日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

復権に意欲があっても・・・

2012-04-29 06:56:47 | 徒然
小沢さんの無罪が決まって、ご本人は復権に意欲満々の様だ。
まず手始めに、野田さんの「消費税増税案」に対して「反対」の発言をしている。
「消費税増税」に関しては、もっと国会の場で論議すべき内容だと思っている。
実際、財政が厳しい状況であるコトには変わらない訳だし、民主党が政権を取って始めた「事業仕分け」も、結果が伴っていない。
「事業仕分け」そのものは意味があったと思うのだが、その次のステップに進めていない、と言う問題がある。
何より、公務員の人員削減などが決まるのに国会議員の歳費などを含めた論議となると、与党野党ともに歯切れが悪い。
自分たちのこととなると、やはり抵抗感があると言うコトなのだろう。
本当は、そこで思い切った決断ができるか・できないかで、将来的評価は大きく変わると思うのだが・・・。

ただ、復権に意欲満々の小沢さんのウィークポイントそのものが、お金にまつわるコトだという点に、ご本人は気づいているのだろうか?と言う疑問がある。
ご本人は「国家の大事を考えるのが、国会議員の仕事」と言っていらっしゃるのだが、「『国家の大事』をするために、その4億円をどうして集め、使おうとしたのか?その具体的目的は何だったのか?」と言う点が、明らかにならないままだったからだ。
それも終始一貫、小沢さんは「公の場で話す」と言っていた様な、記憶がある。
「公の場」というのは、国会や裁判という場所では無かったのか?
それを「国家の大事」という言葉で、片付けてしまったと言う印象しかない。

それだけでは無く、生活者の多くが「お金がかかる政治」に飽き飽きしている、と言う点を小沢さんは見逃している。
「本当は、政治にお金がかかるのでは無く、選挙にお金がかかる」と言うコトも何となく感じているのが、今の生活者だと思う。
なぜなら、ここ数年まともな国会論議がされ、政治家が仕事をしたという、印象が全く無いからだ。
もし小沢さんの言う「国家の大事」が、政治では無く選挙だとしたら、その4億円というお金は、選挙のためのお金であって、「国家の大事」では無く「国会議員になるための大事」なのでは?
そんなコトを感じている生活者も、数多くいるのでは?

小沢さんが、再び政治の世界に戻ってくる気があるのは、構わない。
でもそれを決めるのは、小沢さんでは無く選挙民だというコトも知る必要があるのでは?
何よりも今の政治不信の一つである「政治家とお金の問題」のきっかけを作ったのは、小沢さんご本人だと言うコトに気づいているのだろうか?