中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

ハプスブルク7番勝負

2009年12月01日 | 紹介
 THEハプスブルク展HPで連載の「ハプスブルク7番勝負」がでそろいました。
 読売新聞文化部の前田記者とわたしの、言いたい放題の対談です。お読みくださいね!⇒ http://www.habsburgs.jp/cat21501274/

 この展覧会も東京では残りあと2週間となってしまいました。
 先日、わたしの周りの誰かさんが、「ウィーン美術史美術館へはもう行ったから、日本で見る必要ない」と言っていましたが、決してそんなことはないですよ~

 膨大な作品数を抱える本場の美術館は、目玉作品は別として、ときどき展示品を入れ替えします。ですので2,3度訪れただけでは、とうてい全てを見ることはできません。外国への貸し出し品の中に思いがけない自分好みの絵がまぎれていて、それに当たったとき(ビンゴ!)こそが至福のときです。

 もうずいぶん前に上野でプラド美術展があったとき、「カルロス2世像」(拙著「危険な世界史」の表紙にも使わせてもらいました)が来ました。プラドへは3度行ったわたしですが、そのときはなぜか見逃していたので(たぶん他の絵に注意がいって気がつかなかったのだと思います)、日本での出会いに強烈な印象を受けました。その記憶が「ハプスブルク家12の物語」を書くのにつながったと思っています。

 今回はまた、日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国の修好記念年なので、ブタベストの美術館からもすばらしい絵がたくさん来日しています。

 きっと自分の中の何かを激しく打つ絵が見つけられると思いますよ♪


☆「THEハプスブルク展」は、来年一月から京都博物館へ移動します。わたしの講演は1月31日。どうぞいらしてくださいまし♪⇒ http://www.habsburgs.jp/2009/10/post-f80a.html

☆展覧会へいらっしゃる前にはぜひ拙著で予習もお願いします。肖像画に描かれた人々の運命を知ると、絵はきっとまた新たな魅力を増すはずです。

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)、10刷になりました♪
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)



☆最新刊「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
  新聞での紹介から抜粋ーー「思わず見たい映画をピックアップしたくなるエッセー集」「映画の印象的なシーンに触発され、著者一流の物の見方を遺憾なく発揮している」「このテーマでこの映画?と驚くような選択も。公開当時は興味を覚えなかった作品でも、改めて見たいと思うきっかけになるかも」

恐怖と愛の映画102 (文春文庫)


☆「怖い絵3」♪ シリーズ完結篇です。4刷中♪

怖い絵3


☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫 な 50-1)

☆「危険な世界史」(角川書店) 3刷になりました♪
毎日新聞での紹介⇒ http://mainichi.jp/enta/book/shinkan/news/20080903ddm015070149000c.html

危険な世界史

☆「怖い絵2」、7刷中。

怖い絵2

☆「怖い絵」14刷中。

怖い絵
怖い絵
posted with amazlet on 07.07.14
中野京子 朝日出版社 (2007/07/18)


コメント (2)
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