日々是マーケティング

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なるほど!若い発想は、面白いな~

2018-04-17 21:27:40 | アラカルト

拙ブログで、時折紹介をさせていただく日経新聞のコラム「COMEMO」。
フリーランス研究家でご自身も文系フリーランスとして活躍をされている黒田さんという方の、コラムが「なるほどな~」と考えさせられる内容だった。
日経新聞COMEMO:「doの価値」に目を奪われて「beの価値」を見逃していないか

今更「do」と「be」の違いを、説明する必要はないと思う。
中学1年の最初の頃に習う動詞だ。

確かに「何かをする(=do)」ということを重視する社会という、傾向はあるだろう。
自分から何か行動を起こすことで、自分の様々な環境が大きく変わることも多い。
だからと言って、闇雲に行動すると失敗をすることにもなる。
大切なことは、その失敗から何を学ぶのか?ということだ、ということも様々なビジネス本に、書かれてきたことだ。
「失敗から学ぶ」と言っても、先日エントリーさせていただいた通り、「問題と課題の違い」があるように、対処療法的な「問題解決策」と、根本的な解決策を自主的に求める「課題解決策」とでは、意味合いが違う。
ただいずれにしても、何か考えて行動することが重要である、ということには違い無いだろう。

それに対して「何々である(=be)」という、ややもすると消極的で考えてばかりで行動を起こさないように見えることもまた、大切なのでは?という提議がこのコラムのテーマとなっている。
上述したように、今の社会は「do」を重視する傾向がある。
違う言い方をするなら、「思考よりも実益的なことを求める社会」ということかもしれない。

人は動いてばかりでは、疲れてしまう。
それを端的に言えば「疲弊」という、言葉になるのかもしれない。
「働き方改革」が、盛んに言われるようになってきているが、そのどれもが(個人的には)ピンっとこない。
非正規雇用が増え、正規雇用者にも「リストラ」の、不安が付きまとう。
そのような社会にあるのは「閉塞感と働く人の疲弊感」、ということになるのかもしれない。
それは「問題と課題」が、見えていないからかもしれない。
そのコトを、深く追求していく必要は十二分にあると思うし、追求していかなくてはならないだろう。
今は、その転換期だと考えると「be」のもたらす効用、ということも考える必要があるのでは?
何故なら、コラムにもあるように「be」には、「癒し」などの「心落ち着く」効果があるからだ。

「do」ばかりに目がいきがちだが、「be」があってこその「do」かもしれない。
このコラムを書かれた黒田さんは、年齢は「若い」というわけではないかもしれないが、発想そのものが「若い」な~と、感じる。
年齢ではない「若さ」の思考と発想ということを、考えさせれた気がする。