はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

テニス部

2006年05月25日 | はなし
 今日は晴れたね。

 中学ではテニス部に入った。
 基本的に部活はきらい。だけどどこかに入らなきゃいけない規則だったし、文化部は名前だけあって部員はいない、全員が運動部に入っていたわけで、運動部はにがてだったけど、それでなんとなくテニスを。もともと運動はきらいなわけじゃない。筋力、持久力、反射神経は「劣」だけど、根性くらべと技の鍛錬はすきなので。きらいなのは「時間の拘束」。だからできるならどこにも入りたくなかった。
 退屈な授業で何時間も拘束されて、そのうえ放課後まで拘束されるというのがいやでいやで。授業はまだいい。ぼーっとして頭のなかだけで逃避してあそべる。しかし部活はそうはいかない。それが問題なんだ…。
 夏休みにやっと自分の時間が持てるとホッしてたらなんとほとんど毎日部活の予定が入っていて、もう、がっかり。
 1学期のときはまだよかった。3年生って1年生にあまいでしょ。
 僕は小学生時からずっと「雲を見る」のが趣味で、これは授業中はできない。家に帰って日が暮れてからでは遅い。それで部活の玉ひろいのときに「見る」わけだ。「いい雲」があると気になる。あれがどう変化していくのか…。それを元に空想の翼をひろげていくわけ。
 3年生が引退すると2年生が仕切るわけだけど、その中でショーダって先輩が細かく1年を見ている。一番最初に僕が目をつけられた。3年生がいたときから言いたくてしようがなかったのかもしれないね。ほんのちょっと玉ひろいが遅れると僕をどなる。それでも僕は雲が気になる。またショーダが怒鳴る。そのくり返し。僕は耐えられずやめてしまった。
 僕がやめたあともショーダの細かい1年チェックはどんどんエスカレートし、1年の間では敵意をこめて影で「ダッチョ」と呼ばれるようになった。ああ、早くやめて正解だった。でもあのときがんばって3年生までテニスを続けていたら僕の人生もちがったものになったかもしれないな。高校でもテニスをつづけていたりしてね。あれは人生の分岐点だったのではないかなあ。そのときは気づかないけれど。

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