~ 佛教聖典より ~
~ 善行実践 ~
言葉だけ美しくて、実行の伴わないのは、
色あって香りのない花のようなものである。
花の香りは、風に逆らっては流れない。
しかし、善い人の香りは、風に逆らって世に流れる。
眠られない人に夜は長く、疲れた者に道は遠い。
正しい教えを知らない人に、その迷いは長い。
道を行くには、己に等しい人、または優った人と行くがよい。
愚かな人とならば、独り行く方が優っている。
猛獣は恐れなくても、悪友は恐れなくてはならない。
猛獣はただ身を破るにすぎないが、悪友は心を破るからである。
これは我が子、これは吾が財宝と考えて、愚かな者は苦しむ。
己さえ、己の物でないのに、どうして子と財宝とが己の物であろうか。
愚かにして愚かさを知るのは、愚かにして賢いと思うよりも優っている。
愚かな人は賢い人と交わってもちょうど匙が味を知らないように、
賢い人の示す教えを知ることが出来ない。
~ 感謝・合掌 ~