恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
恐い生き神様の話し
先の続き・・・
その生き神様と称する方は母子家庭で、中学生のお譲ちゃんと
小学校五年ぐらいのお譲ちゃんとその神さんであるお母さんとの家庭です。
親がああいうことをしていますと、子供にも移るのです。
親が間違った信仰をして霊的に通じますと、必ず子供に、孫にと、
遺伝のように伝わっていきます。
これは避けられません。
そこの下のお譲ちゃんは特にそういう霊感が強いのだそうです。
そして今の話しのMさんがその家の表に立たれますとね。
家の中で、「表に恐ろしい奴が来た、恐ろしい奴が来た」と泣き叫んでいる。
「恐ろしい奴が来た、まぶしい奴が来た」と泣き叫んでいるのです。
すると、お母さんの生き神様が出て来て、「ああ、Mさんですか、まあ入って下さい」と言って、
Mさんが中に入りますとね、その小さい女の子が恐ろしい顔をして男の声で、
「お前は誰じゃ。まぶしくて見えない、早く帰れ」と言って逃げていくそうです。
Mさんが、いつもはおじちゃんと言って膝に乗ってきてひどくなついていた子が、
その日に限って逃げて歩くので、「なぜこの子はこんなこと言うのですか」と聞くと、
「今日は天で神さんが暴れてるからこんなにしますのや」とそのお母さん言ったそうです。
それで、「実は写真を返してほしいのです」と言いますと、「はい」と素直に取ってきて
返してくれたのです。
Mさんは私のところにその写真を持ってこられたのですが、可哀そうに心臓のところに
穴があけてあるのですね。
五寸釘を打った穴がね。
私は「あんばいしてあげましょう」と言って、その穴をもとどうりにしておきました。
このような、人を呪い殺すということは、もう昔の物語だと思っていましたが、
今でもあるのですね。
不思議なことは、名刺に僅か四文字「明来闇去」と書かせていただきましたものが、
霊的な世界から見ますと、まぶしくて見えないのです。
ただ胸の内ポケットに入れているだけで、その人の姿さえ光で見えなくなってしまって、
そして絶対に返さないと言っていた写真をハイと素直に返してくれたのです。
~ 感謝・合掌 ~