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これも時代の趨勢か・・・-「学習」廃刊検討-

2008-05-09 22:22:57 | トレンド
讀賣新聞他に学研「学習」廃刊を検討と言う記事が、掲載されている。

昭和4〇年代に小学生だった人たちにとって、学研の「科学」と「学習」は思いで深い学習雑誌だったのではないだろうか?
基本的には「学研のおばちゃん」が、毎月自宅に届けてくれると言う訪問販売スタイルを採っていたようだが、私の中では学校で買っていたような記憶がある。
そのため、クラスの殆どが「科学」か「学習」を購読していた。

おかしなもので、クラスの殆どが購読しているとなると、「科学」派と「学習」派に分かれる。
「科学」派は男子が断然多く、付録の実験キットが人気だった。
「学習」派は、やはり女子が中心だったように記憶している。
「学習」の付録が、どんなものが中心だったのか覚えが無い(トホホ)。
ただ、毎月の購入日になると「ワクワク」したことだけは、よく覚えている。

記事を改めて読んでみると、「学習」の付録というのは国語などのいわゆる「文系科目」に特化した内容ではなかったようだ。
毎回、手を変え品を変えという付録だったために、覚えていないのかもしれない。

最近、大人向けの付録付き「科学雑誌」が、人気となっている。
おそらく、私と同世代で子供の頃「科学」を購読して、付録の実験キットで遊んでいた経験がある人たちが、中心となっているのだろうと思っている。
子供の頃、学習雑誌の実験キットで遊んだと言う楽しい思い出が、再現できると言う楽しみがあるからだろう。
それどころか、今や学研の「科学」は大人が十分に遊べる実験キットとなっていると、聞いている。

そうやって考えてみると、「学習」という学習雑誌はあまりにも総花過ぎて、コレ!と言う特化できるモノが無かった為に赤字続きとなり、廃刊を検討されるようになってしまったのかもしれない。

反面、小学生を持っている親向け教育雑誌(例えば「プレジデントファミリー」「edu」)などでは、盛んに「家庭学習」を特集している。
その中でも目を引くのは、お父さんが家庭学習に参加すると言う点だ。

「学習」の廃刊は、少子化と訪問販売という販売形態による、読者の減少だと言う。
少子化は当然のこととして、学習雑誌の訪問販売という形態も時代遅れと言うことなのだろう。
「キンダーブック」「チャイルドブック」「チャイクロ」などの保育雑誌に始まり、「科学」と「学習」で小学校時代を過ごし、お世話になってきた世代としては、また一つ昭和が無くなるようで寂しさを感じる。
(「キンダーブック」、「チャイルドブック」、「チャイクロ」は廃刊されてはいないので、ご注意を)