goo blog サービス終了のお知らせ 

日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

昨日の「衆議院選挙」で見えてきたこと

2021-11-01 12:04:00 | アラカルト

昨日行われた、衆議院選挙。
ふたを開けてみれば、自民党が「安定過半数」を確保。
選挙前に予想されたいた、「自民党苦戦」とは違う結果となった。
かつて大物自民党議員の「(選挙に興味が無い有権者は)寝てくれていればいい。けどそういう訳には行かないでしょうね」と言ったが、自民党の強みは固定的な支持団体がある。
そのため、投票率が下がれば下がるほど、自民党にとっては優位になる、ということなのだ。
その視点で考えれば、過去最低から3番目という投票率は、「自民安定過半数」は納得できる結果だったのでは?と、考えている。

その一方で、衝撃的だったのが「絶対当選」と思われていた「大物議員」が、落選している。
その中でも、「派閥の領袖」とか「大臣経験」がある「世襲議員」の落選は、今回の衆議院選の変化だったかもしれない。
石原伸晃さん、よ後藤田正純さん、何より甘利明さん、小沢一郎さんだろうのような、日本の政治の中心で活躍(?)していた議員の落選及び復活当選だろう。
小沢さんに至っては、これまで「小沢大国」と呼ばれる程、選挙活動をしなくても当選確実、とすら言われていた。
その小沢さんが比例区で復活当選ということは、有権者の考えが変わった、世代が変わった、ということだろう。
もっとも、「新型コロナ」の感染者が日々増加し、自宅療養を強いられ自宅で亡くなるという問題が起きている最中、石原伸晃さんは、ご自身の感染が判明し、「既往症がある」という理由で即入院治療を受けられた、という「上級国民」扱いが、有権者の不満を買ったのでは?と、考えている。

ただ、後藤田正純さん、甘利明さんと小沢一郎さんの3人は、比例区で復活当選をしている。
これまでも「比例代表」への重複立候補の「復活当選」に、疑問を感じている有権者は多かったのではないだろうか?
というのも重複立候補による「復活当選」は、有権者の一票決まった当選ではなく、政党の都合による名簿順だからだ。
有権者が「NO!」と言った候補者が、議員として「国民の代表」となるのだ。
他にも、有権者が「議員としての資質に疑問を感じている候補者」が、名簿上位にいることで、図らずも「国民の代表」となってしまう場合がある。
政党側にとって都合の良い候補者を、名簿上位にしている為に起こる現象なのだが、それが民意を反映した議員と言えるのだろうか?

一方、議員の世代を含め様々な交代と感じさせたのは、石原伸晃さんを破った吉田晴美さんだろう。
年齢が40代ということだけではなく、女性立候補であったこと。
いわゆる「地盤・看板・カバン=世襲候補者」ではなく、様々な人生の困難を感じてきたという経験が、有権者の共感を得たのでは?という気がする。
報知スポーツ:石原伸晃氏を破り初当選の吉田晴美氏は超苦労人!実家が火災、がん闘病、娘の自閉症、母の介護20年…
海外の大学院で学び、海外の金融機関で海外赴任の経験という華やかな経歴とは裏腹に、がんの闘病や自閉症の子どもを育てたり、20代での介護経験等は、これまでの議員候補とは全く違う「苦労人」という印象がある。
単に、海外の大学院への留学経験や海外の金融機関での勤務と海外赴任という、華やかな経歴だけでは「あ~、そういう人なんだ」だけで終わっていただろうし、候補者として立てた立憲民主党に対しても「やはり、こういう経歴の人が好きなんだ」という、反感のようなモノもあっただろう。
それが、様々な苦労をしてきたという経験が加わると、「頭もよく、行動的で、人生の苦労を知っている」という、共感性に変わる。

おそらく吉田さんへの期待は、想像以上に大きいのでは?と思うのだが、このような「様々な経験をしてきた人」が、政治に携わることで、日本の政治もゆっくりとだが変わっていくのかもしれない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。