遅ればせながら、「モネ、ゴッホ、ピカソも治療した絵のお医者さん」(岩井希久子、美術出版社)を読んだ。とても面白かった。
面白かったと同時に、日本の絵画修復の問題点の多さに驚いた。修復家の養成どころか、美術館に修復家もいないなんて。。。そして曇ったガラスのまま出品する公立美術館さえあるなんて。。。
確かに日本は油絵の導入そのものが遅かったから、ノウハウがヨーロッパに比べて遅れるのはいたしかたない面もあるけれど、ハコモノばかりぼこぼこ建てて人材を投入してこなかったという政策にこそ問題点があるだろう。絵を買って終わりの世界になっているのだ。古いものを維持する気持が薄い(「女房と畳は新しいほうがいい」に通じる?)
もちろんヨーロッパにおける修復の全てがうまくいっているわけではない。岩井氏はフェルメール「真珠の耳飾の少女」に関して、修復された唇の白いハイライトは少しやりすぎではないかと指摘しており、実はわたしも常々感じていたことだったので全面的に同感だ。あれでは現代女性のリップグロスを付けているように見えてしまう。修復前には無かったものなので、やっぱり無いほうがいいけどなあ。。。
それはさておき、ここで岩井氏が提案している「修復センター」ができたらすばらしいと思う。ガラス張りにして絵画修復の現場を誰にでも見られるようにするというのだ。きっと来館者はすごく多いはず。どうか実現しますように!
☆☆講演会予定。
11月1日(金)18:30~20:00
「名画で辿る疾病史」(仮題)in ファイザー製薬本社会議室(新宿)
一般参加も可能になりました♪ ただし有料のようです。
連絡先は主催元である明石市の譜久山病院総務。参加希望の方は以下へメールでその旨お伝えください。詳しい説明があるとのことです。⇒ info@fukuyama-hp.jp
譜久山病院のHPはこちら
↓
http://www.fukuyama-hp.jp/
☆最新刊「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社文庫)
☆「怖い絵」(角川文庫)
単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。
☆「はじめてのルーヴル」(集英社)2刷になりました♪
☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋)
3刷になりました♪
産経新聞書評⇒ http://sankei.jp.msn.com/life/news/130120/bks13012008280003-n1.htm
↓
「弐代目 青い日記帳」さんが取り上げてくださいました⇒ http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3088
☆「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫)
5刷になりました♪
☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房)
3刷になりました♪
○藤井フミヤさんがファン会報誌で推薦してくださいました♪
○日経新聞ブログ「丸の内ブック街」でも御勧めしていただいてます♪
↓
http://book.marunouchi-office.jp/recommend/003903.html
☆「マリー・アントワネット 運命の24時間
~知られざるフランス革命ーヴァレンヌ逃亡」(朝日新聞出版社)
新聞評⇒http://chroniclelibrary.blogspot.jp/2012/04/asahi-shohyo_5455.html
☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷中。
☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)6刷になりました♪
☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~
8刷になりました♪
☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋)
5刷になりました♪
(画像をクリックするとアマゾンへゆきます)
文春「本の話」から、「自著を語る」(「謎が解けたら、絵画は最高のエンターテインメントになる」)はこちら
↓
http://www.bunshun.co.jp/jicho/1104nakano/index.htm
☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)2刷になりました♪
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 10刷になりました♪
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
16刷になりました♪
☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
「週刊朝日」書評⇒ http://book.asahi.com/reviews/column/2011100300004.html
☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷中。
レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」4刷になりました♪
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
sai
面白かったと同時に、日本の絵画修復の問題点の多さに驚いた。修復家の養成どころか、美術館に修復家もいないなんて。。。そして曇ったガラスのまま出品する公立美術館さえあるなんて。。。
確かに日本は油絵の導入そのものが遅かったから、ノウハウがヨーロッパに比べて遅れるのはいたしかたない面もあるけれど、ハコモノばかりぼこぼこ建てて人材を投入してこなかったという政策にこそ問題点があるだろう。絵を買って終わりの世界になっているのだ。古いものを維持する気持が薄い(「女房と畳は新しいほうがいい」に通じる?)
もちろんヨーロッパにおける修復の全てがうまくいっているわけではない。岩井氏はフェルメール「真珠の耳飾の少女」に関して、修復された唇の白いハイライトは少しやりすぎではないかと指摘しており、実はわたしも常々感じていたことだったので全面的に同感だ。あれでは現代女性のリップグロスを付けているように見えてしまう。修復前には無かったものなので、やっぱり無いほうがいいけどなあ。。。
それはさておき、ここで岩井氏が提案している「修復センター」ができたらすばらしいと思う。ガラス張りにして絵画修復の現場を誰にでも見られるようにするというのだ。きっと来館者はすごく多いはず。どうか実現しますように!
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一般参加も可能になりました♪ ただし有料のようです。
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☆「怖い絵」(角川文庫)
単行本に新しく書き下ろし2作を加え、全22作品です。
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☆「名画の謎 旧約・新約聖書篇」(文藝春秋)
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産経新聞書評⇒ http://sankei.jp.msn.com/life/news/130120/bks13012008280003-n1.htm
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~知られざるフランス革命ーヴァレンヌ逃亡」(朝日新聞出版社)
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8刷になりました♪
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☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷中。
レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」4刷になりました♪
☆「怖い絵」16刷中。
☆「怖い絵2」、9刷中。
☆「怖い絵3」 6刷中。
☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
sai
でも、フィレンツェのガイドさんにフレスコ画の修復家がいますが、日本の和紙を使うと聞き、日本のものが活躍していて少し嬉しくなりました…
日本人は昔からとにかく「新しいもの好き」なのかも。それが良い時もあり、そうでないこともあり。