浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2022-05-27 00:04:47 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

 ~ 恩師の御著書「講演集」より ~


               講演集、 一

        「心を入れ変えた息子さん」

先の続き・・・

そうして今浪人中の弟さんがいるそうですが、
これも又ヘソ曲がりなそうです。
お母さんが丹精こめたご馳走でも、
「こんなもん腹がへってるから旨いのだ」といった調子で、
何とか理屈をつけて喜びを表さないのですね。

お兄さんが余りにも変わってしまった、
それで弟さんが一度先生に会わせて欲しいと言って
来てくれたのです。
前からすごくヘソ曲がりと聞いていましたから
「ちょっとおヘソを見せてくれ」と転がして腹を出させました。
そして言いました。「ボク、ヘソ曲がりと聞いてたが、
曲がってないで」するとその言葉に感激しまして、
その子も又すごくエエ子になった。

「先生がヘソ曲がってないいうてくれた」と言ってね。
こうして兄弟揃っていい子に変ってくれました。
今迄お母さんは食事の世話などで手を取られて
外出もままならなかったのが、
先日の梅田第四ビルの席にも来てくれておりまして、
息子さんがお母さんに「行って来なさい」と
勧めてくれたということです。

「その代わり先生のお話をよく聞いてあとで教えて下さい」と
言ったとか。
今までは地獄の苦しみだったのが、今はもう極楽。
ちょっと目覚めたら、
心の切り替えができるのですね。

もともとは魂の次元の高い子供だったのです。
だからいっぺんに変ったのですね。
この間もお母さんがお見えになって、
「弟のほうが先生にしてもらった治療を覚えて帰り、
お母さんに治療してあげると言いますが、
いやだとも言えなくていてもらうけど、痛くて困ります」とのこと。

そうはいっても、そうして母親に接する態度は、
今迄のそれと比べて全くの天と地の違いです。
息子さんが目覚めてくれたらいっぺんに変ってしまったのですね。
ほんとうに不思議なものです。



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