~ 恩師の「心行の解説」より ~
過去はもう過ぎ去ったもので、再び帰ってきません。
過去は死んだ出来事です。辛いことも嫌なことも、情けないことも、
すべては再び帰ってきません。しかも、「今」という瞬間を通して、
すべては過去へ過去へと遠のいていっているものです。それを、
いつまでも心の中に過去の苦しみを持続して「あの時、あの人に辛い目に合わされた、
あれを許したら、私の生き甲斐がなくなる」と言って、恨み続けている方もあります。
しかし、過去はすべて死んでしまった出来事で、再び帰らないものであり、
また未来はまだ来ていません。未来はこれからの進む世界です。
私たちのこれから先の世界が未来です。あるのは今しかないのです。
この今をどれだけ自分の心を豊かに生きるか、今という一瞬一瞬をどれだけ神様の御心を
自分が実践いくか、どれだけ神様を愛するかです。
神を愛するということは、神の御心を自分が実践させていただくことです。
この実践は他を生かします。他を育てます。神様は私たちを、
「いとしきわが子よ」と言って、私たちが神の御胸に帰るのを待ち望んで下さいます。
肉体を持たせていただいている今も、神の御胸の中に帰れます。
~ 感謝・合掌 ~