浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「心行の解説」より。

2013-11-03 03:02:51 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

                            ~ 恩師の「心行の解説」より ~


               過去はもう過ぎ去ったもので、再び帰ってきません。
               過去は死んだ出来事です。辛いことも嫌なことも、情けないことも、
               すべては再び帰ってきません。しかも、「今」という瞬間を通して、
               すべては過去へ過去へと遠のいていっているものです。それを、
               いつまでも心の中に過去の苦しみを持続して「あの時、あの人に辛い目に合わされた、
               あれを許したら、私の生き甲斐がなくなる」と言って、恨み続けている方もあります。
               しかし、過去はすべて死んでしまった出来事で、再び帰らないものであり、
               また未来はまだ来ていません。未来はこれからの進む世界です。

               私たちのこれから先の世界が未来です。あるのは今しかないのです。
               この今をどれだけ自分の心を豊かに生きるか、今という一瞬一瞬をどれだけ神様の御心を
               自分が実践いくか、どれだけ神様を愛するかです。
               神を愛するということは、神の御心を自分が実践させていただくことです。
               この実践は他を生かします。他を育てます。神様は私たちを、
               「いとしきわが子よ」と言って、私たちが神の御胸に帰るのを待ち望んで下さいます。
               肉体を持たせていただいている今も、神の御胸の中に帰れます。


                               ~ 感謝・合掌 ~




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