えない足を思いっきり広げているのだ。
何か「コンプレックスの裏返し」のような、自己顕示というのだろうか?
「だらしない」というよりも、「おもしろくて哀しい・・・」ようにも感じるほど。

「ビミョウな間隔で座る=空席のようで空いていない」というのも、その空間には目に見えない壁というものを感じる。
「私の世界に入り込まないで」という雰囲気があり、「少し詰めてください」と言い辛いのだ。
そこで一生懸命、「少し詰めてください」視線を送るのだが・・・それに気がつく人は余り多くない。
「干渉しないで」という感じだろうか・・・「席を譲り合いましょう」などという言葉は、今や死語と化している。それが通勤・通学電車の今の風景だ。

上述のようなことは、マナーとはいえないかも知れない。
だが、不快と感じることには変わりはない。
そして、「人」に対する「感じるセンサー」が、年々鈍くなってきている人が増えてきているのではないだろうか?
「コミュニケーション能力」というよりも「コミュニケーション・センサー」の問題という気がする。
それとも私たちの生活には、様々な「エゴ」があるということか?

この記事の元データとなった(財)日本民営鉄道協会が駅や電車内での迷惑行為アンケートを実施している。
日ごろ感じる「迷惑行為に一票を!」ということか。

食欲の秋-地産地消の給食はいかが?-

2005-10-07 18:06:03 | トレンド
一昨日のエントリーにコメントを下さった、「埼玉県和光市会議員・・・(以下省略。すみません)のTakeyanさんありがとうございました。
村上ファンドの村上さんは「投機センス」はあるのだと思いますが、企業価値を上げている本質を見る目は、無いかも知れませんね。
そしてトラックバックを下さった「時事を考える」のマルセルさん、ありがとうございました。
ドラフト会議を見てみると、「会議」というよりも「ショー」という感じですね。「ショー」だから、ドラフト対象となる高校生の気持ちを考慮していないんでしょうか?そんな気がしました。
赤字続きの3セクこそ、お役所的視点ではなく、マーケティング思考が必要でしょうね。お金を一杯儲ける村上さんには、保険料などで運用差益が赤字続きの社会保険庁などに行って「物言う納税者」として活躍してもらいたい・・・と思うのは、私だけでしょうか?

今日の毎日新聞のWEBサイトにゆらちもうれ 第26回 地元食材を使った充実給食 佐賀・唐津 という記事が、掲載されている。
現在の日本の自給率は、40%程度といわれている。
私たちが食べる殆どの食べ物は、海外からの輸入に頼っているというのが現実だ。
おそらく100%の自給率というのは、おコメくらいなのではないだろうか?

最近良く聞く、LOHAS(ロハス)的な生活といっても、そのような生活を送るためには相当な食費支出ということも覚悟しなくてはいけない、というのが事実だ。
今週発売の「エコノミスト」では、「1個400円のトマトを買う」という場面がある。
作られて話といっても、まったく根拠のない話ではない。
「オーガニック」を謳った高級食料品店なのでは、実際にあることだ。
それが、1回の一人当たり材料費が250円程度と限られている学校給食で、それを可能としているのは「地産地消」という発想だからなのだろう。

この「地産地消」を提案している「オリザ・ジャポニカ・クラブ」については、地元佐賀新聞に、発足などの経過が掲載されていた(HPは、まだ出来ていないのか?確認できませんでした)。
「県の肝いり企画事業」といってしまえばそれだけなのだが、それでも評価するには十分な事業なのではないだろうか?
少なくとも、現在の農業を取り巻く環境を考えると行政も参加しなくては、このような事業を展開することは、難しいのかも知れない。
それほどまでに、日本の農業は行政によって過保護化され、競争力が低下してしまっている可能性もある、と感じるからだ。
行政によって、競争力が低下してしまった農政事業は、ある程度行政によって競争する体力をサポートする必要もあると考える。
そして、おコメだけではなくトータルな(生産~消費までの)農政ヴィジョンが、必要となっているような気がする。
特に、アメリカ、カナダ産牛肉輸入再開というニュースを聞くと。

「地産地消」だから、オーガニックだとは限らない。
でも、生産者も消費者の姿が近くに見えることで、低農薬、有機栽培へと意識が変わっていくのではないだろうか?
雑誌などメディアで取り上げられる「オシャレなLOHAS」は、何かと費用が掛かる。
ある意味「費用が掛かる」ことが、「オシャレでトレンドの先端」と勘違いしている生活者像もあるような気がする。
本当の「LOHAS」的生活、というのはこのような地に足のついたモノではないだろうか?
それだけではなく「食育」という点でも、生産者の顔が見えることで、その意識が変わっていくのではないだろうか?
少なくとも、このような給食を食べる子供たちは「いただきます」も「ごちそうさまでした」も、「国語的な意味」ではなく「感謝の気持ち」として、自然に言えるのではないだろうか?




昨日のお返事と野球の話題あれこれ

2005-10-05 18:37:42 | アラカルト
昨日のエントリーにコメントを下さった、Stellaさんありがとうございました。
ご指摘のとおり、「服装に合わせて下着を選ぶ」というのが、正しいと思います。
「下着に合わせて服を選ぶ」訳では、ありませんね。
ご指摘、ありがとうございます。
そして、TBを下さった「時事を考える」のマルセルさん、ありがとうございました。

「NIKITA」という雑誌は、バブルの頃イケイケファッション指向で、今でも独身の女性を対象としているという点では、「ニッチ」なのかも知れませんね。
でも、彼女達の登場によって生まれた市場、というモノもある訳で・・・。
例えば、昨年から目立つようになった、若い女性のキャミソール姿。
彼女達のお気に入りは、「ピーチ・ジョン」というメーカー。
「カワイイ、チョッとセクシー」という感じで、いわゆる「見せ下着」というファッションを定着させた通販企業。
今や若い女性の間では、「ワコール」や「トリンプ」といった老舗メーカーよりも人気がある。
老舗メーカーは「機能」へと特化し、ピーチジョンはカワイイ、セクシーといった「感性」に特化しはじめている。
その先輩となる世代層が、NIKITAの読者層ということに。
これから「NIKITA」的生活指向を持った、女性が増えてくる可能性もあるわけです。
ということで、お返事になっています?

