中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

「死の島」in NHK教育「怖い絵で人間を読む」第5回

2010年03月02日 | 音楽&美術
 昨夜(月曜夜10時25分~)のNHK教育「知る楽・探究この世界」第5回目は、ベックリンの「死の島」でした。

 ドイツ人の好みにフィットするのは、やはり静けさの中にゲルマン的なエネルギーを感じさせるからでしょうか。ラフマニノフよりワーグナーが似合いそうな絵ですね。

 さて、今回の撮影は4日目。この日は一番の大忙し。なぜならわたしが仕事の関係上、翌日の5日目には帰京しなければならないからです。そこで朝早くから夜までかけて、3本も撮る予定なのです。こんなハードスケジュールは初めて、とのことでした。

 大塚美術館さんがご用意してくださった、すてきな宿泊所は窓から庭園とその先に鳴門のおだやかな海が一望でき、東なので美しい日の出が見えます。あ~、仕事じゃなかったらどんなにいいか、と思いながら準備。

 でも「大変な一日になる」と全員が思っているので、かなり集中して、無事、終わったときはほっとして、みんなで「ばんざーい!」。2本撮りのときより、むしろ効率が上がったくらい。

 ちょっと可笑しいこともありました。撮影中、「アート君が来るぞ~」と掛け声があり、みんな仕事をやめて、シーン。。。

 このアート君というのは大塚美術館のロボット。説明しながら館内を廻っているのです。撮影中でもすいすいやってきます。「スターウォーズ」に出てきたR2何とかみたいなずんぐりした可愛いロボットです。彼は「顔診断」というのもしてくれます。写真を撮り、名画の中の誰々に似ています、と診断してくれるのです。面白いですよ(わたしもしてもらいました♪)

 もちろん用意してあるのは美男美女ばかり。
 「だって、ゴヤのサトゥルヌスそっくりです、と言われたらショックですもんね」と学芸員Aさん。確かに!



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