毎日新聞のWEBサイトに「戦後の日本のイノベーション100選」という記事が、掲載されていた。
毎日新聞:イノベーション100選:即席めん、新幹線・・・トップ10
このトップ10を見て気がつくことがある。
それは2000年以降の商品が無い、と言うことだ。
言い換えれば、「日本の元気がない2000年以降」と言うコトになるのかも知れない。
その2000年頃から急速に身近になったモノ・コトと言えば、携帯電話とPCから発展した「スマートフォン」だ。
「スマートフォン」の登場によって、それまで「数年先のユビキタス社会の実現」が、一気に現実のモノとなってしまった。
そして「スマートフォン」から派生したビジネスと言えば、「LINE」に象徴されるSNSだろう。
「スマートフォン」を持っている人なら、「LINE」を利用している人がほとんどだろうし、逆に「LINE」を利用している人のほとんどが「スマートフォン」ユーザーなのではないだろうか。
そう考えると、日本の「イノベーション」は、「新商品」を創るコトには長けていたが、「新サービス」を創るコトが弱かった、と読み取るコトができる。
それだけではなく、2000年あたりから「新商品が、イノベーションを創る時代」から「新サービスが、イノベーションを創る時代」となった分岐点になった、とも読み取れる。
その背景にある一つは、ITの発展だろう。
もしかしたら、日本は「IT=InformationTechnology」と思っていたのかも知れない。
そして実際に起きたコトは「IT=InterestTechnology(または「IntelligenceTechnology」)」だったのではないだろうか?
先日「成長戦略の一つとしてロボット開発を政府が考えている」という内容のエントリをした。
その「ロボット開発」そのものをITと組み合わせるにしても、「InformationTechnology」という考えで終わってしまってしまえば、世界を驚かす様な「イノベーション」は起きないと思う。
何故なら、既に日本ではHONDAの「アシモ」やソニーの「アイボ」を創っているからだ。
その「ロボットを使ってどんな面白いコト、楽しいコト、生活が豊かさや便利さを感じられるのか?」ということが、重要なのではないだろうか?