今週に入ってから「野球」がいろいろな意味で、話題になっている。
まず、ドラフト会議。
2年ぶりにあったということなのだが、トラブル続きの会議だったようだ?
複数の球団から使命された、高校生への交渉権を獲得するくじ引きのことだ。
日本ハムが交渉権を獲得した、台湾からの留学生陽選手などは傍目から見ても「可哀想」だった。
「事前確認を怠ったため」と言われればそれまでなのかも知れないが、もうひとりの当事者である高校生にとっては、いい迷惑どころではない。
普通の就職であれば、ある程度希望の企業への就職活動が自分で出来るのに対して、ドラフトという制度では、その機会が殆どない。
交渉権を持っている球団へ、入団するか否かの二者選択しかないのだ。
もちろん、入団を断って社会人や大学で野球を続け逆指名をするという方法はあるにしても、本当の「職業選択の自由」という意味ではどうなのだろう?

そして「巨人軍の監督人事」。
「どうして、一プロ野球球団がこんなに注目を浴びるのか?」と思ってしまうのは、私が野球以外のスポーツファンだからなのだと思うのだが、それにしても・・・この騒ぎはなんだろう?
今季の巨人の成績を見れば、監督交代というのはあって当然だろう。
サッカー等はシーズン中でも、成績次第で監督交代は当たり前にある。
特に、今年は多かった様な気がする。
来期監督に就任する原さんには申し訳ないのだが、今やプロ野球界において「巨人ひとり勝ち」という時代ではない、ということに気がつくべきではないだろうか?
リハビリ中の長島さんを東京ドームで観戦する姿を中継させて、視聴率を上げようというような、巨人軍のフロントの思考が見え隠れするような気がするのは、私だけだろうか?

その巨人のライバル阪神も揺れている。
こちらは「村上ファンド」による上場案だ。
サッカークラブなどの株式上場というのは、イングランドのプレミアリーグでは一般的になりつつある。
「マンチェスター・ユナイテッド」などは、有名だろう。
株式上場によって、資金調達がしやすくなり有望選手の獲得やスタジアムの充実などプラスの面も多い。
反面、特定の個人・グループによる株の買占めによって、ファンや選手などから反発を受ける可能性も高い。
有名なところでは、ルパート・マードック氏だろう。
「人気スポーツクラブ」上場というのは、単純に「市場価値がある」というのではなく、そのクラブの持っている「目に見えない資産=ファンやクラブ文化、地域社会との繋がり」というモノも、考えなくてはいけない。
単なる「投機目的」で株式上場を提案しているなら、市場から反発を受けるのが見えているような気がする。


お国柄の違い?世代の違い?-好きな下着の色-

2005-10-04 16:44:23 | マーケティング
一昨日の産経新聞大阪版、世界12都市 下着の色人気 1位は…意外?という記事が、WEBサイトに掲載されていた。
下着メーカー「ワコール」が、調査した内容のものだ。
これを見ると、下着の色の好みにも「お国柄」があり、日本国内に限って言えば「世代」も関係がありそうだ。

日本をはじめとする東アジア諸国は、肌に近ベージュや清潔感のある白といった色に人気があり、欧米では予想通り?黒が人気。
ただ、単純に好みだけなのだろうか?という疑問もある。
というのも、日本人でも黒い下着を着る女性は、少なくない。
ただ、このような濃い色の下着を身につけるときには、服装も同色系を選ぶことが多いように思う。
最近ではわざと色の濃い下着が透けて見えるように、淡い色を選ぶ女性もいるようだが、街中では余り見かけない。
いや、いるのかも知れないが・・・どうもセクシー過ぎて、昼間は余り見たくないということもあるだろう。

そもそも、これまでの日本人の中に「セクシー」というのは、昼間のイメージではなくやはり夜のイメージだ。
その夜のイメージを昼間に持ってこられても・・・場違いな雰囲気でしかない。
まして、朝の通勤時間帯には見たくないような気がする。

そのような、日本人女性のファッション概念を打ち崩したのが「NIKITA」という雑誌。
この雑誌の読者は、きっと好きな下着の色は「黒」と言ってしまいそうな雰囲気が、プンプンする。
確かに「コムスメ」には黒い下着は、似合わないとは思うのだが・・・。
この読者ターゲットは、バブル真っ盛りのころ大学生や新人OLで、ディスコのお立ち台で、扇子を振り踊っていた世代。
この世代を境に、ファッション観も大きく変わることも確かだ。
自己表現の強いセクシーさが、彼女達のファッションの基本だった。
その彼女たちが、30代半ばを過ぎても当時と同じ様なファッション観でいる、というところにこの雑誌の意味がある、ということもよく分かる。
でもな~、中年という年齢に入りかけてあの当時のファッションスタイルで、いられると・・・やっぱり場違いのような気がするのだ。
マーケティングという立場からすれば、とても分かりやすいターゲットでいいのですが・・・。

「下着の色の好み」という視点からだけでも、世代や国の文化によってもファッション観というのは、まったく違うモノということがよく分かる調査だと思う。
ただ今の日本は、ヴァラエティーに富み過ぎているのかもしれない。