日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

政治指導力を発揮して欲しい・・・-クラスター爆弾全面廃止-

2008-05-29 15:01:29 | アラカルト
現在開かれている「オスロ・プロセス」
ここでは、クラスター爆弾の全面廃止に向けての話し合いが続けられている。

ご存知の方も多いだろうが、今世界に埋まっている地雷の多くはこのクラスター爆弾によるものだ。
目標物に当たれば、爆発し甚大な被害を及ぼす事ができ、目標物に当たらず地上に落下した場合には、地雷となり長期に渡り大規模な危険地帯を作ることができるという「兵器」である。
そのため、このクラスター爆弾からの地雷による被害者は増えることがあっても、減る事がないと言われる。
故ダイアナ妃は、積極的に地雷除去活動に参加されていたが、問題なのは今でもこの兵器が作られ、使われていると言う事だろう。

2、3年前から、この地雷の問題に対して積極的な欧州の年金基金運用会社などでは「クラスター爆弾を製造・兵器ビジネス関連企業への(資産運用のための)投資を止める」という、動きが活発になってきている。
それは「年金」と言う、「老後の生活を豊かにするための基金」を運用する会社が、多くの人に悲劇を与えるような企業に投資する事は、企業のあり方として問題だろう。と言う考えからだと言われている。

それに対して、日本の動きは遅い。
「米中の顔色を窺いながら」と言う感じだ。
だが、それでイイのだろうか?
日本は、世界で唯一「戦争放棄」を謳った憲法を持っている国なのだ。
「戦争をしない」という考えの中には、「戦争をさせない」と言うことを他の国に積極的に話しかけていくということが、含まれているのではないだろうか?
ならば、ここは支持を表明して、現在日本が保有している(のだろうか?)クラスター爆弾の廃棄処理を宣言すべきだと思う。
訳のわからないコトに、税金が使われるのなら大いに文句を言いたいところだが、このようなコトで税金を使うのであれば、それはそれで納得をする国民は多くいると思うのだ。

民衆の支持があってのこととはいえ、いつの世も、暴走するのは時の権力者。
その暴走理由も、自己益の追及とその権力を失いたくないと言う、くだらない理由。
武器を持たなくては、平和な生活ができないのではなく、武器を持たなくても平和な社会にする、という発想が今求められていると思うのだ。

洞爺湖サミットで、手一杯な福田さん。
ここは、政治指導力を発揮して「日本も全廃」と宣言して欲しい。
それでなくとも、福田さんの支持率低下の要因の一つには、福田さんの「なにもしない」コトなのだから。

 

高齢者と授産施設で地域活性化

2008-05-29 14:13:39 | ビジネス
通販のカタログを何気なく眺めていると、「布製わらじ」がここ2、3年売られるようになってきた。
もちろん、「布製わらじの作り方」という本も出ている。
このような「布製わらじ」は、昨今の健康ブームもありなかなかの人気のようだ。
それだけではなく、高齢者のビジネスともなっていると言う。
それはそうだろう、今時「本を見ないで、わらじが作れる」という人は、田舎の高齢者くらいだろう。

それを見ていて、中小のアパレル製造会社とジョイントで残布を使って「布製わらじ」を授産施設で作ると言うシステムはできないだろうか?と思ったのだ。
できれば、伝統の布を作るメーカーさんの参加協力があれば、地域全体の活性化にもつながるような気がするのだ。
それだけではなく、近隣に温泉宿泊施設などがあれば、館内でお客様持ち帰りができるような「布製わらじ」を提供すれば、よりビジネスとしては成功する可能性が高まるように考えられる。

もう一つ、しばらく前から「何故、一般商品化できないの?」と思っているモノがある。
それが「梨あめ」だ。
私の実家のある鳥取の名産品の一つに、「20世紀梨」がある。
実は「20世紀梨」の他にも「晩三吉」、「新興梨」などがある。
もっとも、「晩三吉」や「新興梨」などは、鳥取・島根だけではなく全国で生産されているようなのだが、一般的には広範囲で流通されていないようだ。
そのためなのか?、販売対象とならない規格外の梨を含め流通できない梨は、農家のおばあさん達が「梨あめ」(芯をくりぬき、すりおろしてに詰めて作る「梨エキス」)を作っている。
この「梨あめ」、漢方の世界では気管支などのトラブルに効果があるらしいのだ。
実際、気管支の弱い長兄は実家の父が、生産農家の方からいただいて作った「梨あめ」で、大分ラクになったと話をしていた。
その時「ネットでイイから、市販してくれれば・・・」と、残念がっていたのだ。

毎年のように襲う台風などで、出荷できない果物がある。
この梨のように、生産地域では昔から作られている規格外の果物を使った「隠れた名品」がある。
このような「名品」を、高齢者のリハビリ施設や授産施設などで作って、ネットなどで直接販売をすると言うことは考えられないだろうか?
障害者の支援策も、実質は医療・福祉費の削減目的であったということが判明した今、地域のモノを使って、広く売り出すようなシステムを作り、福祉施設そのものが高収益を得られるようなモノ・コトを開発していかなくてはならない。
そのためには「プレミアム」や「数量限定」などの付加価値も必要だろうし、何よりも大手企業がなかなか手を出すコトができない、「手作り」を大切にしたモノ・コトである事が大切だろう。
その意味で、地域伝統の「隠れた名品」は一つのアイディアだと思うのだ。