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Ruby言語と個人的期待感

2012-04-03 12:08:56 | ビジネス
一部新聞のWEBサイトに、「Ruby言語が国際規格に認定」というニュースがUpされていた。
筋金入りの文系なので、Ruby言語がプログラミング言語であるコトは知っていても、その内容となるとまったく理解が出来ていない。
ただ、私がこの「Ruby言語」という言葉を知ったのは、随分前で実は実家に帰った時だった。
ご存知の方も多いと思うのだが、この「Ruby言語」を作り出した、まつもとひろゆきさんが松江の方で、現在も松江に住んでいらっしゃる。
そして私は帰省し松江にあるお墓に行く時などに、「Ruby言語についてのセミナー」のような会合の告知を見ることが何度かあったのだ。

個人的期待感とタイトルさせていただいたのは、この「Ruby言語の国際規格認定」によって、松江というITやコンピュータとはまったく縁のなさそうな、日本の一地方都市が、コンピュータプログラミングの発信地となる可能性があるという期待感をもったからだ。
というよりも、既にそのような発信地となり始めているからだ。
もちろん「プログラミング言語」そのものを理解してしまえば、松江という一地方都市には用が無いと思うのだが、このような事業分野は何も有名大学がひしめく大都市部でなくては出来ない事業ではない、という点で注目したいと思っている。

と同時に、「モノづくり」というとクルマや工作機などのような、具体的形のあるモノを指して言う場合が多いが、これから先の日本の「モノ作り」というのは、このような「モノづくり」が中心になっていく必要があると思う。
その理由は、拙ブログで改めて言う必要も無いと思う。

もう一つは、このような日本発のプログラミング言語というか、ITの頭脳部分の開発の分散化が、各地に埋もれている高い技術力と組み合わされるコトで、新しい価値を持ったモノが生まれてくるのでは?という期待感もある。
プログラミング言語そのものは、広く多くの人に使われなくては意味が無いと思うのだが、これまで「ガラパゴス化」といわれ続けている日本の工業製品のブレイクスルーというか、突破力のようなモノを生み出せないか?というコトなのだ。

この分野に疎いため、あくまでも期待値というか希望値的な話に終始してしまうのだが、応用技術や発想力という点では、まだまだ日本の優位性はあると思う。
これまでの「グローバル化」の意味は、生産拠点を海外に移すという部分でしかなく、市場的発想の「グローバル化」ではなかった、というコトだとも言える。
とすれば、今までの「グローバル化」の視点を変え、国内産業の様々な応用力のある技術力を組み合わせ、「世界を視野に入れた」発想力が必要なのだと思う。
そして「Ruby言語」のように、地方に住むひとりのプログラマーが世界標準になりうる、という事実はこれからの日本の一つのモデルとなれば良いと思っている。