中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

蛸のパウル君とブブゼラ

2010年07月13日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第42回の今日は「まるで前世からの因縁のように」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2010/07/post-cef2.html#more
 鬼気迫る男の闘いを描いた『デュエリスト/決闘者』について書きました。

 ジャンバルジャンを追うジャベール警視を筆頭に、男が執念深く男を追うというパターンはかなり多く、女性にはあまり見られない特徴です。心理学的に言えば、自分のシャドーの部分を消したい願望なのでしょうか?よくわかりません。

 よくわからないといえば、スポーツ音痴のわたしはサッカーのことはほとんど知らないのですけど、わたしよりもっと知らない人がいてちょっと笑ってしまったのですがーー

 応援に使われているブブゼラという楽器音。同僚の英語学の先生曰く、「やはりアフリカの技術は遅れている」。どうもおかしいので、よくよく聞いてみると、あのブブゼラの音を、現地のテレビ音響技術の遅れによる雑音(テレビの「砂嵐」というやつですね)だと思っていたそうです!

 確かにリズムもメロディもないので、わたしもあれでよくまあ気が狂わないなあ、と思っていましたが・・・。思えば日本の秋の虫の「声」は、欧米人には耐え難い「雑音」らしいですから、文化の違いは大きいです。

 それに比べて、ドイツの蛸のパウル君が8戦全て勝敗を「当てた」というニュースは、どこの国の人にもわかりやすい面白さで良かった♪
 

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コメント (3)
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