浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2019-08-07 00:16:31 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の「心行の解説」下巻より ~


           講演 三

先の続き・・・

自分の心を自分の心の魔に支配されてしまって、
神様の御心に背いて、この現象世界を去ってしまうのが、
法に縁を頂けなかった時の私たちの姿です。

もし縁を頂けなかったとしたら、
今頃私はどうなっていたか分かりません。
欲望に振り回され、他を恨み憎み、
非難攻撃して自分の心を鬼のようにして
生きていたことと思います。
この姿は全く神のご意志に背いた生き方です。
 
「また生老病死の苦しみを受け己の本性も忘れ去るものなり」

私たちは肉体を頂きますと、生老病死の苦しみを受け、
自分自身の本性を忘れ去ってしまいます。

日々の生活を生き抜いていくことも大変です。
年を取ることも大変です。
姿が醜くなることを避けることはできませんし、
病気にならないという保証は誰一人頂いておりませんから
何時病気にかかるかもしれません。

というのは、人間の肉体は四百四病の病の袋であるといわれていて、
その病が縁に触れていつ噴き出すかも分からないのです。
 
また死は誰一人として避けることはできません。
どれほど善いことをしようが、悪いことをしようが、
大空の彼方に逃れても、水の底に逃れても、
山の奥の洞窟に逃れたとしても、死から逃れられるところはなく、
死は必ず訪れます。

この世の生を頂きますと、
必ず、乗り越えなければならないのは死という現実です。
しかし、どうしてもそれに対する恐怖が伴うのですね。
ですから、「死ぬのは怖い」と皆さんがおっしゃいます。

この誰も避けることのできない死を、
いかに迎えるかということですね。
それは常に自分の心を軽くすることです。
この現象世界は私たちの魂を修行させていただくところの
仮の宿であるということを自覚することです。


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