Huffpostを見ていたら、とても素敵なコピーのポスターを見つけた。
Huffpost:「男のために化粧しているうちは、お子ちゃま」化粧品店のポスターにドキッとする
ポスターに登場しているおばあちゃんたちは、80代~90代。
人生様々な経験をされてきた方たちばかりだ。
そのおばあちゃんたちが、ニッコリ笑顔で写っている。
その笑顔に合わせたコピーが、秀逸!と感じさせるものばかりだ。
記事を読んでいたら、これらのポスターは2013年に作られたもののようだ。
しかも関西の商店街の活性化の為に作られた物。
商店街のお店それぞれが、様々な表現でお店のPRの為のポスターを製作し、「総選挙」を実施していた、という。
そのポスターが、↓のようだ。
Huffpost:「アホに着ける薬はあらへん」大阪の商店街の「ポスター総選挙」がおもしろい
スライドで各商店のポスターを見てみると、今では「炎上するのでは?」とか「掲示禁止」されそうな物も、いくつかある。
例えば、鶏肉店の「胸肉・もも肉」のポスターやふんどし専門店?のポスターなどだ。
だからと言って、「炎上」させることが野暮なこと、という力を持っている、というのもこれらのポスターだ。
もちろん、紳士用品店の店主?が登場するポスターのコピーはとても哲学的で、「カッコイイ大人」のお手本のような印象がある。
まさにタイトルの言葉「アホ」という関西弁の持つ、やわらかでクスッと笑いがこぼれるような大らかさを感じるポスターたちだ。
上述した通り、このポスターは2013年に商店街の振興策として、作られている。
その頃は、社会的にまだまだ大らかさがあったのだろうか?
それとも、ここ1,2年で急速に些細なことで「炎上」するようになったのだろうか?
これらのポスターを見ていると、広告表現に必要なことは何か?ということを、改めて教えてくれているような気がする。
それは「ユーモア」だ。
綺麗でアーティスティックなポスターも素晴らしいし、「胸肉・もも肉」のようなポスターも見ていて楽しいのはやはりユーモアがあるからだろう。
このポスター制作にかかわったのが、電通関西支社だと知り納得もできる。
元々電通関西支社の制作するCMなどは、ユーモアとペーソスに溢れ、時代の空気感を敏感にキャッチしながら笑い飛ばすような力のある内容が多かった。
有名なところでは、「亭主元気で留守がいい」のコピーの衣料用防虫剤のCMだろう。
差別用語などの問題はあるが、テレビCMやポスターにはユーモアと、人を元気づける要素があっても良いのでは?という気がする。
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